【裏話①】浅草女子飲み46が終わった理由 byスタッフ

こんにちは。
モクベンスタッフのWです。

これから「裏話」シリーズとして、スタッフとして携わっている自分への戒め(?)的な意味も込めて、番組作りをしている中で、
「どうしてそうしたのか?」「何を目指しているのか?」
などといったことを、書き留めていこうと思います。
あくまでもメモみたいなものなので、
視聴者の皆さんに読んでいただいても よく分からないかもしれませんし、
すぐにサボってしまうかもしれません。笑
(↑などと途中まで書いてから、はや1ヶ月以上が経っていますので、実際に確実にサボると思います。。。)

それでは早速 タイトルの「浅草女子飲み46」について。

浅草女子飲み46とは?

「浅草女子飲み46」とは、2018年4月にオープンした、
事務所所有のWEBスタジオ「浅草九スタ」の初期コンテンツ「浅草おび九」の1つとして始まった番組。
レギュラー出演者は、高田秋、大矢梨華子、碓井玲菜という"モデル"の3人。浅草にある飲食店からゲストを呼び、お店を紹介したり、出演者3人がお酒について勉強するという内容。
その中で、高田秋さんは「きき酒師」の資格、大矢梨華子さんは「ビアアドバイザー」の資格を取り、碓井玲菜さんは残念ながら「ワインコーディネーター」の試験に落ち…
※その後、2019年7月に碓井玲菜さんは「ソムリエ(ANSA・ワイン)」の資格を取得済み。
2018年12月で、最終回を迎えた。

「浅草女子飲み46」を始めた経緯

これから自社でコンテンツをどんどん作っていくために、
「浅草九スタ」というWEBスタジオを作る。
2018年4月に番組をスタートしたい。

そのことが決まったのは、2017年の夏ごろのことです。

まずは「どんな番組が良いのか」を考えるところから始まりました。
やりたいことはあっても、予算などの制約があるため、地上波の番組には規模感で勝てるわけがありません。
そもそも、番組のプラットフォームは"インターネット"という、有象無象がひしめいている場所。
WEB番組は、TV番組のように「点けたら、たまたま放送していたので見た」ということがあり得ない、その人が興味が無いと一生見られないものだと思います。
そんな「見てもらうこと」自体が難しいWEB番組を、素人の私たちが作る意味とは・・・

色々考えた末に行き着いたのは、
『タレントを売るために作っていくのが浅草九スタの番組だ』ということでした。
もちろん視聴数などは蔑ろにしてはいけませんが、
一番大きなテーマとしては、テレビ番組や、CMなどに出演出来るようなタレントを育成するための「経験」を積める場所、キャラクターを付けられる場所にしようということです。

ーーーとはいえ、「誰」に「何」を経験させるのか。
会社全体のタレントリストを見ながら、そんなことを考えている時に スタッフから出てきたのが、
「高田秋が日本酒が好きらしい」という情報でした。

"浅草"は、昼からお酒が飲める場所でお酒にとても親和性があるし、
"女の子が昼からお酒を飲む"というのは視聴者の人も喜んでもらえそうな気がする。
”お酒”で広告が取れるかもしれないし、
"お酒"の番組も増えているし、仕事に繋がる可能性が高い。

そんな流れで、「お酒」番組を作ろうということが決まりました。
『"お酒"というキャラクターを付けて仕事を繋げる』ための番組です。

そして、他の出演者は、
「日本酒」以外で…と考えた時に出てきたのが、当時、まだベイビーレイズJAPANのメンバーだった 隠れビール党の大矢梨華子
そして、まだ未知数だけど親がとてもワイン好きという噂の碓井玲菜
の2人でした。

3人は当時お互いのことをほとんど知らないということでしたが、
同じモデルという共通点があるし、それぞれが違う個性を持っていたほうが化学反応が起こるかもしれないということで。

タイトルは、"浅草感"、"女子が飲んでいる感じ"、"昼から飲んでいること"を詰め込みたくて、「浅草女子飲み46」にしました。
※最初の頃は、夕方4時から6時まで番組をしていたため「46」です。

ひたすら試行錯誤の浅草女子飲み46

そんな経緯で始まった「浅草女子飲み46」。
『"お酒"というキャラクターを付けて仕事に繋げる』という軸はありながら、お酒のみならず いろんな企画をやってみたりもしました。
▷お坊さんに精進料理を習う
▷ローファーズハイ!!アフタートークに生中継ロケ
▷誕生日祝いでハンバーグ手作り
▷夏、涼しくなるための怖い話
▷毎回いろんなお酒を作る "ニコラシカ"コーナー
試行錯誤のアーカイブは ぜひU-NEXTでご覧ください。
https://video.unext.jp/title/SID0039446

放送時間を夕方4時-6時から夜7時-9時に変更したり、
イベントやライブファンディングを実施してみたり、
3人で旅行に行った映像をDVDにしたり…
などなど…
本当にいろんな事をやってみました。

一方で、初めの頃は特に配信トラブルが多く、
視聴者の皆様にも多大なるご迷惑をおかけしたと思います。
その節は、申し訳ございませんでした。

余談ですが、配信作業は、基本的に自社のスタッフで行っています。
プロに外注すればいいのでは、と思われるかもしれませんが「制作側の気持ちが分かるようになるため」というのが1番の理由でしょうか。
基本的にはタレント事務所なので、マネージャーだらけの弊社ですが、
その中で、"ディレクターさん"や"プロデューサーさん"、"放送作家さん"の気持ちが分かるようになるというのは、意外に重要なのではないかと思っています。
マネージャーではない立場で関わることで、「この顔 スイッチングしづらいな」、「打ち合わせの時、こういう聞き方されると嬉しいな」など、マネージャーでは気が付い事に気が付けるようになるかもしれないからです。
どうせ居るんだったら、その人が配信出来た方が予算の節約になる、というのが1番かもしれませんが。笑

終わった2つの理由

そんな色んな企画をやっていく中で、3人に課した"お酒"資格試験。

高田秋は"きき酒師"、大矢梨華子は"ビアアドバイザー"、
碓井玲菜は"ワインコーディネーター"の資格取得を目指して、
視聴者の皆さんに応援していただきながら 勉強を続けていきました。

正直、番組内の3人のクイズの正答率などを見ていて、
「たぶん全員不合格だろう」というのがスタッフ全員の予想でした。

しかし、そんな予想とは裏腹に、碓井さん以外の2人が無事に合格。

当初からの番組の目標「出演者にお酒のキャラクターを付けて仕事に繋げる」。
「仕事に繋げる」という部分は実現出来ていませんでしたが、
「お酒のキャラクターを付ける」ために出来ることは、資格を取得することで、一旦のゴールを迎えた気がしました。
それが、「浅草女子飲み46」が終わった1つ目の理由です。

そして、2つ目は、生放送のお酒番組制作に限界を感じてしまったからです。
生放送という番組の特性上、後から編集でなんとかするということが出来ないため、出演者は無意識にお酒の飲み具合をセーブしてしまいます。
酔っ払っている姿が必ずしも面白いわけではないと思いますが、どうしても酔っ払っている姿を見たいと思ってしまう自分がいました。
そんな時、「もっと飲んでほしいな」と思ったとしても、パワハラ・アルハラになってしまうため、何も言うことは出来ませんし、万が一何か問題が起こってしまったら、取り返しが付きません。
↑とはいえ、たまに普通に飲みすぎてしまっている場面も有りましたが…

「浅草女子飲み46」を復活させる時が来るとするなら、その時は事前に収録をしたものを編集してお見せ出来る、編集費が出せるような場面で復活させたいと思っています。


主にはそんな2つの理由で、『浅草女子飲み46』は2018/12/20、番組としての終わりを迎えることになったのでした。

番組の最終回では、当初は全然仲が良くなかった出演者3人が番組の終わりを寂しいと言っていて、中には泣いている人もいて…
「モクベン」になって続くことがほとんど決まっていたとはいえ、その姿を見て、少しもらい泣きしてしまいました。
コンテンツを長く続けることは、大切だなぁと実感した瞬間でした。

番組が終わった瞬間に知られ始めた きき酒師 高田秋

それから まもなくして、高田秋が「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」内の「朝まではしご酒」企画に出演しました。
2019年2月6日のことです。

「浅草女子飲み46」ではポンコツな部分しか見せていなかった高田秋が、
「精米歩合を当てる」という、プロでも難しい技を成功させ、翌日のニュースにも取り上げられるほどになっていました。
そして、どんどん他のお酒番組にも出演… お酒の連載も決まっていきました。

既に「浅草女子飲み46」は終わっていましたが、当初の目標「"お酒"というキャラクターを付けて仕事に繋げる」というが達成出来たのかなと思います。
番組が続いていたらカッコよかったんですが。

いつになるか分かりませんが、次からは、「モクベン」の話を書きたいと思います。


最後に お願い

こんなしょうもない記事を最後まで読んでいただいた皆様にお願いがあります。皆様からの番組へのご意見、ご提案、お願い、ご感想などがございましたら、ぜひこのnoteのコメント欄でもお聞かせください。
YouTubeのコメントやTwitterなど、出来る限りチェックさせていただいてはいますが、せっかくなので、このnoteも皆様と交流出来る場に出来たらなと思っております。

未熟者ですが、少しでも良い番組を作って、タレントの仕事を増やせるように尽力していきます。
今後とも、何卒よろしくお願い致します!


以上

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