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カローラツーリングの1.2L MTを買ったので、あれこれ書いてみた

初めまして読まれる方は、はじめまして。前から読んで下さっている方はありがとうございます。もくくもと申します。私のnoteでは普段、ネットにレビューがほとんどないニッチなガジェットやニッチな使い方について、体験談と私見を好き勝手に書いています。

そんな私ですが先日、4年ほど愛用していたフィットから、カローラツーリングに乗り換えました。しかも1.2リッターターボ『マニュアル車』です。

クルマは好きですが知識はほとんどないので、クルマを題材に記事を書くつもり気はなかったのですが、あまりにもツーリングのマニュアル車について情報がないので、ニッチな商品を紹介してナンボな私が書かずしてどうすると思い、筆を執った次第です。

ですので、クルマに詳しくない素人が何か言ってるぞ程度の、話半分に読んで頂ければと思います。

■ 私の愛車遍歴

大した事ないですが、一応バックグラウンドを簡単にご紹介。

田舎暮らしの大学生だったので、学生時代はスズキ スイフト(第2世代) 1.5L 4ATで通学していました。社会人になってからしばらくはクルマを持っていませんでしたが、しばらくしてホンダ フィットRS(第2世代, GE6) 1.5L 5MTを中古で購入。4年ほど乗っていました。

1. スズキ スイフト

CVTでなく4ATのスイフトだったので、1500ccという事もあり坂道も高速もキビキビ走る良いクルマでした。シフトレンジに『3速』があったのも、個人的にはポイント高かったです。(ちなみにCVTは今もニガテです)

後部座席とトランクの狭さが難点でしたが、ひとりで通学に使うだけでしたので、特に困る事もありませんでした。

2. ホンダ フィット

5MTフィットは、どうしてもマニュアルに乗ってみたかったので、ネットを漁っていたら、たまたま近所に中古車が売っていたので速攻買いました。前のオーナーさんが大事に使っていたのか、状態はとてもよく、何よりトランクと後部座席の広さに心奪われました。

1500ccである事に加え、i-VTEC仕様だったため、このクラスにしてはエンジンの回りもパワーも充分あり、とても楽しいクルマでした。クラッチがなかなかの曲者で最初はエンストしまくりの冷や汗ものでしたが、今となっては良い先生だったと思います。ただ、車体が小さいからか、中古でアライメントが狂っていたからなのか分かりませんが、高速での長距離走行はなかなか疲れるクルマでした。

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■ サイズアップをしたい。けれどマニュアルに乗りたい

そんな気に入っていたフィットですが、いろいろとガタが出てきたので、新車に乗り換えたくなりました。

ちょうど新型フィット(第4世代)が出始めた時期だったのでそちらにしようと思っていたのですが、高速でも疲れないもう少し大きいサイズのクルマが欲しくなったのと、マニュアル車に乗れるのはこの機会が最後だろうという思いが何となくあったので、オールCVT or ハイブリットのフィットは断念しました。そんな時にふと、目に入ったのがカローラツーリングでした。

カローラ

■ どうしてスポーツではなくツーリングなのか

単純にスポーツよりツーリングの方が新しかった事が理由のひとつです。買ってすぐに改良されたらイヤじゃないですか?(実は買ってすぐツーリングに改良が入りましたが、1.2ターボには影響のない話だったので安心しました)

それからやはりトランクの大きさも、決め手のひとつです。狭い狭いと言われてはいますが、スポーツよりはフィットのトランクサイズに近く、これならいいかと思えました。

因みに後部座席もネットで言われている通り、狭いと言えば狭いですが、スイフトの狭さを知っているので、特段耐えがたいとは思いませんでした。実家の家族を乗せてみましたが、2人掛けであればそれほど気にならない様です。

■ 1.2ターボはパワー不足か

さて、ここからが本題です。私が購入したカローラツーリングは1200ccのターボ車です。昨今はやりのダウンサイジングターボというヤツです。とはいえ1200ccのクルマ。車重も重いので力がないのでは?と購入時も購入後も心配はしていました。

ですが、その心配はいりません。1500-4000回転でターボが効く為、しっかりとクルマは加速してくれます。ただ燃費の為か、回転数が低めに設定されています。その為、少し下のギアで引っ張った方がキビキビ走ってくれるような気がします。ただ車重の軽いフィットと比べると、少し重い足取りのような気がしていました。Normalモードの間は・・・・・・。

認識が変わったのはSportsモードです。これはスゴいです。

まずアクセルの応答が早くなります。それからターボの吹き上がりも良くなり、ステアリングフィールも少し変わります。0km/hから加速すると、2速で身体が軽く後ろに引っ張られる程度にはグンッと加速してくれます。また高速の合流でそこそこ踏み込むと、Normalモードでは聞こえなかった吸気の音が、キュイーンと聞こえる様になります。それでいてエンジン自体はバタバタしないので、気をつけないと飛ばしすぎてしまうくらいすんなり加速してくれます。フィット以上の加速でした。

ではまったくパワー不足はないか?と言うと、残念ながら答えは『ノー』です。これを許容出来るかどうかで、このクルマの好き嫌いが分かれると思います。

CASE1:住宅地や渋滞での徐行運転時

時速15km/h前後の話です。この範囲はエンジン回転数が1000回転かそれを下回ってしまうので、ターボは効かず1200cc本来の姿が顔を出します。

電子制御増し増しなのでノッキングはしませんが、エンジンから辛そうな音がします。再加速もしづらく、ヘタすると1速で走らないと辛いくらいです。Sportsモードにすると電子制御のアシストがあるのか少しマシになりますが、Normalモードだと再加速がちょっと大変です。この辺り、もう少しコンピュータを工夫して、扱いやすくして欲しかったです。

CASE2:国道や高速での巡航からの再加速

60km/h(5速)や100km/h(6速)巡航時に、急な合流などで一気に加速したい場合、つまり巡航からの再加速時には、このクルマは無力です。『加速が鈍い』じゃなくて『加速しません』。ベタ踏みで僅かに速度が増えるかどうかの世界です。

ただこのクルマはマニュアル車ですので、1段ギアを落とせばもちろん加速してくれます。なので、ある意味マニュアル車としてはあるべき形なのかもしれません。ただとっさの加速がまったく出来ないので、フィットの時の感覚からすると、最初は恐怖を感じました。今は心構えが出来ているので、少しマシになりましたが。

ただ個人的には同じエンジンを積んだスポーツのATはもっと辛いだろうなぁと思いました。(想像ですが)

因みに余談ですが、クルコンだと6速でもちゃんと加速してくれるので、電子制御がガチガチなのか、私の走り方がこのクルマの電子制御に合っていないだけなのかもしれません。この辺りは詳しい人に是非訊いてみたいところです。

CASE3:首都高走行時のとっさの運転

本来余裕を持って運転すべきなのは分かっていますが、首都高の合流はとっさの判断が要求される事が多い(と勝手に思っています)です。その際、4速だろうが5速だろうが、Normalモードだとアクセルの反応が悪く感じられました。これも電子制御の影響でしょうか。なので、私は首都高を走る時はSportsモードに切り替えるようにしているくらいです。

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▲ NormalモードとEcoモードは青、Sportsモードは赤くなる。


このように、1200ccでもターボがしっかり効いてくれるので、1200ccである事のデメリットはほとんど感じません。感じるのは『低速走行時のみ』です。

ただしこの後にも書きますが、このクルマは電子制御増し増しのマニュアル車ですので、その辺りが悪さをしていそうです。なので、マニュアル車=ダイレクト感を求めている方には、ハイブリット車に乗った時の様な『クルマに走らされている感覚』があるかもしれません。そういう意味ではやはり試乗車で確認して頂きたいところですが、ほとんどないのが悔やまれる所です・・・・・・。

■ ツーリングのMTは本当にマニュアルか?

上にも書いたとおり、このクルマは電子制御が増し増しです。昨今のクルマは増し増しなのは周知の事実だとは思いますが、マニュアル車でもこれは例外ではありません。

一番分かりやすい例がブリッピングです。Normalモードで峠道下りでシフトダウンした際、アクセルを煽りましたが500回転くらいしか上がってくれませんでした。急な下り坂でやたらギクシャクするので何でかなとメータを見たら、いくら踏んでも500回転くらいまでしか回転が上がってくれませんでした。空ぶかし防止なのでしょう。

因みにSportsモードにするとiMTが作動するので、ご存じの通りオートブリッピングをしてくれます。こちらは『本当に』『大変』素晴らしく、変速したのがまったく分からない位にキレイに回転を合わせてくれます。一昔前のパドルシフトよりもキレイにシフトダウンが出来ます。家族を乗せて試して見ましたが、誰一人変速に気付きませんでした。

なので、峠道を下る場合はiMTを使うか、速度が上がる前に早めにアクセルを煽ってシフトダウンをして下さい。500回転で回転が合う程度であれば、もちろんギクシャクせず繋がります。残念ながら、ヒールトゥして変速するのがナンボと思っている方には、コレジャナイ感がスゴくあると思います。

◆ ◆ ◆

また、発進時の話になりますが、半クラ時にほんの少し(数百回転)だけスロットルを開け続けてくれるので、発進時のエンストもまずありません。裏を返すとこっちが踏んでいる量が足りないとより勝手に回転を増やしてしまうので、時々踏みすぎになって驚く事もありますが・・・・・・。(私のアクセルワークがヘタなだけとも言う)

◆ ◆ ◆

以上のように、ツーリングのマニュアル仕様は、ドライバーが操作した通りにクルマが動く従来のマニュアル車『ではありません』。ただこれがニセモノかというとそうではなく、マニュアル車の弱点をクルマ自体が補うようになってくれたという事なのだと思います。

ですので、MT乗ってみたいけど怖くて無理だなって人はもちろんのこと、マニュアル車にこれまで乗っていた方も、マニュアルの楽しみは残しつつ、今までよりも運転に集中が出来る様になると思います。

■ まとめ ~ 1.2ターボが気になっているあなたへ~

以上駆け足でしたが、私が1ヶ月乗って来て気付いた点のうち、マニュアルに関する部分に限定してまとめてみました。

個人的にはフィットに比べて扱いやすく楽しいクルマだと思っており、走りにも充分満足しています。ただいわゆる従来のマニュアル車を想像して買われると、ガッカリされる方がいるのではという心配もしています。

ですが、そもそもマニュアル車に乗りたいと思う方は、そのクルマの特性を理解してうまく乗りこなす方法を探る事が好きな人種だと思っていますので、上に挙げた特徴も、否定されるのではなく、このクルマのクセだと思って乗りこなし、好きになって頂けるのではないかと個人的には信じています。

ただどうしても好き嫌いはありますので、本当は試乗車やレンタカーがあればいいのですが、どうもなかなかないようです。またYouTubeなど動画も極端に少ないので、この魅力を見て頂けないのがとても残念です。

残念ながら私はYouTubeはやっていないので、せめて文章でその魅力を伝えられればいいのですが、如何だったでしょうか。


購入を検討されている方で気になっている事があれば、ここのコメントやTwitterでご連絡頂ければ分かる範囲でお答えしますので、ご連絡ください。クルマの構造は詳しくないので、ざっくりな回答になるのはご了承ください。

さて、次回は私のnoteらしく、こちらもネットに載っていないトヨタのカーナビであるT-Connectについて書きたいなと思っていますが、まだネタがまとまってません。ですので、気長にお待ち頂ければと思います。


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