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帯同準備の備忘録 #2 仕事を変える

私は2021年11月に仕事を辞めてフリーランスになりました。辞めた理由は、夫が単身赴任中の韓国へ娘を連れて引っ越すため。

一般的に駐妻といえば、仕事を辞めざるを得ない様々なケースがあり、国や配偶者の会社の方針等、様々な状況を照らし合わせながら決断が必要になります。

そこで、こんなケースもあるよ、ということで、私の一例をご紹介します。
配偶者の海外転勤で悩む方の後押しになれば幸いです。

仕事を継続したい!

私が韓国へ帯同することを決めたのは2021年5月、韓国への渡航は2022年5月の予定です。

韓国へ行くことを決めてからも、仕事は継続するつもりでした。なぜなら、育休中、育児だけをして仕事をしていない状態に焦りがあったから。
社会から取り残されている感覚に耐えられず、何か仕事をしたい、と生後7か月で復帰した状態だったので、これから3年も仕事をせずにぶらぶらするというのが想像できませんでした。

ただ、色々調べた結果、海外から働くことの厳しさを知ります。
国の制度上できない、配偶者の会社の規定でできないなど、様々なケースがあることを知り、軽く絶望しました。実際に色々聞いてみると、夫の会社としては大丈夫そう(ただし前例は無い)、韓国としては正直わからない、という状況でした。夫の友人の韓国の会社で雇おうか?なんていう話も出た位色々不透明でしたが、結局はその時相談していたミートキャリアで、海外でも働くなら業務委託と伺っていたので、取り急ぎ業務委託で仕事を探そう、と半ば見切り発車の状態で転職活動をスタートしました。

後にビザの申請の時、窓口の方に帯同ビザでも仕事できるの?と聞いてみました。窓口の方は「日本の仕事を継続する分には全然OK。韓国でもアルバイト位ならできるんじゃない?韓国できいてみて~」と言われたので、自分の選択が間違ってなくてほっとしました。


いざ、転職活動へ

転職活動は業務委託一択だったので、一般的に転職活動の場合に利用する転職エージェントは利用せず、ミートキャリアに相談しながら、企業を調べるのはほぼWantedlyとGoogle検索だけで行いました。

ミートキャリアでの自己分析を3月から始めており、自分の強み分析などもできている状態だったので、初めての転職活動でしたが6月にスタートして8月に2社採用、というスピード感で進むことができました。

ミートキャリア|キャリア相談などをできるサービス。
私は自己分析のために利用を始め、転職活動の時には具体的なアドバイスもいただきました。企業の紹介はありませんので、それが気軽でよかったです。オンラインとテキストでの相談ができるので、働く上でのもやもやを解消したい方におススメです。

採用された2社は、世界中から勤務している人がいる状態だったので安心感がありましたが、実はこの時点でもう一社選考を進めていました。この会社は特に海外からとはうたっていませんでしたが、フルリモートOKとあったので可能性があるかもと受けてみた会社。実際に感触はよく、最終面接で社長と話し、ぜひ一緒に働きましょう、と言われました。とてもいい雰囲気で進んでいたのですが、やはり最後に立ちはだかったのが海外の壁。結局海外へ仕事を持ち出すことへの調整がつかず、お断りされてしまいました。

この不採用の会社や、元働いていた会社のように、海外で働く事はまだまだ当たり前じゃなく、ハードルがあると痛感した今回の転職活動。
これが10年前だったら完全に仕事を辞めざるを得なかったと思うと、近年リモートワークが急拡大していることに改めて感謝。そして、今後どこにいても働ける、という環境がもっと当たり前になってほしいと願っています。

渡航半年前に辞めたワケ

そんな形で2021年の8月に仕事が決まったので、諸々調整をし、11月に正社員を退職、12月より個人事業主となり、業務委託の仕事をスタートしました。

元の会社からはぎりぎりまで働いていてほしい、と言われていましたが、もしかしたら今回きめた業務委託が合わなかったら再度転職活動をし直すかもしれない、そう思うとぎりぎりまで働く選択肢が持てず、半年前に辞めることになりました。

結果として、今の業務委託の仕事がとてもよく、不満が無い状態だったので精神的にもゆとりをもつことができました。帯同準備にもじっくり向き合うことができているので、早めに仕事という不安を払拭できてよかったと思っています。

盲点だったのがiDeCo。
私は退職金をすべてiDeCoに移管しましたが、その移管手続きが思った以上に長かった、、。確定給付企業年金(DB)、企業型確定拠出年金(DC)2種類ありますが、11月に退職し、どちらもSBIに移管手続きをし、実際にすべての移管が完了したのは3/17! 移管だけで3か月半もかかりました。

こうした、退職後の手続きというのが思った以上に多く、時間もかかるので、ゆとりをもったスケジュールにしておいてよかったと思っています。

余談ですが、偶然にも追い風となったのが、iDeCoの制度改正
2022年5月1日より、国民年金に任意加入している海外居住者もiDeCoに加入できることになり、移管したiDeCoを継続できることとなりました。SBIに電話してみたところ、国内の代理人も必要なく継続できるようです。海外にいくと、銀行や証券口座など、辞めざるを得ないものがたくさん出てくるので、こうした制度改正は嬉しいですね。

こんな形で、帯同にあたって仕事を変え、色んな壁も乗り越えながらなんとか準備してきました。韓国に行ってもこれからのキャリアどうしよう、、といった不安を持つことなく、仕事を継続することができそうです。

海外に行くと言っても本当に色んなケースがあるので、一概に言えないのですが、こんな風に海外で仕事を継続できる手段もあるよ、ということで、迷っている人の後押しになれば幸いです。


最後までお読みいただきありがとうございました!

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