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気になっている本/2023年8月14日


備忘録も兼ねて、ここ最近で気になっている本を書いておこうと思う。
買うかもしれないし買わないかもしれない。

八月の御所グラウンド

刊行:2023年08月03日
 著:万城目学

先日、万城目氏のツイッターで告知されていたのを発見。
あれ?春くらいに高校駅伝をテーマにした作品書いてなかったっけ?と思い調べてみたら、オール讀物に掲載されていた「十二月の都大路上下ル」は本著の第一話として収録されているとのこと。なるほどね。

万城目氏が京都を題材にした小説を刊行するのは鴨川ホルモー以来16年ぶりだったことには驚いた。鴨川ホルモーってそんなに前だったのか……
僕が愛してやまない“森見登美彦の京都”と同じくらい好きな万城目学の京都にまた触れることができるのは嬉しい限りである。

ただ、単行本は場所を取るし出先で読むのも億劫なのでどうしようかと考え中。せっかく8月が舞台なのだし、「十二月の都大路上下ル」は面白かったのだから、文庫本を待つのは勿体無いと感じているのだが。如何せん本棚が……うーん。

べらぼうくん

刊行:2022年09月01日
著:万城目学

べらぼうくん?べらぼうくんってなんだ……?

前述の八月の御所グラウンドについて調べている時にたまたま目に入ったのだが、タイトルのインパクトがデカすぎる。
氏の学生時代から作家デビューまでを綴った所謂エッセイだそうで、受験失敗して浪人したり海外旅行で身ぐるみを剥がされたりと、帯にはなにやら仰々しい書き出しが……。

瓢箪の被り物をした青年?(若かりし頃の万城目氏らしい)がノートPCに向かって熱心に文字を打ち込んでいる表紙が逆に物悲しく思えてくる。
べらぼうくんはいったい何がそんなにべらぼうなんだ……
まぁエッセイは比較的サラサラっと読めるので近いうちに買うかも。

ちなみに、べらぼうは漢字で「篦棒」と書くらしい。竹で作ったヘラに木の棒でべらぼう。語源を調べてみるのも面白いかもしれない。

ライカと歩く京都

刊行:2015年09月08日
 著:小山 薫堂/アレックス・ムートン

京都の風景について調べている時にオススメに出てきた。
白川に架かる一本橋の真ん中に舞妓さんを映していて、いかにも京都らしい風合いだ。
ライカと聞くと老舗カメラブランドと某連邦がロケットで打ち上げた宇宙犬が思い浮かぶ。まぁ前者であろう。犬と一緒に巡る京都、というのも一定の需要がありそうだが。

カメラと一緒に、ということは写真集なのだろうか?あまり市場に流通していないらしく、そんなに昔の本でもないのに近隣書店の在庫検索は軒並み在庫切れであった。自費出版か、もしくは小規模の出版社なのかもしれない。
問屋にはあるらしいので、必要になったら買う…かな?
今のところ、他に良さそうな京都の写真集があればそっちを買っちゃいそうな流れではある。

古都再見

刊行:2020年02月26日
 著:葉室麟

時代小説作家の葉室麟先生の著書。
晩年、京都に仕事場を構えた葉室先生が古の都で何を見て何を感じたのか…

こちらはエッセイというより随筆だそう。
エッセイと随筆の違いは厳密には決まっておらず、自身の体験(具体的な事柄)を散文にしてまとめたという意味ではどちらも同じである。
ただ僕個人としては、随筆は「出来事の描写」、エッセイは「出来事に対しての筆者の心情」 であると認識している。

嘘。認識というほど仰々しくはない。境界が曖昧なものを無理やり型に嵌めて辛うじて観測出来ている的な。

話が逸れた。

僕が京都を好きな理由の一つに、「歴史がギュッと凝縮しているから」というところがある。あの碁盤の目の一角一角に、1200年分の歴史がこれでもかとギチギチに詰め込まれている。
朝起きて、ゴミ捨てがてらコンビニでも行くか~、なんて右を向いたら文化遺産が生えてたりする。
……流石に過言かもしれないが、生活の中に歴史を身近に感じられるという点が僕は結構好きだ。

そんな好きな部分がこの本にはギュッと詰まっている。それこそ京都の街のように。
今回気になっている本の中で一番購入意欲が高いかもしれない。

舞妓さんの京都花街検定

刊行:2020年06月01日
 著:相原恭子

マンガをいくつか買った後、旅行書コーナーをふらついていたら見つけたので手に取ってみた。
舞妓さんが着けている帯の名前や花街での遊びといった、花街の知識がクイズ形式で書かれており、これを読めば京都の花街事情により詳しくなれるのではと感じた。京都検定を受けるのにいいテキストになるだろう。

「舞妓さんちのまかないさん」や「舞妓Haaaan!!! 」など、舞妓文化をテーマにした作品は多いのでそれらと併せて読んでみるのも面白いかもしれない。
うーむ、自分もいつかはお座敷遊びをしてみたいものである。



直近で気になっているのはこんなところか。
こうしてみると本当に京都大好きなんだなぁ……

本との出会いは一期一会と言うし、気になった時が買い時である。
ただ、色んな本に目移りする度、積読タワーの住人が「新しい本を買う前に俺たちを読め」と喚きたてるので、全部買うのはまだ先になるかもしれない。

(おわり)


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