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27話:皆、脳内で一次創作していると思ってた。

皆さんは妄想とか空想とか好きですか?

私は小さい頃から、自分で物語を考える事(いわゆる一次創作)が好きでした。
自分でストーリーを考えてキャラクターを考えたり。でも、それを漫画にしたり小説にしたりできるのは大量の「そういう人」の中でもひと握りで、さらに世に出て評判を集めるのはもっと少ない数になります。

私も幼少期は小説家になりたい!と思っていた事がありました。でも、私には形にする力が少し足りませんでした。アイデアは湯水のように湧いてくるのに、文字にするのは難しく、挫折してしまうことがほとんどでした。

そんな私ですが、社会人になって恐ろしい事に湯水のようにアイデアが湧かなくなりました。大人になると空想力が衰えるとは聞きますが、本当に尽きるのだな……と残念に思います。

私には脳内だけで練ってきた一次創作が数種類存在します。一番古いものだと小学生からの付き合いです。もちろん、ここまで来るとキャラクターへの愛着は凄いものです。
でも、怖い事にストーリーが今でも少しずつ変わるのです。都合よく言えばリメイク・アレンジされていくのです。
当然と言えば当然の事です。当時小学生だった私と20歳を超えた私の考えはピッタシ一致はしません。良くも悪くもキャラクターの精神年齢も少し達観してきます。
たまに、それが残念な気もしてきます。

さらに、今だからこそストーリーの穴に気づく事があったりします。でも何十年も脳内で楽しんできたストーリーを改変するのには抵抗があるのです。無駄なコマだなと思うのにボツにできない。そういう事が多々あるのです。

基本、今でも私は暇なときは脳内で一次創作をしています。気が向いたら文字にすることもありますが、もう完成を無理に目指すことはやめました。時間も無くなり長時間パソコンに向かうことが無くなったこともありますが、単純に大人になればなるほど、才能の無さを実感するからかもしれません。語彙の無さ、複線の浅さ、そういうのが顕著になるから書く手が進まなくなってしまうのでしょう。

ネガティブな事ばかり書きましたが、私は自分の考えた一次創作がめちゃくちゃ好きです。ときどき残っている書き散らしを読むのですが、凄く面白くて、続きが読みたい!!と思うのです。もちろん、私が書かない限り続きはこの世に存在しないのですが。それもまあ、いいかな、と最近は思います。



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