恋愛と子育てと言葉と行動

クライアント先で雑談。婚活中女子と久しぶりに恋バナをした。
昔よく恋愛の悩み相談を受けたことを思い出す。

恋人同士でも、友人同志でも、仕事のつながりでも同じだが、相手を信頼するかどうかはその人の言葉より行動を見て判断するといい。

とくに片思いや付き合う前は、相手が自分に好意を抱いているかが気になりすぎて、必要以上に連絡を取りたがったり、やるべきことに手がつかなかったりという問題が出てくる。

そういった時のお悩みは決まって

「好きだと言ってくれるけれど、メールにはあまり反応がない」

「優しい言葉はかけてくれるけれど、頻繁に会おうとはしない」

という、客観的に見ればどうあがいても望み薄なもの。
(本筋に関係ないが「メール」という単語に時代を感じる)

言葉と行動に温度差があり、不安を感じながらも言葉によって淡い希望を捨てきれない女子をどれだけ見てきたことか。

人は言葉で嘘をつけても、行動で嘘をつくのは難しい。だから嘘をついている最中に、目が泳いだり腕を組んだりする。

なので上記のお悩みで注目すべきは
「メールに反応しない」
「頻繁に会おうとしない」
の部分である。

しかし恋する乙女は「好きと言ってくれる」「優しい言葉をかけてくれる」のほうにすがりたい。
言葉と行動の不一致は人を不安にさせる。そうして心を乱されていくのである。

よく考えれば、これは親子関係に通じるものがある。

これから本格的な反抗期を迎えるであろう息子。自分でもコントロール不能な暴言を吐くこともあろう。
けれど、見るべきは息子の行動である。

「くそババア」とか言われても、目が泳いでいたら恐らく罪悪感は持っている。

暴言があっても落ち着いていて、食欲があれば経過観察。
反対に、日常会話をしていても普段と違う行動があれば聞き込みを検討する。
といった具合。

さらにこちらからの打ち手として、言葉と行動のギャップを利用し、相手をビビらせる方法もある。

笑顔で説教する
怒ってないよと言いながら食事は作らない
など。
各方面からの恐怖で反抗心を削ぐ。

ただし本気で怒るときは、言葉と行動を一致させることが大切。
口では許さないと言いながら、甲斐甲斐しく世話を焼いたりするのはもってのほかだ。

遠くない未来に、こんな親子バトルを繰り広げるのだろうか。
事前の対応策を講じることすら、憂鬱極まりない。

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