【ニュースのお勉強】ソフトバンク
最近のニュースについて、勉強のためにまとめようと思います。今回はソフトバンクの決算についてお勉強しましょう。
まず、この衝撃のニュースについて見た方も多いのではないでしょうか。
日本企業の赤字額としては過去最大とのことです。孫さんの表情も硬く見えますね。そら、1.4兆円ですもんね…
ちなみに、1.4兆円がどれほどなのかを調べてみると、少し古い記事ですが以下の記事と比較するとソフトバンクの赤字額の大きさに改めて驚かされます。
東京電力やシャープなどが積み重ねた10年分の赤字をわずか1年で越してしまったことになります。
今回の莫大な赤字を出した主要原因はソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)の損失です。ソフトバンクというと通信キャリアのイメージですが、投資会社の一面もあります。むしろ、最近のニュースはSVFの話題が多く、ソフトバンク = 通信キャリアというイメージはもはや間違いなんですね。
SVFの赤字額は1.9兆円
最終的なソフトバンクグループでの赤字額は約1.4兆円でしたが、これはSVFの1.9兆円の赤字によるものです。本業の通信キャリアの事業では安定して利益をあげています。むしろ去年よりも伸びています。個人レベルで例えてみると、「本業の給料は安定して入っているけれど、副業で始めた株が大暴落してしまって家計の収支がマイナスです。」みたいな感じだと考えれば、私みたいな素人には理解しやすいですね。
投資銘柄選びミスとコロナのダブルパンチ
SVFはWeWorkというユニコーン企業に累計1兆円以上を投資してきました。ところが、昨年のWeWorkの経営問題が発覚し、そこに投資していたSVFも損失を被ることになりました。WeWorkはシェアオフィスを提供する会社で、近年流行りのシェアリングエコノミーを代表する会社として見られていました。しかし、経営問題以降は「WeWorkって昔からあったシェアオフィスをキラキラした事業に魅せただけじゃね?」という風潮に変わったようですね。
そして、やはりコロナの影響もとても大きいことは言うまでもありません。コロナで株価が急落し、もちろんSVFの投資先だって急落しました。SVFの投資先はユニコーン企業が多くありますが、SVFの投資先であるユニコーン企業達がコロナのピンチに耐えて羽ばたけるかどうかがSVFの今後の明暗を分けることになりますね。
これからソフトバンクはどうなる?
まず通信事業では、楽天の参入などの状況変化もありますが、安定して収益を積み上げることに変わりはないでしょう。一方で今後の成長エンジンの柱はSVFになるでしょう。これが成功か失敗かは数年後にしか分かりません。投資とはそういうものですし、一発当たれば大きい利益をもたらします。問題は一発当たるまでソフトバンクグループ全体で耐えられるかどうかだと思います。個人的には、日本を代表する企業としてソフトバンクを応援したいと思います。