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指輪。

15、16歳の子どもたちに冊子を配っていたら、列の先頭にいた女の子が私の左手の薬指にある指輪に気付き、
「結婚してるんですか? すごっ!」
って。
「いやいや。そりゃ、ええ歳してんねんから…。」
とは言ったものの、そう遠くもない未来、「ええ歳して」るくせに結婚していない状態になってしまう可能性があることを思うと、少し情けなくもなる。

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トップ(ヘッダー)の写真は、井上靖氏の『夏草冬濤』(だっけ?)。

伊豆湯ヶ島の小学校を終えた洪作は、ひとり三島の伯母の家に下宿して沼津の中学に通うことになった。洪作は幼時から軍医である父や家族と離れて育ち、どこかのんびりとしたところのある自然児だったが、中学の自由な空気を知り、彼の成績はしだいに下がりはじめる。やがて洪作は、上級の不良がかった文学グループと交わるようになり、彼らの知恵や才気、放埒な行動に惹かれていく――。

(新潮文庫、裏表紙のあらすじ)

なんか、これだけで泣ける。
うちの息子はなんで父親である私と会えなくなったんだろう。(あ、私がいけないのか…。(>_<))

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下、帰りの駐車場にて。