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「妻」に。(4)

25日(木)です。今週は**で出勤しています。
昨日は午後から休みを取って帰ったのですが、昼頃、**辺りを走りながら、
(今**に行ったら、家には*くんしかいないかもしれない…。)
なんて考えると、それもまた胸が苦しくなる思いでした。

今日も、再度、実家の話を書かせてください。
実家は今は母だけとなり、私も、以前よりはちょくちょく顔を出すように心掛けています。しかし、*****を通るのは気分的につらいので、毎回、**・***の北側を通り、***のエネオスのところで駅の方に曲がる道を走ります。
実家では、ときどき母が*くんの話をします。
「うちに泊まらせても全然泣かないし、『寝るわよ』って言ったらちゃんとすぐに寝るし、ホントいい子だったわ。」
とか、
「もうだいぶ大きくなったかしら? 元気かなぁ? でも、便りの無いのが良い報せよね。」
とか。前にあなたに、「*くんに会わせてくれてありがとう。」とショートメールを書いたのは、そんな日のことだったかと思います。切ないけれど、素直で、この上なく可愛い*くんの記憶のあることが、私の人生の宝です。
実家では、それから、うちの父親が綴じていた5冊ほどのアルバムも見せてもらいました。もちろん*くんのです。これは、正直、ちょっと涙無しでは見られない気分でした。めっちゃ可愛かった。

*****

前に保険証の件で**くんに手紙を書いたときには、ちゃんと**くんや**さんの父親になれなかったことを詫びました。本当に情けない限りです。これも、**を出てからの大きな悔いのひとつです。心底情けないことです。
それから、いつも*くんにばかり手紙やプレゼントを贈っているけれど、あなたたちの誕生日も決して忘れてはいないということも伝えました。もちろん、あなたの誕生日も覚えています。いつも、「今頃はみんなでハッピーバースデーを歌って、ケーキのロウソクを吹き消してる頃かなぁ?」とか思っています。

*****

この手紙、送ろうか送るまいか、ずっと思い悩んでいます。思い悩みながら書いています。書いたり消したりを繰り返しています。
でも、実はこれまでも何度も書き始めていたものなので、今は送りたい気持ちではいます。
とは言え、わざわざ書いてみたところで一体何が言えたのか、何を伝えたかったのか、自分でもよく分からないような気持ちでいるのも事実です…。

ここまで読んでくださったなら、ありがとうございます。感謝します。
もし不快な気持ちにさせたなら、どうか許してください。すみませんでした。