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ペンディング。

心療内科。
カルテに、
「入院はペンディング」
と書かれ、しばらくして、話をしながら、
「とする」
と最後に書き加えられたって話は先ほど来書いたとおり。
8月には入院をする覚悟で行っていたので、拍子抜けというか、
「入院するつもりでスケジュールを調整してたんですが…。」
って、私の方が「入院させてください!」って感じの会話に。

「前回はもっと足取りが重たかったし、話し方もゆっくりだったけど、今日は部屋に入ってくる足取りにも力があったし、話し方も前回よりずっと速いから。」
「今のあなたには入院は退屈でしかないでしょうから。」
「私も長く大学病院に勤めていたけど、今のあなたが病棟にいるのはちょっとイメージしにくい。」
などと言われる。先月の私、どんなだったんだろう…? 今日も私はほとんどドクターと目を合わせることは出来なかったんだけど、それでも、先月よりはずっと「マシ」だったのだろう。

「昨日もそうだったし、今日もさっき、クルマから降りるとき暑くてふらっとしたんだけど…。」
「普通です。ごくごく普通のことです。(^_^)」
「こないだ午後から休みを取って、『帰ったらビール飲みながら王位戦見よう!』って思ったら、午前中からそのことしか考えられなかったんだけど。」
「普通です。『王位戦を見る』というストーリーがあるのがいいですよね。ビールを飲みたいっていうのも、休みのご褒美として普通です。(^_^)」
そんな感じの会話。
「入院するつもりで2、3週間休めるようにスケジュールを調整していたのですが…。」
「どこか旅行にでも行ってください。リフレッシュしてください。(^_^)」

心療内科(≓精神科?)の入院を軽く考えてたけど、ひょっとすると、窓や廊下に鉄格子が付いていたりするのかなぁ…?(~_~;)
「入院後1週間くらいはだいぶ拘束されますから。」
「毎日映画見に行って、1万歩くらい散歩するのをイメージしてたんですけれど。」
「交渉次第ですけれど、でも、最初の1週間くらいはあまりそんな自由は無いでしょうね。」
「はぁ…。」
「アルコールを完全に止めるのには向いてるとは思いますけれど。(^_^)」
とりあえず、人生初の入院は白紙となりました。
管理職はもちろん、自分の所属する部署、関係する職員、飲み会を誘ってきた前の職場の元同僚など、あちこちに「入院」って言ってしまった。中には「鬱」って話も。ちょっと失敗したかなぁって感じ。σ(^◇^;)

逆に、私、鬱の治療というよりは、脱アルコール依存の入院かと思っていたんだけど、人にも笑いながらそう言っていたんだけれど、実はそうではなくて、純粋に鬱の治療だったことに気付き、ちょっとだけ怖いような気持ちになる。

 *****

車線の数もクルマの通行量も多いからあまり好きな道じゃないんだけれど、神戸から、芦屋、西宮、宝塚、伊丹を通って実家に。母親、目には眼帯も無く、ぼちぼち元気そうだった(いや、そうでもなかったかな…?(^_^;)。
今年は、亡父、8月7日に「帰ってくる」ということなので、私、ちょうどその日から入院するつもりで予定を空けていたから、
「じゃあ、7日にしよう。」
ということで、初盆のお墓参りの日を決める。母親と妹を乗せていく予定。

心療内科の待合室。
同じく。
写真、横向いちゃってるけど。
実家に向かう道中。
実家にて。
私の腕時計は、ふたつ、電池が切れて止まっているのに、
ちゃんと時を刻んでいる亡き父の時計。