今日から「プロポ」を始める


「プロポ」とは現在の「ブログ」のようなもの。

「アラン Alainというフランスの哲学者が、1906年より地元紙に「あるノルマンディー人のプロポ」というコラムの寄稿を始める。なかでも幸福について記した93編をまとめて出版した『幸福論(Propos sur le bonheur)』(1928)が有名である。」

アランの「幸福論」はヒルティ、ラッセルの『幸福論』とともに世界三大幸福論と言われ世界中に翻訳され読まれている名著。



仕事や人間関係で悩み連日落ち込んでいた時、アランの「幸福論」が目に留まる。

私が読んだのは原文から印象的なものを要約したDiscoverのもの。
kindle unlimitedで無料で読める。(2023.2月現在)
・不安と感情について
・自分自身について
・人生について
・行動について
・人との関わりについて
・仕事について
・幸せについて
の7章にまとめられ大変読みやすく構成されている。


幸福であることは他人に対する義務である。
運命は不変ではない。指をパチンと鳴らした瞬間にも新しい世界が生まれているのだ。
行動のない楽しみよりも、行動のある困難を選ぶ。
悲しみは心の問題ではなく、身体の問題である。
病気の真似事ではなく、健康の真似事をする。
大げさに考えない。
とことん考えるか、全く考えないか。
未来を考えず、目の前だけを見る。
想像力ではなく、行動に従う。
役に立つ仕事はそれ自体喜びである。
「そのうち」ではなく「今やっている」と言う。
思い詰めるよりも無頓着でいる。
上機嫌の種をまく。
笑い飛ばす。
何度でも克服する。
天気の悪い時にこそ晴れやかな顔をする。
意思を持って幸せになる。

目次から抜粋



約半ページごとに書かれた言葉をサラサラと読むうちに、気分が穏やかになり、人生を重苦しく考えて1人勝手に悲劇の中にいたんだと気付かされました。

わかりやすく優しさで溢れた言葉は私の今までの思い込みに気付かせてくれ、すぐにでも今の状態を変えれるんだと希望を抱かせてくれました。


「感情に騙されない」 から抜粋

涙が出そうになったり、胃や心臓や腹の状態が悪かったり、あるいはわけもなく筋肉が萎縮したりすることで、わたしたちはしだいに論理的な思考に支障をきたすようになる。人はたちまち感情にだまされてしまうのだ。そして、単純な人は毎回それにだまされる。わたしには、こんないたずら信号はそのうち消えてしまうとわかっている。わたしはそれをすぐに消そうとするし、実際に消すことができる。
大げさに言いさえしなければいいのである。わたしは、自分の声が自分にどういう影響を与えるか、自分でよくわかっている。だから自分には、大げさな悲劇役者のような態度ではなく、ごく穏やかに話しかけるのだ。



「想像力ではなく、行動に従う」から抜粋

「今」という時間は力強く、どこまでもはつらつとしている。だからわたしたちは、確信をもって「今」に順応しているのである。だれもが経験してきていることなのに、だれもそうは思っていない。想像力は、習慣から逃れられないからこそ、人の世界を左右する。けれども、想像力はなにもつくりだすことができない。なにかをつくりだすのは、行動である。そのことをよく理解しておかなければならない。


「笑顔でいる」から抜粋

にこにこしたところでどうということはなく、それで気分が変わることもないように思っているから、わたしたちはにっこりしてみようともしない。ところが、しかたなく愛想笑いを浮かべて丁寧にあいさつをする礼儀正しさのおかげで、すべてが変わることはよくある。生理学者はその訳を百も承知している。笑顔はあくびと同じように体の奥深くまで広がって、のど、肺、心臓というふうに次々と緊張をゆるめていくのである。ここまで即効性があり、かつ絶妙のバランスで効く薬を見つけることは、医者でもたぶん無理だろう。




以上は再度パラパラと見直して目に止まったものを抜粋して見たけれど、他にも沢山なるほど!と思わさせてくれる爽快な言葉ばかり。。

早速、私は今の状況を大袈裟に考えずに、自分に穏やかに話しかけニコニコしていようと決めた。悲劇役者にはならない。
そして行動しよう。


でも何から?

わからない。今までの私は毎日毎日考えて、良いアイデアを思いつくように本を読んだり映画を見たり、綺麗な場所へ行ったり、、、これも行動だろうけど、気づいたら何ヶ月経っている、なんてこともある。

よくわからないけど、アラン先生の真似をしてプロポを描いてみようかな、、、ふんわりと思いついたのですぐに行動してみた。


noteのこのアドレスは昨年作って数個書いたきり、、、他にもブログは過去に何度も挫折した経験がある。


だけど関係ない。


「運命は不変ではない。指をパチンと鳴らした瞬間にも新しい世界が生まれているのだ。」


「諸行無常」も昔から気になる言葉だった。
 この世の全ては常に変化し続けている。変わらないものなど何もない。



明日があるかは誰にもわからない。
だから今だけを私は私と仲良く笑顔で生きようと思う。

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