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はぐ♡ラボ×もっくん珈琲お茶会Vol.11 開催報告 ☆

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昨日は、こんな感じの聖さんコレクションに加え、他の参加者さんが持ってきてくださった春画展の図録(※春画は実質江戸時代の性教育本になっていた)やその他もろもろの本を閲覧しつつ、性の伝え方についてお話ししました。

新規の方が2名いらっしゃり、いつもとはまた違う雰囲気。わたしと同じ、未就学〜小学校低学年のお子さんをお持ちで、子どもの性の目覚めにどう向き合うか……ということを真剣に考えているお母様方でした。

いろいろ話したけれど、個人的に注目がいったのは以下のことです。


①子供に対して、その辺(ネットや書籍等)に転がっているエロコンテンツに触れることを制限すべきか

②「正しい」性教育と「正しくない」性教育


①については、おそらく程度の差はあれ、なんらかフィルタリングすべきという考えが一般的でしょうけども、じゃあなんでフィルタリングするの?と言ったときに、ちゃんと答えられる人はどれくらいいるのでしょうか。

単に見せたくない。まだ早い。なんとなく悪影響がありそう。

みたいな感じの意見が大勢かなあと察しますが、今までのお茶会11回&場外の諸々の語らいの中で、わたしの中に大切に刻まれた概念があります。それは

「自分のなかの欲望・願望をあらわす言葉/イメージを見つける」

ということです。

性衝動(※セックス欲のみとも限らない)は生きている以上絶対に存在します。

その発現の趣向は人それぞれなのでしょうが、自分が何を望んでいるのかを、言語なりイメージなりで、頭の中でかたちを与えると、自分で自分のことが把握できるわけです。自覚、把握ができると、ある程度のコントロールが可能になります。

ここで②の話題が関わってくるのですが、「正しい」性教育とあえてカッコをつけましたが、学校教育や教育的絵本の中で取り上げられているのは、ほとんどが生殖のための性であり、それがこの話しづらい話題をパブリックに出すことの免罪符のような役割になっていると感じている人は多いでしょう。

子孫をのこすためにとか、国家継続のために必要不可欠だから、この話題(生殖についての性)は「正しい」。

でも、誰もが知る通り、性は生殖の側面と、快楽、喜びの側面もあります。後者を真面目な場で全面に出すことは、反射的に憚られる。「正しくない」性だから。(そう思ってないからカギカッコつけてますよ 笑)

この「正しくない」性、「正しくない」性教育を担うのが、巷にあふれるさまざまなエロコンテンツなわけですが、実はこれらが、わたし達の欲望を言語化、イメージ化するのを助けてくれていて、前述したように、自分を知り、コントロールするための力を与えてくれるわけです。

現実にありえないシチュエーション(たとえばレイプとか痴漢したら女性が喜ぶとか)ですら、欲望の輪郭を描き出すための言葉、概念の材料になる。

ちなみにわたしが接触のある男性陣によれば、↑のような極端なシチュエーションを、AVなどによって真に受けるひとなんかほぼ居ない、とのことで、仮にそういうコンテンツのみを見続けたらそんな弊害もありうるかもしれないが、受け取ったコンテンツの種類や数が多いほど、その情報が中和されていくのでは、ということでした。


1個前のエントリーで、よっちゃん(夫)が、「小学校低学年の性への興味は大人と同じ」と言っていたと書きました。性衝動は、まだまだ小さいと思ってる子どもたちにも、確実に存在するわけです。

子供達から「正しくない」コンテンツを奪うことは、言葉やイメージを奪うことと同義で、それは絶対にある欲望の存在の否定だし、自己認識、自己コントロールの機会を奪うことになるのではないでしょうか。

もちろん、本当の意味で正しくない行動をする(性犯罪をするような)大人というのがある程度存在してしまうわけなんですが、その人たちがそうなった理由は少なくとも直接は、コンテンツのせいではないはずです。

(私見で言えば、自分の世界を自分で支配できないと感じた人間は、認知を歪ませていきます。それは親や社会からの抑圧、否定が起源となっているはずです。性や猟奇系の凶悪犯罪者の情報を見ていると、性衝動の扱いが暴走しちゃったな、という印象を受ける場合が多い)


可愛い無邪気な子どもに性衝動が芽生えていると考えるのは、特に母親ならばある程度ショックなことで、見ないフリをしたいのはわかります。わたしも母親ですから。(これもなんでなのか、いずれ言語化したいです)

でもそれは結局、その子が生きること自体の否定にも繋がっているので、可哀想なことなんですよね。

生殖に必要だからと、「正しい」性を仕方なく真面目な顔をして教えるだけではなく(※これもある程度必要です)

生きる事の喜び(「正しくない」性の方への興味、衝動)も肯定して、子どものエロコンテンツへの興味や接触も、あたたかく見守ってあげたいものです。

男児からすると、異性の母親からあからさまにアレコレ言われるのは微妙っぽいので、そっと知らんぷりがよさそう 笑

「正しくない」っていう言葉は、案外的を射た真っ当な表現なのかも。必ず正しさの影に隠れて、表には出てこない。でも、実は大切な役割を担ってて、その闇の存在をゆるせば、光より優しいものになる。

わたしは真面目なので(自分で言うw)、つい光の方を大事にしたくなるし、この分野に関わる人はそういう人が実に多いんだけど

ここのところ感じていた葛藤はそれだと思いました。

性の話をするとき、大事にしたいのは、この闇、この「正しくなさ」。

したがって、フィルタリングは「正しくなさ」を排除して「正しさ」を抽出する行為なので、わたしは賛同しません。あー やっと納得できる形で言語できた。


さて次回のはぐ♡ラボ×もっくん珈琲お茶会は、1/29(金)10:00〜12:00の予定です。今度のテーマは「ダイエット」

身体性に加え、おそらくジェンダーの話も出るかな〜という予感です。わたしも元デブでいまだデブ認識が抜けない闇深いひとなので、楽しみだわ(笑)

ではまた😊

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