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浦和レッズ左SB概論/明本,山中

 リーグ戦は17節まで終わり、監督が求める選手像も少しずつはっきりしてきました。
 そこで今回は、レッズの左サイドバック、特に明本と山中に焦点を当てて、それぞれの特徴と起用法を考えてみました。

これまでの起用法

第1節 FC東京
 山中...左SB、明本...右WG→トップ
第2節 鳥栖
 山中...左SB、明本...右WG→トップ(▲HT)
第3節 横浜FC
 山中...左SB、明本...トップ(▽HT)
第4節 横浜FM
   山中...左SB、明本...右WG→トップ
第5節 札幌
   山中...左SB、明本...トップ(▽89)
第6節 川崎
 山中...左SB(▽88),明本...左WG(▲72)
第7節 鹿島
 山中...左SB、明本...左WG⚽️
第8節 清水
 山中...左SB👟、明本...左WG→右WG
第9節 徳島
 山中...左SB👟、明本...左WG
第10節 C大阪
 山中...左SB、明本...左WG
第11節 大分
 山中...左SB👟(▽60),明本...左WG→左SB
第12節 福岡
 山中...左SB(▲HT),明本...左SB→左WG
第13節 仙台
 山中...ベンチ、明本...左SB
第14節  G大阪
 山中...左SB(▲56),明本...左SB→左WG👟
第15節 神戸
 山中...左SB(▲66),明本...左SB→左WG
第16節 広島
 山中...左SB(▲63),明本...左SB→左WG
第17節 名古屋
 山中...左SB (▽62),明本...左WG→左SB

▽交代退場  ▲交代出場 
⚽️ゴール  👟アシスト
SB  サイドバック  WG  ウイング
HT  ハーフタイム

15 明本考浩

 開幕当初は右WGまたは2トップの一角(杉本のやや下)でプレーする時間が長かったが、ゴールをあげた鹿島戦以来左WGに定着。福岡戦で驚きの左SBに起用されてからは左SBの一番手になっています。

 明本の良さは、底なしの体力・馬力、精度の高い左足です。その良さが一番発揮されるのが左SBなんだと思います。前にいる小泉or汰木or武藤は中に入ることが多く、明本はスペースができたその大外を何度だって駆け上がることができる。そこからのクロスの質も申し分なく、ガンバ戦の田中へのアシストは明本の良さが存分に出たシーンだと思う。
 さらに、全速力で守備に戻り、フィジカルの強さを生かしたボール奪取など守備面も評価できます。

 ただ、個人的に考える明本SB起用の欠点が2つあります。ひとつ目が、明本を前で使えないことによるプレッシングの弱化です。トップやWG起用時の2度追い、3度追いはとても魅力的で監督のコンセプトにも合っていると思いますが、それがSBではできなくなるのが痛い。
 ふたつ目は、単純にSBの経験不足です。ポジショニング、マークのつき方などSBのいろはが身に付いていないと感じる瞬間がちらほらあります。特にボール保持の質は、マリノス時代にみっちり習得している山中と大きな差がある気がする。ただ、この点はリカ監督の下、試合をこなしていけばすぐ解決するだろう。

6  山中亮輔

 開幕からスタメン出場を続け、3アシストを記録しているが、福岡戦以降明本に左SBの座を譲り、名古屋戦で久しぶりのスタメン復帰。

 山中の最大の特徴はなんといっても左足のキックです。相手GKとDFの間に速いボールをおくったり、セットプレーのキッカーとして得点に直結するはたらきができます。
 しかし、守備面特にスピードのあるゴリゴリのドリブラーに対応したり、逆サイドからのクロスを大外で跳ね返したりする場面では全くといっていいほど期待できません。

 明本にポジションを奪われた山中としては、クロスの質で存在価値を改めて示してほしいところですが、途中出場してもなかなか良さが出せていません。スタメン復帰は簡単じゃないかもしれません。

他にも...

 浦和レッズの左SBはもちろん彼ら2人だけではありません。現所属ではルヴァン杯でアシストも記録したルーキー福島、今季右サイドで使われている宇賀神。そして京都にはレンタル移籍でメキメキ成長中の荻原がいます。噂の酒井宏樹は両サイドできるので、今後の浦和SBは期待に満ちています。

おわりに

 今日焦点を当てた明本&山中は共に代表を狙える素晴らしい選手です。(日本代表の左SBの層が激薄なのもあるけど)今後浦和でどちらが起用されようが全力で応援していきたいと思います。
以上

ここまで読んで頂きありがとうございました!評判が良ければGK編、ボランチ編もやりたいと思います!

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