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中世ヨーロッパの名画を AI生成画像で 再創造してみる

 聖人カレンダーの事を知ってる日本人は少ないと思う。僕も最近知ったばかりだ。キリスト教では、1年365日に聖人を割り当てていて、それを表記したものが聖人カレンダーだ。2月14日は、聖バレンタインの日。
 まぁ知ってるのはこれくらいか。
一神教では、聖人や預言者は理論的に必要な存在。神の言葉や意思を受け取り、伝える役目を担う人間がいなくてはならない。だから、聖人や預言者は人と神の仲介者であるんだ。そんなに興味がある人は少ないと思えるので、サッサと先に進めると、聖人カレンダーはググると見ることが出来る。
 女子パウロ会なる修道院がまとめた聖人カレンダーは、非常に良く出来ていて、毎日割り当てられている聖人の事を知ることが出来る。聖人の名前をタップすると、その聖人の概要を知ることが出来る非常に貴重な資料だ。さて、ここからが本題だ、この聖人カレンダーに記された聖人のエピソードを元にAI生成画像で、ヨーロッパの古い宗教画を再創造してみようと思う。

雰囲気あるでしょう。AI画像らしい雑な点もあるのだけど、古いヨーロッパの宗教画なんて、なかなか纏めて見る機会は無い。まして新作のヨーロッパの古い宗教画なんて、在るはずも無い。けっこう好きなんだ。ザッ美術という感じだしね。紛い物であるとしても、それがザクザク見られるのは、嬉しい。
 そして、恐ろしく簡単に作れる。俳句並みに短いプロンプトで充分なんだ。最も、長いプロンプトなんて思いつかない。キリスト教に関する知識が貧弱過ぎるから。

2行くらいの聖人に関するエピソードを入れ、後はイタリア、ルネッサンスの宗教画のように。または、名画のようにと入れるだけ。名画や宗教画の前に、荘厳な、厳粛な、厳かな、といった最もらしい形容詞を適当に入れると、違った味わいの画像が生成される。AI生成画像でヨーロッパの古い宗教画を作れる事は知っていたけど、ネタが思いつかなかった。でも、聖人カレンダーの存在を知った。もうネタの宝庫。

本家のルルドの泉よりも、ゴージャス

 気をつけてほしいのは、これらはAI生成画像であって、史実や聖人カレンダーに記載された聖人のエピソードを反映しているものでは無いという事だ。
 でも、その点を踏まえて楽しみとしてやる分には、とても面白くリッチな気分にもなれる。キリスト教世界に関する勉強にもなるしね。中世ヨーロッパ贋作美術館の館長になったような気分をも味わえる。
 そのキリスト教だけど、信者が激減している。ヨーロッパでは売りに出された教会も多く、イスラム教徒に買い取られてモスクになったりすることもあるそうだ。どちらも一神教だから、ちょっと改装すれば良いのかも。
 キリスト教の教義は無茶苦茶だし、同性愛を禁止してるとか。現代社会に合わないものが多い。日本ではそんなに報道されないけど、聖職者による子供への性的虐待などで、教会は信頼を失っているようなんだ。
 日本ではキリスト教徒は非常に少ないけど、女子パウロ会の活動などを見てみると、日本では本来のクリスチャンと言える人達が、いつまでも残っていくような気がする。
 日本って、なんかそんなところがあるから。たしか、失われたと思われていた般若心経のサンスクリット語の原典も、日本で見つかったんじゃ無かったっけ。
 



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