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稲毛海岸にいた 不思議な猫のこと

 今はかなり少なくなったけど、千葉の稲毛海浜公園には、沢山の地域猫がいた。世話をみるグループが複数あったみたいで、猫達はみんな健康状態も良さそうだった。屋外で生活する猫は家猫よりも、かなり寿命が短くなるのだけど、本来の棲息環境に近い状態で生きてる事が良いのかなと思っていた。家猫が不幸だとは思わないけど。

AI生成画像です。本文とは合わないのですが。

そのなかに、とても変わった毛並みの猫がいた。毛並みがマーブルパターン。大理石のような模様。色の異なる2つの液体がゆっくりと混ざっていく時の模様。ゆっくりと回転しているコーヒーにミルクを流した時に、出来る模様。そんな白地に黒の毛並みをしている猫を見つけた。
 猫の品種は、犬と比べるととても少ない。近くにある図書館の図鑑で確認したけど、そんな毛並みの猫はいない。アメリカンショートヘアが、ちょっと近い。だけど、マーブルパターンとは違う。
 稲毛海岸で見た猫は、完全にマープル模様の毛並みだった。突然変異では無いかと思う。
 公園に来ている猫好きの間では話題になっていた。いつも両足を揃え、お行儀良く道端に大人しく佇んでいた。珍しい毛並みが幸いして、餌をもらう事が多いのだろう、少し太り気味。残念ながら、ややブサイク。

 だけど、いつの間にか見かけなくなった。
噂を聞きつけたどこかのブリーダーに攫われたのではないかと僕は思っている。希少な毛並みを狙われて。
 もしもそうだとしたら、野良猫生活から、ハーレムの王子様に。もっともオスかメスか分からないけど。
 だけどそれは、決して羨む生活ではなくて、過酷なものだと聞いている。

 けっこう前の話だ。猫の繁殖スピードは早い。毛並みの固定に成功したのなら、マーブル模様の毛並みの猫のニュースを聞いてもいい頃だ。それが無いと言うことは、繁殖に失敗したのだろう。腕の良いブリーダーに拾われていたらな。

もうひとつ野良猫の話。幕張のベイタウン近くの花見川河川敷の緑地帯をポタリングしていたときだ。ブルーキャットの野良猫を見かけて、おおっと思った。ブリテッシュブルーかロシアンブルーか分からないけど、どっちみち区別はつかないけど。たぶん日本の猫の血も入っているようだ。全体的に丸っこくって、顔つきも優しげだったから。

そのブルーキャットも、しばらくしたら見かけなくなった。たぶん誰かが餌付けして、貰われていったのだと思う。よく見かけた場所にはプラスチックの水皿が置いてあったから。猫缶の空き缶が散らばっているような事は無かったから、良識ある人だと思う。たぶん幸せに飼われているはずだ。
 千葉には広い公園が多くあって、千葉市の沿岸部の海浜公園は、端から端まで12Kmはあるはずだ。夏場なんか、公園の端と端では天気が違う事もあるくらいだ。
 こんな広い公園には、ある程度の野良猫がいたほうが良いと思う。公園には野鳥の餌になるような実をつける木がよく植えられていて、秋になるとドングリが道いっぱいに落ちていたりする。リスがいたら、いいなと思うのだけど。野ネズミを見かけない。いない訳では無くて、時々見ることがある。もっと居てもおかしく無い筈だけど。ある程度、野良猫が駆除しているんじゃ無いかなと思う。


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