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デプス使いに告ぐ

おはようございます。ゴールデンウィークに入った方もおられると思います。この期間には、ちょっとしたことを毎日書いていこうと思います。(昨日の大会記を含めて2日は達成。明日書けばとりあえず3日坊主。。。というくらいの気持ちですが)

さて、今日の記事は、デプスについてです。

デプスとは

デプスとは(多くの場合)《暗黒の深部》のことです。英語名のDark Depthの後ろ側を取っています。

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この土地はマナ能力を持ちません。30マナを注ぎ込むことで、20/20のトークンを生成するロマンカード、、、のように見えますが、モダンでは禁止カードになる程度には強力なカードです。

多くの場合、30マナを「なんらかの方法」で踏み倒して出てくるのですが、この「なんらかの方法」がMtGのルールの重箱の隅をつつくような方法であったとき、しばしばルールの勘違いが起こります。

コンボの詳細については、たくさんの方が紹介されているので、詳細はそちらを参照のこと。例えば、ダークデプス兄貴のTweetに丁寧にまとめられています。

お前のデッキのことなんて、相手はこれっぽっちも知らない

さて、「デプス使いに告ぐ」は基本的にはこの一言で終了です。

確かにデプスを中心としたコンボは、レガシーで多く見られ、比較的有名ではあると思います。

が、デプス界隈のコンボはMtGの「難しい」ルールを参照するコンボでもあります。

氷カウンターを置くのは常在型能力(置換効果)である
レジェンド・ルールに伴う状況起因処理が絡む
状況誘発を伴う
if節ルールを含む

あなたがデプスコンボをスタートしたということは、これさえ通れば勝ちなだと確信していますよね?そんな天王山なのですから、相手が省略を承諾しない限りは、手順を1個1個正しく行うのが良いと思います。

また、ルールの勘違いがないか、自分自身でも定期的に一度確認しておくのも良いと思います。イクサランが出たときに、血染めの月や太陽で常在型能力も消えるようになるなど、デプスに関わるルールはしばしば変わっており、適宜確認しておくのがよいと思います。

場に出る際に氷カウンターを置く

デプス使いの多くの方が、3マナ払って氷カウンターを減らしたことがないのではないでしょうか。かくいう自分も、30マナ払ってマリット・レイジを出したのは数えるほどしかありませんが、「数えるほどにはあります。

カウンターを1個ずつ取り外してマリット・レイジを出す気がないことは知っています。が、そんなことは相手は知ったことではありません。氷カウンターを乗せる置換効果の処理を忘れれば、その後状況誘発でマリット・レイジが出てきてしまうのですから、相手にそれを指摘されて有害な誘発忘れ(誘発じゃないけど)と言われても仕方ないわけです。

実際は、ジャッジを呼ばれても氷カウンター置けばいいとなることがほとんどだとは思いますが、あなたが対峙しているプレイヤーがどういう姿勢でMtGに臨んでいるかはわからないことです。余計なトラブルは回避するに限ります

カウンターが10個乗っていることを示せばいいだけなので、めんどくさがらずにサイコロ2個で10を示すか、ポケカの10ダメカンでも乗せておきましょう。

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終わりに

こんな記事を書こうと思った理由なのですが、先日ステージ・デプスコンボを省略されてマリット・レイジが出てきたあと、ふと見ると場に演劇の舞台だけが墓地に落ちていて、暗黒の深部(しかもカウンター0)が場に残っている、ということがあったのです。

こちらにはマリット・レイジを処理する手段があったので、呪禁か被覆されなきゃなんとかなるというとこだったので、指摘させてもらって事なきを得ましたが、使っている当人も「2枚+2マナ揃えばマリット・レイジが出る」程度の理解度だったようで、他でもやってないか心配になりました。

最初に述べたように、デプスコンボは比較的「難しい」処理を含みますし、相手の対応の差し込むタイミングで結果が変わります。

1手1手確実にやって、お互い納得感のあるプレイをすることが、クリーンでハッピーなMtGライフを送る秘訣になると思います。

特にオチもなく終わる。

おまけ: if節が絡むトラブりやすいカード、個人的3選

魔王の器

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こちらは単なる誘発能力だけれど、後半書いてあることは、《暗黒の深部》と同じif節。レガシーに馴染みの薄いプレイヤーもいるスタン環境において、このif節はいろんな初心者を泣かせていそう。「追放していた場合」5/5デーモンが生成されるので、この効果の誘発にスタックして魔王の器を除去すると5/5のデーモンは生成されません。なお、こちらは状況誘発でないので、例えば《旋風のごとき否定》などでこの効果をもみ消せば、2回めが誘発するということもありません。

森の知恵

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カードテキストが度々結構変更されているため、古いプレイヤーであればあるほど混乱させるカード。自分は5版の森の知恵のイメージが強いので、未だにこれが起動型能力なんじゃないかと思ってしまいます。

(このカードに至っては、if節がどうのって話じゃないかもしれませんが)、2枚追加ドローの後の2枚戻すか残すかの効果はif節になります。最近は灯争ナーセットや船殻破りなど、追加ドローを阻害するカードが増えてきて、この戻すか残すかをどう処理すればいいものか、しばしばわからなくなります。発掘がかかわると、ことさらです。

黄泉の橋

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使ってる人は大好き、使われている方は大嫌い(大好きかも)エンチャント。場にあるときは何もしないのに、墓地にあるとよく働く内弁慶。

ドレッジに巻き込まれて墓地に「いつの間にか」落ちていることが多く、墓地の順序が変えられないレガシーだと、わかりやすく抜いて示すことも難しいという、なんとも不可解なカードです。

このカード、if節を2個持っているので、なおさら厄介です。使っている側はサクり台でコンボスタートと思っているところに、相手側から《フェアリーの忌み者》で橋を直接追放したり、《殴打頭蓋》を手札に戻して0/0細菌トークンが墓地に落ちたときに、if節で橋が追放されたりと、処理が複雑だなと思います。


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