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赤単プリズン個人メモ(統計編)

TL;DR

赤単プリズンに関して、メモを記述していこうと思います。
この記事では赤単プリズンの採用率の高いカードと、自分の採用不採用を照らし合わせ、なぜそうしたかについてメモしていきます。
この記事の結論としては、赤単プリズンの固定枠は比較的少ないので、自分の好きなように調整できる楽しみがあるよ、ということを伝えたいです。

紹介編 (前のメモ)
-- 赤単プリズンとは、どういうデッキか。
統計編 (これ)
-- 多く採用されているカードの統計情報の確認
-- それらに関する個人的見解メモ
注目カード編[New!] (統計編が思ったより大作になってしまったので)
 -- あまり使われていないものの注目しているカード
 -- 統率者レジェンズの注目カード
プレイガイド
-- サイドボードメモやプレイの要点など

途中で力尽きるかもしれないけれど、やっていきます。

自己紹介

大した戦績はありません。大きな大会には意図的に出ておらず、店舗大会3回戦に時々出て時々勝つ程度の腕前です。そのため、なるべく自分のオリジナルの情報を発信するよりも、ネットの記事などを引用し、そこに解釈を加えるという形でいきたいと思っています。
注意:カードは略称で記載することがあります。Glossaryを参照ください。

デッキおさらい

前回の記事の最後に紹介したデッキです。ビーターとしてPWを採用し、除去に強い構成にしています。それでもラブルは外しておらず、ある種ハイブリッドな位置とみてもいいかもしれません。個人的には尖った赤単プリズンというデッキのなかでも「丸い」構成だと思っています。

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参照する統計

今回はMTGDECKの統計を参照します。参照される日によって、結果が多少異なると思いますので、ご留意ください。
集計期間:2018/7/2〜2020/11/8
集計デッキ数: 547
集計デッキ:Mono-red prison, Mono red prison, Dragon stompy(なんで??)

クリーチャー編

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数値の読み方がよくわかっていないのですが、一番左の数値が、デッキ採用枚数の平均値、右のパーセンテージがデッキに左の枚数採用されている率を示していると思います。(読み方の説明を見つけられませんでした。)
とりあえず、基本地形を除くカードは左の数値に1を足した値くらいになるものと思い、デッキリストを眺めてきた経験で調整して記載します)

枚数は自分のデッキ採用枚数/統計値と表記します。この数字の差が大きいカードについてはその理由を記載していきます。

《猿人の指導霊》4/4枚
4枚フル採用が基本。どうしようもない時に2/2として出すことも稀によくある。

《ゴブリンの熟練扇動者》4/4枚
多くのデッキが4枚採用の模様。80%程度の採用率になっているのは、Dragon stompyも統計に含まれているからか、はたまたフルPW型がいるからか

《月の大魔術師》0/3枚
月を4枚以上採用する場合や、月自体に攻撃力を求める場合採用。自分は除去で抜けられるのを嫌って不採用。

《軍勢の戦親分》0/3枚
ラブルの水増しに。キルターンはラブルと同じく4ターン。現在採用検討中です。(1枚ないし2枚)

《砕骨の巨人》4/2枚
焼いてよし、殴ってよし(キルターン5)、除去されてもタダではやられないと、強いことしか書いてないクリーチャ。石鍛冶やデルバーへの除去を重視しているため、採用枚数多め。

《ピア・ナラーとキラン・ナラー》0/2枚
飛行クロック/ブロッカーを用意しつつ、軽量除去とユーティリティが高いクリーチャー。個人的にはこの役目は砕骨に移ったと思っている。

《熱烈の神ハゾレト》0/1枚
高い除去耐性を持つ1枚。罠橋で手札0を維持しつつ勝つプランでも活躍。長く使っていたが、今は一旦試しにOut。Snowkoに真冬で巻き込まれるなど、事故が増えた。

《歴戦のパイロマンサー》0/2枚
手札2枚入れ替え。2枚以下なら手札が増える。土地以外を捨てた枚数分だけトークン。墓地からのトークン出しモードも強く腐らないクリーチャ。エインジーの荒廃者との選択。このデッキはR2は出やすいが、RR1は出にくいため、採用時はチャンドラを減らして4マナと思って運用するほうがいい。

《エインジーの荒廃者》3/2枚
こちらは手札全部捨てて3枚ドロー。攻撃時にのみ誘発。除去されると何もしないため、出たときに確実に仕事をするパイロマンサーとは対照的。出来事領域に退避できる砕骨との相性はよい。

《風雲船長ラネリー》0/1枚?
宝物によるマナ基盤の強化。6マナのカードを使うときには強そうだが、最近は使われていない。(統計期間を1年にすると候補から消える)

スペル編

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《削剥》0/1−2枚
メインの候補にでるインスタントはこれだけ。チャリ1に掛からず、除去+アーティファクト破壊とデッキ相性◎。枠さえあれば入れたい。枠さえあれば。

《マグマの陥没孔》1/0枚
プレインズウォーカに当たる高火力を求めて採用。5点という値が、ウーロ・オーコに届かないため、火力不足が否めない。代替カードを常に模索している1枚だが、役に立つことも多い。

《焦熱の合流点》2/1−2枚
基本はプレイヤーへの6点火力。全除去やアーティファクト破壊としてカウントするなら他のカードの方が強い。1枚で最後押し切れるパワーを持つが、ラブルの方がクロックとしては早いため、経験的にはモックスに刻印されることが多い。

《髑髏砕きの一撃》2/1−2枚
一番期待されている使い方はモックスへの刻印である。第一面として使われることはほとんどないが、デスタクに対して、ルーンの母ともう1体対象にとることで、なんとか1:1が取れるという利点はある。月・太陽環境下では、場に出る時のライフ支払い能力は失われているため、ほとんどのケースでただの山として運用可能。

《血染めの月》3/3−4枚
デッキを定義づけるカード。詳しくは太陽と一緒に考察。

《血染めの太陽》2/1−2枚
土地がマナ能力以外を失う。赤単プリズンでは枚数は月>太陽としつつ、合計で何枚採用するかが、デッキ調整のポイント。

月と太陽の作用は、以下の表の通り。(4段階主観評価)

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基本的には太陽の方が効き目が限定的だが刺さった時の影響が大きい。月は全般的に効くが、赤が濃いデッキへの影響は小さい。基本はメタの赤の濃さだけを見ていればよくて、赤が濃ければ月を減らし、薄ければ月を増やす。太陽は2枚固定で良いと思う。

《虚空の杯》4/4枚
4枚取らない理由がないカード。基本はX=1指定で良いが、時折0や2の方がより効くデッキもある。だが、1を指定して困らないデッキは赤単プリズン以外にないので、ゲーム1はX=1で積極的に唱えていく。(後手でボルカからデルバーの時はデイズケアした方がよいこともある)

《金属モックス》4/4枚
こちらも4枚取らない理由がないカード。赤単プリズンは性質上2枚目以降の月・太陽が基本的には腐るので、刻印するカードには困らない。

《三なる宝球》1/2枚
チャリ1.5とも呼べる性能。エルフにはこちらの方が刺さったり、たまたま三玉からスタートしたら1ターンキル揃っていたオムニテルのペタルが止まって勝てた、など利点もあるが、自分も影響を受けることからも4枚採用はできない。特に《踏みつけ》が3マナになるのが地味に痛い。

《罠の橋》1/2枚 (メイン0枚検討中)
フェアデッキに対して繰り出して攻撃を封じてチャンドラで相手を倒すなど、デッキによっては一撃必殺になるカード。エインジーやラブルの強制アタックを止めるなど、こちらの不都合なアタックを止めることもできるカード。ビーターの採用方針によって枚数を増減させる。灯争カーンでサイドから持ってくるのでも間に合うことが多いので、メインは無くてもいいと最近は考えている。

《魔術遠眼鏡》0/1枚(サイドに2枚採用)
不毛・フェッチに対して太陽としてカウントでき、またPWを封殺する。手札を見ることによる情報アドバンテージも大きい。太陽の効きが限定的であることからメインで刺すには至っていない。

《厳かなモノリス》0/1枚
実際使うデッキなら2枚ないし3枚指しているような気がする。1ターン目に三玉や2ターン目にカーンを着地させる目的でいれる可能性はあるが、せっかく採用するならエルドラージに寄せたい。

《水蓮の花びら》0/1枚
5枚目のゴリラとして。

プレインズウォーカ編

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《反逆の先導者、チャンドラ》4/4枚
継続的な2点クロック、マナ加速、クリーチャ除去と大活躍のカード。赤単プリズンの基本的な最強除去であるので、このカードで除去できないアンコウ・タルモといったクリーチャに赤単プリズンは弱い。

《大いなる創造者、カーン》3/4枚
常在型能力の「相手だけヌルロッド」はあまりに凶悪な効果。サイドから格子を持ってきて1枚コンボ。採用枚数を増やすかどうか検討中。

《目覚めた猛火、チャンドラ》0/1枚
打ち消されない、スイーパ・クロック・除去。しばらく使っていたが、ラブル算が1→2→3とあまりに悠長で、それなら神チャンドラと同速であるということで不採用。タフ5が焼ける、オーコが倒せるなど利点もあるが、このデッキの6マナ到達は決して簡単ではない。

《炎の心、チャンドラ》0/1枚
M21から登場した5マナチャンドラ。手札を0枚にできるので、罠橋との相性が良い。PWによるビートなら検討の余地はある。

土地編

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デッキの多くが2マナ土地を2種4枚ずつ、ボルトランドを1−2枚、残りを基本土地で計19-20枚のランドを採用している模様。燃え柳は罰火パッケージ採用型の誤差。

まとめ

デッキの固定枠は以下の通り。
ヘイトカード:
 - 月+太陽+メイガス 4−8枚
 - チャリス 4枚
ビーター:
 - カーン 3−4枚
マナ加速:
 - モックス 4枚
 - ゴリラ 4枚
土地:ほぼ固定(20-19枚)
合計:38−44枚
特にビーターの部分は自由度が高く、自分の好きなプレイスタイルに合うデッキ調整を楽しめるデッキです。丸い構成も尖った構成も楽しめるので、長く楽しめるデッキです。是非、色々試していきましょう。

Glossary

カードの略称をメモします。
《血染めの月》:月
《血染めの太陽》:太陽
《月の大魔術師》:月メイガス、メイガス
《虚空の杯》:CotV、チャリス、チャリ[数字]...X=数字で唱えた虚空の杯
《三なる宝球》:三玉、さんたま
《魔術遠眼鏡》:メガネ、スパイグラス
《反逆の先導者、チャンドラ》:神チャンドラ、チャンドラ
《大いなる創造者、カーン》:灯争カーン、カーン
《金属モックス》:モックス
《猿人の指導霊》:ゴリラ
《水蓮の花びら》:ペタル
《裏切り者の都》:トレイタース、都
《古えの墳墓》:墳墓、トゥーム
《ゴブリンの熟練扇動者》:ラブル
《軍勢の戦親分》:親分、ウォーボス
《マイコシンスの格子》:格子
《髑髏砕きの一撃》:赤ボルトランド

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