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今年もいつも通りがんばりません

2023年の年末、「2024年になる前に、来年やりたいことでも書き出してみようかな」と考えていたのに、そういえば何にも書いていなかったと気づいた2024年1月9日。

忘れっぽい私がやりたいことを書いたところで、それらを覚えていられるとは思えない。けれど、そういったやりたいことを書くだけでも、意識がそちらに向くとかいう話も聞くじゃないですか。とはいえ自慢じゃないが、書いてたから意識が向いたってことがいままで一度もないのも事実。もしかして書いたものは定期的に見返さないと意味がないってこと? 言ってくれないとわからないよ、パトラッシュ(急に何?)。

2024年にやりたいことを強いて言うなら、やはり「がんばらないこと」だろうなと思う。これはつねに夫が言っていることなんだけど。夫は「がんばらないことをがんばるって決めてる」というのが口癖。がんばるのか、がんばらないのか、ハッキリしない気もするけれど、言いたいことは伝わるからよし。

そもそも夫は、胃潰瘍と十二指腸潰瘍で何度も苦しみ、それこそ血を吐きながら仕事をしていた過去があるものの、それでも仕事を辞めるという選択を持たないまま、自分ががんばればすべて丸く収まると信じていた人だった。

それがどうして「がんばらない」と決めたのか。理由を聞いた気もするけど忘れたので割愛(あはは)。夫の潰瘍でボロボロだった胃は、ピロリ菌を退治したらすっかり健康になったようだ。胃薬がまったく効かないほど苦しんでいたのに、ピロリ菌がいなくなったら胃薬も不要になった。胃が痛いという感覚がゼロになったというのでビックリする。ピロリ菌の影響って本当にすごい。

なんかピロリ菌の話になったけど、とにかく私は今年も一年「がんばらない」を目標にするつもり。あとは無意味なことをどんどんしていきたい。「それをやってどうするの?」と思われること、たとえばゲームとかもそうだけど、それをすることによって価値を生み出さないと思われることも、とにかくやっていきたい。

価値のあることだけに時間を使うのが世の中の正解かもしれないけど、私はそういう人生を歩みたいわけじゃない。こういう時に思い出すのが漁師の話。

毎日少しだけ魚釣りをしながら、あとは子どもたちや奥さんや友達と遊んだり、お酒をのんだりギターを弾いたり歌ったり、好きなことをして暮らしていた漁師に、もっと魚をたくさん釣ってお金を稼いだほうがいいと教える男性が現れる。魚をたくさん釣ってお金持ちになれば好きなことができる。でもお金持ちになるまでには20年以上かかるとのこと。お金持ちになってどうするんだ? と聞いた漁師に、男性は子どもと遊んだり、お酒を飲んだりして過ごすんだ、と返す。

この話を見かけるたびに、私は漁師側の人間だなぁと毎回つくづく思う。今がんばってお金を稼げば、老後は遊んで暮らせるという話にピンとこない。がんばった先に何があるかなんてわからんやないか、と思ってしまうのは私があまのじゃくだからかもしれないし、昨年、長いこと働きづめだった母が病気になって、人生って何があるか本当にわからない、と身に染みているからかもしれない。

がんばらないといけない環境に身を置かない。夫からすると、これが大事らしい。でも難しいよね、がんばりたくないけど環境ががんばらせるってこともあるでしょう? という屁理屈も出始めたけれど、とにかく「がんばらないことをがんばる」。これが今年の目標。

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