ほんの少し手を伸ばしたつもりが
前回の記事、反応いただけて嬉しいです。ありがとうございます。
今回は自己紹介がわりに、Enhypen に出逢うまでの紆余曲折を語ってみたいと思います。K-popとの出会いでもありました。
手招かれた向こう側
きっかけは知人からのオーディションへの投票への誘いです。I-LandではなくてProduce101Japan season2(日プ2と以降略しますね)。なので、最近のことです。
「興味ないと思いますが、お暇潰しで良いので、よかったら。」と極めて遠慮がちに言われた時には、へぇ、オーディション番組って、まだあるんだぁと思ったぐらいでした。テレビ番組が苦手で、ここ何年もテレビという機械にアンテナを繋いでない、プレステ(Blu-rayとDVDとゲームのため)とネットに繋いでる変な人です。
ただ、音楽は好きで、夏はフェスの為に休みを取りホテルに泊まってまで遊び倒し、ライブだと言っては一晩中遊んで翌日の始発で帰るという所業は周囲にバレておりました。ですので、ゴリゴリのバンド好きというか洋楽かぶれというか。そんな私にアイドルオーディションのネタを振った彼女は勇気を奮ったんじゃないかと思います。「大人がアイドル推すの?」って眉根ひそめそうなタイプに見えてたと思うんですよ。
ざっくりアイドルというと歌い方や曲調が苦手なものに当たってしまうことが多くて、ジャンルとして避けていたのは事実です。だからといってファンを否定するのはお話が違うし、そうなんだ〜と推しの良さを聞くのは大好きです。
勇気を振り絞った知人には、投票サイトを教えてもらい、番組を視聴しました。せっかく投票するなら、どんな人かどんな番組か見てからにしようと思ったんですね。幸いネットで見れる番組でしたし。
割とあっさり投票する気になったのです。素敵に歌える人がいるし、かっこよくダンスする人もいるし。こういう人達でグループ組んだら素敵な曲を聞かせてもらえそうだなぁって、期待を込めるようになりました。
そうなると放送日までぼんやりできず、season2ってことはseason1があったということで、オーディションの進行具合など参考になるし、結果もわかってるしと、過去のオーディション番組をネットで漁るように。
ご想像の通り、そんなことをしているとYouTubeは韓国のオーディション番組もあれこれ勧めてくるようになります。
そこで、英語字幕のI-Landに出会ってしまったのでした。
そして、 I-LAND
I-Landのサムネに、SFコンセプトか?すごいなぁって興味をもって、一話目を探して見始めたんですね。オーディションでなんで森?とか思いながら見ていたら、森の中をニコニコしながら歩いてきた少年達の中に、日本語を話す子が混じっているじゃないですか。そこから、親心のようなものが生まれてしまいました。それに渡韓して挑戦したいほど、K-Pop(このカテゴライズも難しいですけど)って凄いのかと驚きました。
すでにBTSのDynamiteがBillbordを席巻した後でしたが、そんなに韓国芸能に勢いがあるとは知らなかったんですね。Dynamiteは英語だったので、アメリカか英語圏アジアのグループと思っていたぐらい疎かったです。(洋楽でも国を意識して聴いてないので、好きなバンドの国籍を知らないこともあります。)
そんな調子でしたので、I-LandがプデュのCJとBTSのHYBEの合同企画という重みを理解しないまま、少年達にお互いを評価させるプログラムを観ました。ちなみに、私は番組通してこの第一話が好きです。将来チームで切磋琢磨して行くのに、責任もってチームメイトを選べないようではプロとして幼すぎるよと、自覚を促す優しさすら感じて見ていました。一回のパフォーマンスで評価しろという点は厳しいとは思いましたが、このパフォーマンスで(親心みたいなものはあったにせよ)NI-KIくんに目が奪われてしまったので、そういうものじゃないか、と納得もしたのです。その後の展開はもう泣きまくるぐらい辛かったですけど。
この時点(2021年5月)でEnhypenはデビュー後でしたが、結末を見れずに泣きながらI-Landを見続けてました。NI-KIくんがGroundから上がれずにいて、この番組でデビューしてないだろうという勝手な推測の為に、検索も回飛ばしも怖くて、順番に見届けなくてはいけない気持ちに陥ってました。
ちなみに、こんな評価だったら、ここでデビューする必要ないぐらいまで思ったりもしたんです。就活ではありませんが、第一希望の会社がダメだったからって能力がないわけじゃなく、会社との相性が悪かっただけ、という考えですね。
ただ英語字幕がまどろっこしくなってABEMAに加入し、日本語字幕になると訳す時差が無い分やたら涙腺にきて、part2に入ってNI-KIくんが選ばれて小躍りするところで大泣きしました。いやもうリアルタイムで投票してくださっていた方々に頭があがりません。リアルタイムで視聴してたら仕事どころか日常生活すら手につかなかった筈なので、まとめて見れて良かった。
そういえばI-Landが2021年の国際エミー賞のリアリティーバラエティ部門にノミネートされているんですよね。番組に参加していた全ての人達へ、11月22日、朗報が届きますように!表彰が全てでは無いけれど、苦労が少しでも報われるような気がします。
好きなものが繋がって、広がる視野
I-Landを追うばかりでは疲れてしまい、日プ2も段々としんどくなってますし、合間に別の映像を見るようにしていました。K-Popと呼ばれるものがどういうものか、知りたくなっていたのもあります。
ちょうどYouTubeのおすすめにStray Kidsのデビューまでの動画も出てきました。BackDoorでフィリクスくんの低音に魅せられたので、その彼がPDに韓国語で表現ができないことを指摘され、メンバーを外された回を見てしまって驚愕。言葉の壁ってわかってたはずじゃないんですかって、憤りを感じたりしました。外国籍とわかってて迎え入れて、外す理由が言語習得とはこれ如何に?
歌というものがエモーショナルであって欲しいと望むオーディエンスですし、母国語以外で歌うことの大変さは良く知っているつもりでした。日本のバンドマンが英語歌詞がカタカナに聞こえないように必死に英語を勉強してるとか。逆も然りで、英語ネイティブをメンバーに入れたら、ネイティブに英語パートを託すとか、指導してもらえるし、メンバーがグローバルってそこメリットじゃないの?
その点、I-Landはラップを強く要求しないことで考えがあるようにも感じられました。外国籍の子に韓国語ラップはどうしようもなくハードルが高いシロモノと思えるからです。心の叫びをリズムに乗せて韻を踏んで感情を発音にのせるなんて、荒行積まなきゃ無理難題だと思います。オーディション期間でできるようになるものではない。(なので、Kconでのvery goodは果敢だったと思いますし、今回のアルバムも凄い頑張りだと←また泣く。)
先日Stray KIdsのバンチャンが、EnhypenのBlockBasterについてコメントしてくれてた時に、Jakeに同郷のよしみのようなこと言ってたのが、とても染みました。オーストラリアで生まれ育って、家族とは韓国語を使ってたかもしれないけど、外では英語で生活してたんだよねと。バンチャンが練習生時に苦しんだ分、フィリクスにそんな思いをさせたくなかったとか話しているのを見ちゃってたので、Jakeも何かしらあるに違いないと想像してしまいます。
そんなことをつらつら考えると、英語と日本語も話せて国際感覚のあるJayってチームの逸材なんだなと思います。JakeとNI-KIが困るであろうことを、彼も理解できるし、聞いてあげられるし、他に伝える能力もあるように見えます。まあ、ラップパートをこの外国籍3人に振ってるの、本人の志向適性もあるとはいえ、BE:LIFTはやっぱり鬼だと言わざるをえませんが。
ただHYBEにはBTS先輩が英語歌詞の曲で英語圏のチャートを席巻するようになったんですから、語学習得について何か哲学があるんじゃないかな、とも思っています。言語と音楽って発音やリズムに関わってくるから、ただ訳して歌えば良いというレベルでは魅力がないと知っているとでも言いましょうか。この辺り、日本の音楽が世界でも売れるかという問題と同じではないかと。逆に日本語はカタカナがあるせいか外国語歌詞の楽曲でも割と受け入れやすい土壌があると思います。
そして吸血鬼
あっちにこっちに道を広げつつ、I-Land最終回を見届け、ENHYPEN-HI見てもいいなと自分に許そうとしたんですが、その前に。
ま、まさか!!!!吸血鬼かよ!!!!!
I-Landを囲っていた森にそのコンセプトは含まれてたんですね。隔離された陸の孤島という表現だけでなく、森の奥深くに隠されていたパンドラの箱を開くというようなイメージをデビュー前から印象付けてたなんて。
もともと、ドラキュラやトワイライト、それにUnderWorldと吸血鬼ものが大好きだったので、ずらりと7人が並んだ暗い森のビジュアルに、もうどうとでもしてくれ(大の字)となりました。なんかもう一生推すしかないでしょう!
しかも先程のネイティブを頼った方が良いケース、ナレーションで活用してきたので、BE:LIFT信用して良いかもしれないと思いました。(ありえない凡ミスをする所が心配だったりもあるんですが、これから事務方の管理部門のグローバル化が図られると期待してます。)
HYBEのクリエイティビティーに関しては、信用している点があって、それはやたら細かいCreditsを載せている姿勢、です。MV見るの好きなので、日本だと須永秀明氏とかディレクションしている人を信用して観ることも多々あります。なので、誰が撮っているか、は、重要な情報でもありますし、名前を作品に載せることはMVというものに対してのリスペクトだと信じてます。カメラや舞台装置、光の調整、アングル、音合わせなどなど、それらが全部かみ合ってできるモノ。
なので、Enhypenのデビュートレイラーに、Yong Seok Choi(Lumpens)とお名前を発見した時の興奮といったら!この映像チームに吸血鬼コンセプトを撮ってもらえるって、期待しかないです。ちなみににBTSのMV知らずにいた自分を殴りたいぐらい好きなテイストの映像を撮られるチームなので、ほかに短編映画とか撮られてるものがあったら拝見したいと願ってます。
なんだか、あっちにそれ、こっちにそれのお話でしたが、紆余曲折な出会い、は伝わりましたでしょうか?
そして明日は、11月15日。
Happy birthday,Jake. To be a wonderful day.
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