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C102を振り返って『コミケって日本で一番上品な祭りだよな』

C102、土日両日参加してきました。
一日目は自分のサークル、二日目は売り子での参加です。
1日目は年々上がる異常に高い気温でグッタリ!二日目は台風!
はっきりいって体力的に大変にキツいコミケでした。
そして、それと同じぐらい充実感と楽しい気持ちもありました。
忘れないうちに感想を書きとどめておこうと思います。

「コミケって日本で一番上品な祭りだよな」

無事二日目が終了し、東館を出て、ガレリアのエレベータに二列で乗っている時。
前方にいるお兄さん二人組がこんな会話をしていました。
「コミケって、日本で一番上品な祭りだよな」
「ああ、そうだな」

うん、そうですよね!と私も同意したい気持ちでいっぱいでした。

コミケの数日前、こんなツイートをみかけました。
「コミケは祭りではなく戦場なので行楽気分の方はお台場に行きましょう。コミケは戦場だ。甘えは捨てろ」
このツイートは賛否両論で盛り上がっていましたね。
ツイート主の方は、今年の連日の危険な猛暑を鑑み、あえて高圧的な口調を取ったのだと思います。
実際、イベントで倒れる人も見たので、暑さ/寒さに対して何の準備もせずにイベントに来てはいけません!
と同時に、コミケットアピールを読んでしっかり準備して来場すれば、
コミケは上品で楽しい祭りでもある事もお伝えしたいのです。

これだけの人数いて誰も走らない

年末のテレビで、競馬の重賞やバーゲンで、開始と同時に大勢がバーッとダッシュする様子が流れるじゃないですか。コミケ参加者から見ると、厳しい言い方しますが、民度が低くて正直引いてしまいます。コミケではイベント中、本当に誰も走らないんですよね。バーゲン以上の垂涎のお宝が目の前にあるのに、です。
コミケには「全員が参加者である」という理念があり、買い手もお客様ではなく、安全なイベント運営を支える参加者なのです。
以前花火大会で人が多すぎる故の事故がありましたが、コミケではそういった事故がおこることはまずないと思います。走ったり、押したり、割り込みなんて言語道断。おそらく、スタッフが見ていないところでも起きないでしょう。もしルールを守らない新米参加者がいれば、スタッフでなくても熟練参加者が教える、そんな紳士淑女の文化があるんです。なんて上品なんだ…

参加者の意識が高すぎて素晴らしすぎる

今回は、猛暑で会場の中も本当に暑く、水や塩の準備をしても倒れてしまう人がでるような状態でした。実際、暑さで人が倒れたりしていましたが、周りの参加者がすぐスタッフを呼びに行く、運べるよう道を開けるなど、連携がすごいです。
また、帰りの駅でりんかい線前で大渋滞ができていたのですが、駅員でもコミケスタッフでも何でもない人が列の乱れを調整したり、5列の声掛けするなど、普通の祭りでは考えられない助け合いがあります。

参加者意識で思い出すエピソードとして。
コミケでは最後尾札を「持ちマース」といって、最後尾の人がバトンリレーのように回していく文化があるのですが、以前、イベント初参加らしき女性がそれをみて、「え?最後尾の札ってスタッフがもつんじゃないの?なんで自分たちで持つの?」という発言をしており、逆にその発想に周りの人が驚いて振り向いていたことがありました。いや、参加者が札持つの当たり前やろ?みたいな。
(その時は女性の連れが歴戦の紳士だったのでルールを説明していました)

このような感じで、紳士淑女がこの愛すべき祭りを支えあっているからこそ、安全で、争いや事故の少ない、上品な祭りができているのだなぁと感じるのでありました。

初参加の方ウエルカム、そして上品な紳士淑女になろう

コミケにいってみたい!という初参加の人に一番お伝えしたいのは、
まずはコミケ経験者と一緒に参加して、上品な参加者になるためのルールを教えてもらうのがいいと思います。
もしそのような人がおらず、一人で参加する場合は、コミケットアピールをよーく読み、現地で歴戦の紳士淑女のふるまいをよく見て、札持つんだなとか、エレベータ歩かないんだなとか、ふるまいを身に着けるつもりで来ていただければ、きっと上品な祭りの参加者の一員になれるんじゃないかな、と思います。

そして準備会の皆様に感謝

そして何より、この参加者精神が広まっている背景には、準備会がコミケの素晴らしいポリシーを毎年繰り返し発信し、伝えてくださっているからこそ。スタッフ様たちが大変な運営をしてくださっているからこそ。
その背中をみて参加者も背筋が伸びているのだと思います。
まだコロナが完全に収束したとは言えない状況ですが、徐々に昔の賑わいと取り戻しつつあるコミケット。
また来年も楽しく安全な祭りが行われますよう、一参加者として応援したいと思っています。


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