【書評】春明 力『HSPサラリーマン : 人に疲れやすい僕が、 楽しく働けるようになったワケ』
自行啓発本の優劣は何で決まるか。
それは間違いなく、実際に行動につながるパワーを持っているか、で決まる。
多くの自己啓発本に似たようなことが書かれており、この本も例外ではない。ただ、惹き込まれるストーリーがあり、著者の語り口が上手いため、腹にストンと落ちるように伝わってくる。
営業・仕事について以下のようによく言われる。
・社交的な人は営業に向いているかもしれないが、必ずしも優秀な成績を残すとは限らない。
・口下手だけど営業トップ、というケースがよくある。
・顧客についてよく知ることが大事。
いずれも正しいが、なぜ正しいのか、この本を読むと実感として分かるようになる。中身が実感として理解できるように物語が語られるのに加え、具体例が多いのも特徴。今日から実行できることが描かれている。ちょっと涙ぐむ場面もあり、物語としても面白い。
最後に、心に残った言葉から2つ。
99%の確率で、人は自己啓発本に書かれたことを実行しないらしい。
実行できたとしたら、間違いなく人生が変わるのである。
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