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小説 美味しい珈琲はいかが?

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高校一年生になった「珈琲嫌い」の香はバイトの面接で、最高に不味い珈琲に出くわす。泣きながら口直しに寄ったスウィーツ店の店長に事情を説明すると「美味しい珈琲を飲ませてあげる」と、う…
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#眠れない夜に

小説 美味しい珈琲はいかが? 一杯目

「ここだよ、香。」  小さな門を抜けると都会の真ん中だとは思えない程の木々で囲まれ、まる…

小説 美味しい珈琲はいかが? 二杯目

「それでは今度の水曜日、定休日なんですけど、その日から来てくれますか?」  定休日?なん…

小説 美味しい珈琲はいかが? 三杯目

バイトを始めて三日目。 「おはようございます・・・。」 「おはようございます、なんだか声が…

小説 美味しい珈琲はいかが? 四杯目

 今日はバイト四日目、土曜日。  学校は休みなので、今日は朝からお店に顔を出して開店の準…

小説 美味しい珈琲はいかが? 乾杯

 時間は夜の19時。そろそろ店じまいをしましょうかとマスターの呼びかけがあったので、常連…

美味しい珈琲はいかが?2 1杯目

『喫茶小さな窓』でバイトを初めて、一年が経った。  私の名前は「香」。珈琲嫌いの高校2年…

美味しい珈琲はいかが?2 2杯目

「おはようございます。今日もよろしくお願いします。」 「香さん、おはようございます。」  一通りの掃除や準備が終わった後にマスターが私にしてくれること・・・。それは「珈琲を淹れてくれること」。 「今日はいい豆が手に入ったので、飲んでみて下さい。」とサラッとマスターが珈琲を差し出しながら言った。 「前みたいに1杯、6000円の珈琲とかじゃないですよね・・・?」  以前に、同じシチュエーションで「ブルーマウンテンNo.1」を出してきた事があったので、恐る恐る聞いてみる。

美味しい珈琲はいかが?2 3杯目

「カランカラン」扉に取り付けた鐘がなる。 「いらっしゃいませ・・・あ!久しぶりです!」 …

美味しい珈琲はいかが?2 4杯目

 さて、最近になって新しい常連さんが来るようになった。  年齢は30代位だろうか、いつも…

美味しい珈琲はいかが?2 乾杯

 最近、常連さんが来ない日が多くなった・・・。  奥さんの看病で忙しいんだろうな。常連さ…