9月前半日記

9/2
昨日洗った靴がヌメヌメしている。まだ乾いてないのでベランダに干してみた。ごっつい靴なので乾くのに時間がかかりそうだけど、このまま靴表面がコビトカバみたくテカテカのままだったらどうしようかと心配。

9/3
天然記念物の樹木の現状変更申請に関する書類をまとめているとあっという間に夕方になり、急いで予約した映画を観に行く。
「ラストマイル」よかった。でも、人が亡くなるシーンを観ると亡くなった人のことを思い出すね。自分の胸の内に対して涙が出た。
現実で仕事できる女の人って、アニメとかに登場する、いざとなった時だけ活躍する、日頃は皆とつるまない人じゃなくて、日頃から皆とコミュニケーションを取っててよく笑う人だと思うから、主人公のしごでき感がリアルだと思った。

9/7
今週は夕飯後に「空飛ぶ広報室」を観てる。
今日は男性ばかりの職場に馴染むために、長年男性のように振る舞うことが習慣になっている女性自衛官の話。分かるなーって思った。
設計、建設業、造園業の全ての世界が男社会だから、氷河期サバイバーとして生き残った私にも当てはまることがある。でも、男になりたいか?と真顔になる瞬間が何度もあった。たまたまユニセックスな服を好むタイプの私は、世間一般の女性的イメージを纏ってなかったので、たまたま自分を圧し殺すまではしなくて済んでいるけど、これもきっと生存バイアス。
最近はもう、会社に属してないからありのままでやってるけど、男性とか女性とか考えずに働ける世界が平等に訪れるようにしていかなきゃな。とか思った。ドラマは面白い。あと、ガラケーが懐かしい。

9/10
知り合い経由で、枯れそうな木をどうしたらいいか意見が欲しいという相談依頼で現場へ。
これはまさに樹木医としての仕事…と思うと、知識も経験も乏しい私に何ができようかと不安になるので、朝から出発までの時間で、植物の病害虫図鑑を読み、テスト直前に廊下で丸暗記しようと悪あがきする学生さながらの行動にでる。まあ、何も頭に入らないけどね。
現場の木は枯れているというよりも、大きくなりすぎて持て余していると言うことが分かった。老木になっているので枯枝も増えて落下の心配もある。
大きく育ちすぎた木に悩まされているお宅やお店の方々は年々増加しているであろう。運が悪ければ、春に清水寺参道で起きた桜の倒木のようなことが我が身に起きるかも知れないという不安もあるだろう。お金、安全、将来のことを思うと、生かすよりも伐採をすすめてしまう。木にとって、人にとって、何が良いかはそれぞれ違うから取捨選択は難しいね。伐られた木は私を恨むだろうか…なんてね。奴らの生態でそれは無いな。

9/14
朝から皮膚科へ。土曜日の病院はえらい混んでて数独をしながら待つ。
去年から夏になると脚と腕に汗疹ができるようになったので、先月で切らした薬を貰いに来院。これも異常気象の影響だな。

先日相談を受けた現場の木の根元に生えていたキノコの種類について、ベッコウタケだと思うけど自信がないから他の樹木医さんに相談したら、ベッコウタケで良いのでは?と回答をもらう。
ただ、検索すれば事例も出てくるからそれと見比べると良いですよって言われるんだけど、それと散々見比べて、図鑑も散々調べて、めっちゃ似てるしどう考えてもベッコウタケだと思うけど、私のようなペーペーが断言する自信がないから決定的な根拠を教えて欲しいんだな。
ヒダに「ベッコウタケ」って刻印があるとか(んなこたーないけど)誰がみても同定できるヒントって無いの⁉
毒性の強いキノコをいち早く見分ける職人技を身に付けるには、キノコ取り名人に弟子入りするしかないのかも知れない…

9/15
韓国ドラマ「ミセン」を見始める。
高校にも通わず、就職もせず、囲碁のプロを目指して生きてきた主人公が20代で初めて社会に出て、企業のインターンとして奮闘する話。
配属された部署の人は出払ってて、コピーの仕方も分からないとか、とにかく会社の中で途方に暮れるシーンが多くて、20歳で初めて会社勤めをして、挨拶すらまともに出来なかった頃の自分を見ている気持ちになる。
氷河期だったのもあって、アルバイトからのスタートだったから同期もいなくて社員教育も受けてなくて、文具が無くなったら誰に頼むのかとか、お昼ごはんはどこで食べるのかとか、電話にはどうやって出るのかとか…何も出来ない自分に毎日打ちのめされてたなぁ。
10年前のドラマだそうで、時代的にも私が会社勤めをしていた頃の雰囲気に通じるものがある。あの頃の自分を応援するみたいにがんばれって思いながら観ている。良いドラマ。

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