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カラオケ行こ!に行こ!

私の周りで話題の映画『カラオケ行こ!』をついに観てきた。
私は和山やま先生が好きなので、原作漫画も先日読んだばかりなのだか、原作をまだ知らなかった時期にネットで流れてきた映画の予告の監督:山下敦弘という文字を観て「これは!」と思ってたので、どのルートをたどって転生しても必ず観る運命にあったと確信している。

ちなみに、和山やま先生の漫画のテンポや世界観って唯一無二のユーモアセンスだし、山下監督に期待してるとは言え、原作を知っていると「あー、何か違うー」となる確率が高い気がして、映画を観るまで原作を読まないように我慢していたのに、私の弱い心が『ファミレス行こ!』なら読んでもエエかなと思ったが最後、映画より先に『カラオケ行こ!』までも一気に読破してしまい、これで映画が楽しめなくなったのでは…と悩み始めたところだったのだが、和山やま先生の熱狂的ファンのオタク友達が「私、原作厨だけど映画は最高だったから早く行った方がいいですよ」と囁いた一言で「時は来た。それだけだ。」となり、チケットを即予約した。

そして感想は、ブラボーの一言。
漫画原作にはないシーンがたくさんあったけど、これぞメディアミックスって感じで、物語の軸はぶれず、視点を変えて描かれた物語に見応えがあり凄く良かったし、俳優さんたちが皆さんなんたるハマリ役!あと、原作では聞けない(漫画だからね)ひどい歌声の数々に何度吹き出したことでしょう。ああ、この楽しかった感じをもっと書き記しておきたいのに語彙力が無さすぎて「良かったです」しか言えない自分の無力さよ。
あとは、エンドロールで泣いたね。
なぜなら、20代の私に刺さりまくった2005年公開の『リンダリンダリンダ』で味わった感動が、あれから20年後にこうして別の作品を通して色褪せること無くもう一度味わえた訳で、山下監督の20年変わらないもの作りへの姿勢、歩んでこられた歳月を想うと、エンドロールの紅は涙なしには聞けなかった。
と言うか、映画を観て主人公やストーリーよりも先に、監督の経歴に想いを馳せて泣くようになったのがもうプロジェクトXのメインターゲットのおっさんと同世代ってことじゃん!ってビックリした。どうりで最近、カンブリア宮殿の村上龍の言葉に耳を傾けちゃう訳だわ。
いやもう、めっちゃ良かったです。
あと、カラオケ行きたくなってるので、誰かカラオケ行こ!


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