GWの日記

4/29
ずっと観たかった「Here」を観に大阪十三の映画館、シアターセブンへ。
バス・ドゥボス監督・脚本のベルギー映画。ブリュッセルに住む建設労働者の男性が植物学者の女性と出会う話。関西ではここでしかやっていなくて、5/3で終了なのでギリギリ間に合った。
映画は想像していた話とは全然違ったけど、私の想像力なんて知れているので、やっぱり観にきて良かった。素晴らしかった。植物がちゃんと好きな人が撮った映画だと思った。
BGMが森の音だった。
これは8月のYouTube配信で紹介することに決めた。

5/1
昨日も今日も雨。
週末は東京に行くけど服装選びに頭を悩ませて荷造りは進まず。暑いのか、肌寒いのか…
昨夜はバイト先の慰労会でホテルグランヴィアのバイキングに!バイキングは取りに行く面倒くささに苦手意識があるけど「あそこは美味しいよ!」と皆が言うので昼ごはんを少なめにして備える。
美味しかったー!!!
そして、楽しかったー!
食事は誰と食べるかのエッセンスがとっても大事だなと思った。このバイト先は同級生の家族の会社なので雰囲気も良く、マイペースに続けさせて貰っている。自分の仕事だけでは食べていけない私にとって、毎月少しでも決まったお給料が手に入る事が本当にありがたい。
この先、バイトを辞める日が来たとしても、ここの皆さんには一生感謝だな。
カレー、天ぷら、フォアグラ、寿司、ローストビーフ、ソフトクリームを詰め込んだので、今朝もまだお腹が空かない。

5/3
明日のイベントのために前乗りで東京へ。
GWの東京駅は清水寺ぐらい混雑してる。
用事を済ませ、午後から美術館のはしご。
東京駅そばにあるアーティゾン美術館ではルーマニア出身の彫刻家コンスタンティン・ブランクーシの展覧会を見る。美術の教科書で見た「空間の鳥」は大きくて伸びやかだった。
夕方は青山のワタリウム美術館のパーフェクト・カムフラージュ展へ。17時にナム・ジュン・パイクの作品名の前に集合して学芸員さんの解説を聞く。
ナム・ジュン・パイクの作品は現在という軸を中心に過去と未来の繋がりを表現していて、今回展示された「フレンチ・クロック」はブラウン管モニターと振り子の時計で今を映しているらしい。朝鮮戦争を期に日本に移住し、美学や哲学を学び、メディアアーティストとなって欧米などの色々な国で活動した経歴も聞いた後で「人生に巻き戻しボタンはない(there is no rewind button for life)」という作品のポートレートを見たら心に染みる!
夜は新橋のお蕎麦屋さんでせいろを頼んだら舟盛で出てきた。まさかの普通盛り=舟盛。蕎麦激戦区で生き残るお店の本気を見た。蕎麦は申し訳ないが残す…(オタ友が食べてくれたよ)

5/4
朝8時に新橋からゆりかもめに乗ってビッグサイトへ。目的は同人誌即売会。同じ作品を好きになったオタ友と2人でサークル参加。いつもは大阪のイベント中心なので東京の大きさに圧倒されながらの会場入り。
イベントは10時に始まり、嵐のように去っていく。
20代も30代も仕事が人生の全てで、デザインや美術をむさぼって仕事に還元する毎日を無心で生きていたけど40代でガタがきた。だから趣味という逃げ場があることが今の私にはとても大切。
打ち上げを終えて夕方東京駅に着いた頃には疲れがどどっと出始める。眠いのに興奮冷めやらぬ脳が寝かせてくれず、新幹線ではずっと起きていた。22時前に京都に戻る。

5/6
夫と奈良国立博物館の空海展を見に行く。
夢枕獏先生の『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』を読んで以来、空海のファン。
にわかですみません。
功績も然ることながら、空海の整然とした自筆文字がとにかく好きで、時々模写をしてみたりする。
人を魅了する才を持った人が、己の初心を全うする姿に憧れるというか、尊敬する。誘惑にも楽な道にも逃げず、自分を律して志を貫いた先人が開いた扉の向こう側に我々現代人は立って生かしてもらっていると思う。
展示を観た後は東大寺で大仏様を見て、三条通りで高速餅つきのお店のつきたてのお餅を食べ、石井で柿のお菓子を買う。
最近お互い出張が多かったので、久しぶりの夫婦水入らず。帰りの近鉄特急では爆睡。
夕ご飯はたなかで買った柿の葉寿司と夫の作ったじゃがいもと竹輪の梅煮。

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