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Column-3 Musicians

恐ろしくザックリ言うと、クラシック音楽を離れて、今に繋がる様々なジャンルの音楽が爆発的にレコーディングされ始めたのは1950年代からと言えるだろう。それから天才的なジャズプレーヤー達により音楽の領域が押し広げられ、Beatlesを始めとするロックムーブメントが、世界に新しい音楽と文化をもたらし、気が付いたら1970年代半ばになっていた。その頃は、まだまだ凄いミュージシャンの数は限られていた。

それから50年、憧れのミュージシャンになろうと世界中の若者が猛練習の日々、結果、驚異的な表現と技術を持つ演奏家や歌手がどの国にも大勢いる状況になってしまった。日本人も本当に上手くなった。

しかし、新たな音楽を創れる音楽家は、ほんの一握りではある。だからと言ってカバーに価値が無い訳では無いのが音楽の素晴らしいところ、名曲もスタイルも、新しい音楽家に受け継がれ、驚異的な演奏と最新のレコーディングで、我々のところに続々と配信される。

音楽を産んだ人類にとって、サブスク・ハイレゾ音楽配信は、とんでもない恩恵だ。聴いている音楽の価値からしたら、タダ同然で極上の音楽を聴いていると思うからだ。レコード・CD時代のように印税で稼げなくなった音楽家にとっては、ライブで稼がなくてはいけない時代。ライブのチケット代もグッズも含め「推し活」は重要だと思うのである。大勢のプロミュージシャンが存在してこそ、素晴らしい音楽が生まれると思うからだ。

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