マッスルバーに行ったレポ|志賀らみ怒涛の年末総決算
12月に書き溜めていたものの供養。続き。
本日は「マッスルバー」について。
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きっかけ
それはある12月の金曜夜のこと。
いつも週の終わりは仕事がバタついて、かつ年末ということもあり、人の感情の揺れ動きも多く、とにかくへとへとになっていた私がいた。
もう無理。今日は酒をのもう。金曜夜なので、正直アプリを使えば簡単にマッチングをして、場合によってはお酒を奢ってくれたり楽しくのんだりできる他者を発見できるタイミングだったけれど、アプリで出会った他人に気を使う余力もなく、自分の金で自分を労わりたいと思っていたタイミングで友人から飲みのお誘いがきた。
以前から、その友人と赤坂でのんだときに気になっていたマッスルバー…疲れ切っていた謎のテンションで、行っちゃう!?というノリでマッスルバーへ。
正直、志賀の好みはゲイ界隈でいうキショガリ(あまりよくない表現)。細くて白くて骨が浮いていればいるほどよく、鎖骨や腰骨のでっぱりに興奮するという種類の変態なので、マッスルの良さをどこまでわかれるのか、という恐怖心もありつつ、いざ入店。
いざ、入店
地下の店舗は薄暗く、若干の抵抗感もあったけれども友達がぐいぐい行くので強いな、と思った。
入り口までいくと、ハイテンションなマッチョの「いらっしゃいマッスル!」の声。バーカウンターにいるマッチョ。奥で筋トレをするマッチョ。すげえ空間だな、と思いながら入店。お店の説明等もちゃんとしていて、遊び心もあって面白かった。
ちなみに女性は3000円90分飲み放題。手頃な値段。
行った日は4000円でマッチョが手で絞ってくれる生絞りサワーと、チップ(ちょっとしたオプションが得られる)と、若干の延長が含まれているセットがありそちらを選んだ。
正直シラフで来る店じゃねえなと思いながらもマッチョの説明を受け、「お通しの上腕二頭筋」を触る。筋肉すごい。よくわからない空間に自分のつかれた脳みそが麻痺してくるのがわかる。
奥にはすでに盛り上がっているおそらく40代以上年上の女性軍団があり、推しマッチョを囲んでわいわいしていた。楽しそうだな、と心底思った。過去にマッチョがストリップするお店に行った時も集団で盛り上がる女性軍団がいたが、やはりこういう世界での女性団体はある種の強さがあり素敵だ。
ドリンクはすべて「マッスル」が無駄に入っていて、注文をするのに抵抗感はあったがこちらは言っても言わなくてもいいようだった。1杯目は馬鹿でかいジョッキで運ばれてきて、持つだけで筋トレになりそうだったが、そこから先はふつうのグラスで飲み物が来て一安心した。飲み放題なので気兼ねなく飲める。ちなみにバーなので食べ物はないので少し何か入れてから言った方がいいかも。明らかに2件目向けの店だ。
マッスル取扱説明書
席には【マッスル取扱説明書】というものがありこんなことが書いてあった。
1:マッスルは褒められるのが大好きです!
(冷蔵庫、チョモランマ、富士山などでかいものに例えて!
2:マッスルはプロテインが大好きです!
(減量期でなければお酒も飲みマッスル!
3:マッスルは自慢の筋肉を評価されると喜びマッスル!
(良かったら筋肉にチップを挟んであげてください!
4:マッスルは応援がパワーの源です!
(パフォーマンス時は大きな声で声援をお願いしマッスル!
5:マッスルはカメラを向けられると喜びマッスル!
(たくさん撮影してSNSで拡散してください!
6:マッスルは大会に向けて必死に頑張ってマッスル!
(減量期のマッスルは低糖質で話がかみ合わないこともありマッスル!笑
笑じゃねえ。たまに語尾がマッスルになるところと、意外にギャグ線が高いところがツボだった。
私がいった際は低糖質のマッスルはいなかったが、低糖質のマッスルも見てみたい気持ちはある。低糖質や減量を前提としたルール設計はすごくマッスルの特性に配慮された良い店だと思った。
写真撮影は自由なのだが、この画像が気に入りすぎて年末に会ったほとんどの人に見せた。多分50人くらい。行きつけの美容師さんにも見せた。ハマりすぎである。
マッスルバーってなに
まあマッスルバーって何か、というと店内を闊歩するマッチョ(上半身裸だったりタンクトップだったり)とお話したり、店内で筋トレをするマッチョを眺めることのできる種類のバーのようだった。
入店直後に話しかけてきたハイテンションなマッスルに
「お客さん、マッスルは好きですか!!?」と尋ねられ「いや…そこまででは…」と答えたら「それは猫苦手なのに猫カフェ来ちゃったみたいな感じですけど!大丈夫ですか!」といわれた。笑った。
まあ要は、猫カフェの猫の代わりにマッチョ、みたいなお店だ。基本的におさわり自由。むしろ喜んで筋肉を突き出してくるので、いろいろと初めての経験をさせていただいた。胸筋が動くということが面白すぎていろんなマッスルの胸筋を触らせていただいた。動き方も個人差があって、人体の仕組みを感じた。すごいね、筋肉って。
勤務中のマッスルはさまざまで、20歳前後の若い学生マッスルから、本業が声優だったり芸人だったりなんだったり、といういろいろなキャリアを積み重ねているマッスルがいた。割とバリエーションは豊かだったので、あなたの推しマッスルもきっといるだろう…。日によってメンバーが全然違うようで、ホストよりもゆるい感じがまた良かった。指名制度とかもないからかな。
可愛いマッスル、セクシーマッスル、面白いマッスル、いろいろいました。
マッスルたちの中には大会に向けて鍛えているタイプのマッスルも多く(最近はボディビル以下のいろいろな大会があるらしい)大会の時のバキバキの写真を見せてくれたりもした。何かを塗るらしくてっかてかのバキバキの人間の体は火星アニメの某ゴキブリ宇宙人を思い出した。
年末は大会等もないのでもう少しぬくもりの感じられる、やわらかさを伴った筋肉を触らせていただいた。それにしても筋肉ひとつでも個人差があって大変人間は面白いなという感想。
「プロテイン飲んでるんで!」
マッスルを触るととにかく肌がすべすべであたたかかった。筋肉ってすごい。本当にそう思った。
背中とか腕とかお肌がすべすべすぎて大変うらやましく「どうしてこんなに肌綺麗なの?」と何人かに聞いたのだが、全員口をそろえて「プロテイン飲んでるんで!」と答えたのが笑えた。
プロテイン最強かよ。
あとはマッスルによってはおススメのトレーニングとかの話も教えてくれたり、健康に対する意識が高いところも面白かったりした。
筋トレ中の人も楽しめるかもしれない。
マッスルにはどれくらいでなるのかと聞いたら通常2年以上の月日が必要とのことで、並大抵の気力じゃマッスルにはなれないんだなあと思ったりもした。きっかけを聞いたりするのも面白いのでおススメです。
生絞りサワー
お得セットを頼んでいたため、推しマッスルを決めて(友人が選んだ)、マッスルに生絞りオレンジサワーも作ってもらった。ちょっと低身長の可愛い系マッスルだった。
ノリのいい音楽が爆音でかかり、マイクパフォーマンスともにマッチョがポーズを決めながらオレンジを手で絞るというパフォーマンスだ。私たち以外のグループもみなこれを注文しており、またバースデーサプライズにもこの生絞り(オレンジに花火がぶっ刺さっているものを絞る)が行われたため、滞在中に4度ほど眺めた気がする。
曲が頻繁に変わるので楽しかった。マイクパフォーマンスの掛け声、冷蔵庫とか筋肉をほめる文言がいちいち面白くて爆笑した。
もちろん常に動画が撮れるので、あの日の夜の私のインスタグラムのストーリーは大変なことになっていたと思う。みんなごめんな。
あと、オレンジがなくなると近くの肉のハナマサまでマッスルが買い出しに行くのが地味に面白かった。お外ではちゃんと服を着ていて安心した。
生絞りタイム意外にもパフォーマンスタイムがランダムにあり、目の前でマッスルたちが踊り狂ったり、クラブイベントとかによくあるリキュールお注射を口に注いでくれたりちょっとアングラ感のある時間もあった。
盛り上がる客層を見ていても面白い時間だと思う。
ちなみに客層は性別も年代も国籍もさまざまだったので、特にびびらないでどなたでも行けるような気がした。
とにかく良コスパ
結論、とにかく良コスパなのだ。
オタク仲間の友人といったのだが、マッスルたちが自ら自撮りをしにくる、おさわり自由、チップ1枚でチェキが撮れるなどそのコスパの良さに驚いた(芸能人ではないから当然といえば当然なのだが)。
我々若手俳優やアイドルを追っているオタクたちは、チェキは一定の人気のある芸能人の場合いろんなお金を積んだ果てのゴールにある存在、と刷り込まれているので、「そんなに安くチェキが撮れてしまっていいんですか…!!?」と思わずきょどった。
推しマッスルがいたらめちゃくちゃ楽しいことだろう。
パフォーマンスもしつこくなく、酒が入っていれば笑えるものだと思う。あとはその日のマッスルによるのかもしれない。
あの日のつかれた私には無駄にハイテンションなマッチョのハイテンションなトークに触れられて本当に良かったと思っている。彼が狭い店内を人をかき分けながら進んでいる最中に言った「ごめんなサイドチェスト」は忘れないだろう…
結論、疲れている社会人にはお勧めです。
けどノリに慣れるのに時間がかかる空間ではあるので、お酒を入れてからいくことをお勧めします。
おススメ度:★★★★★
■後日談
マッスルバーは特段むらむらするようなお店ではないのだけれど、筋肉を触ったりするうちに、自分マッチョもいけるんじゃないか…?と思った私は好奇心から後日ちょうど女性向け風俗にガチマッチョが入店したと聞いたので、その方にお会いしてきました。筋肉があるとできることが変わるんだね!(何がとは言わないが)
絶対的な力…!というのをリアルに感じて、「マッチョ…いけるぞ!」となった志賀でした。
食べられるものは多い方が人生楽しいよね。新しい扉を開きたい方もぜひ。