君はお化けkintoneをしっているか
kintone Café nagoya vol.8 でLTしました
2022年 9月2日(金) kintone-Café vol8 が Stripe名古屋ユーザーコミュニティと共催という形で実施されました。
ふだんはkintone導入支援企業として、「業務改善」という文脈で戦っておるわけなんですが。 「顧客との関係改善」という内容は意外と抜けがちでした。決済プラットホーム「Stripe」との出会いで、新しい価値観に触れることができました。とっても楽しかったです!
私もkintone側としてLTに参戦しました。
canvaで作成したスライドはこちら。
お題は「君はお化けkintoneをしっているか」です。
この記事では、私のLT内容を振り返ってみたいと思います。
お化けkintoneとは
おばけkintoneとは「カスタマイズのしすぎでどうしようもなくなってしまったアプリ/プラグイン」です!
kintoneはjavascriptやプラグインで柔軟にカスタマイズができるとはいえ、やりすぎるとkintone本来の柔軟性やスピードが犠牲になってしまいます。
お化けになったアプリは業務の改善検討や業務内容の変更にともなう改修に耐えることができません。
お化けにならないように、kintoneの開発はその特性を生かして実施できるよう心がける必要があります。
お化けに対処するために
お化けへの対処法は各フェーズで違います。
企画フェーズでは、kintoneを知ってもらうことが重要です。そのために一歩先にkintoneを利用することはとっても効果的です。
開発フェーズでは、ストーリーとタイミングが重要です。話した言葉(要求・要望)に番号が付いていないプロジェクトは危険です! とにかくラベルを張りまくりましょう。 カスタマイズは、リスクが顕在化しきった後半にまとめて片付けるように、私は心がけています。
運用フェーズでは、可視化が重要です。ドキュメントの整理はもちろんですが、ツールで素早く調べる工夫も重要です。
全体としては、コミュニケーションを怠らないことが重要です。kintone案件は開発工数が圧縮されますが、企画・設計工数は圧縮されないので、ふつうのスクラッチ案件と同じバランス感覚で臨むと失敗しやすい印象です。
お化けkintoneの例を見てみよう
ここでは、実際にご覧いただいたお化けkintoneを紹介します。
ここになんの変哲もない顧客サポートパックがありました。
「顧客ごとに問い合わせ件数を出してほしい」という要望。
しかしkintoneでは「問い合わせ0件の顧客は集計されない」という罠が。
データベースを扱ったことがある方は、「顧客マスタに問い合わせテーブルをLEFT JOINすればいいじゃん!」と思うでしょう。
で、実施しました!
SQLも投げて、結果セットをぐりぐりPivotできて、いろんなタイプのグラフも出ます。どやあ!
ぶっこわす
で、このカスタマイズ。アプリの構造を決め打ち(項目が変更されない前提)になっているんですね。
例えば問合せ管理アプリの対応詳細テーブルに変更が入ったとしたらどうでしょう?
お化けkintoneは悪者か
では、このように柔軟性を失ったアプリは「悪者」でしょうか?
わたしはそうは思いません。がんばって作ったものだと思います。
もちろん、開発会社としてはお客様への納品物だというにははばかられますし、社内であれば、使われなくなったアプリは削除対象でしょう。
でも、かえりみられない者かというと、そうではないと思います。いろんな発見があると思うんです。
そこで、「kintone百鬼夜行」というイベントを考えてみました。
お化けになってしまったkintoneアプリ・カスタマイズ・プラグイン案を並べて、みんなで愛でようというイベントです。
みんなもkintone百鬼夜行をやってみよう!
以上がLT内容でした。
皆様のおうちにもお化け、いるんじゃありませんか?
この記事は以上です。お読みいただきありがとうございました。
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