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ハムスターは大人向けのペットです。


昨今のペットブームで、ハムスターの需要も伸びているのだとか。


それはいいのですが、私は過去に数回ハムスター売り場の前で、子どもにハムスターをねだられて、親が知識もないまま購入しようとしている…という場面に遭遇しています。


ハムスターは生体価格が安く、飼育用品も高価ではない上場所もあまり取らない。
何よりかわいい。


子どものペットにはうってつけ。
そう思って買っていく親が多いのだと思います。


しかし、うちのハムと暮らして思うのは、ハムスターは、全く子ども向けの動物ではないということです。


まず、夜行性です。
彼らの活動時刻は子どもが寝てから。
昼間もご飯を摘んだり、おトイレに起きてくることはありますがその程度。
遊ぶ時間はありません。


無理矢理昼間に起こして遊ばせれば生活リズムが狂ってストレスが溜まり、短命になります。
また、子どもがつまらないと言って興味を失い、親が無責任であれば飼育放棄の原因になりかねません。


また、犬猫のようにはなつきません。
ハムスターは独立独歩の生き物。
人間とコミュニケーションをとって暮らす性質はありません。


もちろんある程度慣れてはくれます。
ですがその程度です。
SNSでよく見るべた慣れのハムスターは、そのように見える撮り方をしているか演出が入っていることがほとんどでしょう。


深夜に彼らの部屋の散歩に付き合って、かわいい仕草を眺めてウフウフできる…そういう人間でないと飼えないと私は思います。


子どもには向きません。


子どもの情操教育のために動物を飼うなら、やはり犬猫が無難だと思います。
ペットショップなんぞに行かなくても、保護犬保護猫をお迎えすれば、費用は数万円程度で済むことが多いでしょう。
その子たちの過去を知れば、子どもは命の大切さを考えることもできます。


犬猫が環境的に難しいのであれば、昼行性のデグーやスナネズミ、夜行性だけどなつきやすいファンシーラットなどの方が、ハムスターよりはまだ子どもに向いている気もします。
私自身は飼育したことがありませんが…


別にカブトムシなどでも構わないと思うし…


何より一番大切なのは、どんな生き物を飼っても、大人が責任をきちんと持つことです。


子どもにねだられた時に本当に飼えるのかシビアに話し合うことの方が、安易に飼うよりよほど情操教育になると思います。

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