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20年前、パリの蚤の市で買ったクロノグラフが動いた

機械式時計が好きです。しかし、あまり機械式時計を使っていません。もっぱらApple Watchです。理由は、運動量を測ってくれたり、面倒なチップ計算をしてくれたり、iPhoneやCarPlayと連動してアラートを発してくれたりと、とにかく便利なのです。私のApple Watchはシリーズ4なので、確か2018年末に購入したと思います。もう4年以上経過しますが、全く問題ありません。もう、空気のような存在になっています。壊れたら、最新のApple Watchを購入します。

現行モデルのラグジュアリーなデザインに対して、質実剛健なデザインが気に入っています。

でも、やっぱり機械式時計が好きです。今日は久しぶりにIWC Merk XVを腕にしました。23年くらい前に購入した時計ですが、気分が盛り上がります。この時計は前期モデルで、トリチウム製夜行塗料が使われており、半減期を過ぎ褐色に変色しています。これが良い感じのエイジングとなり気に入っています。もう、2回ぐらいオーバーホールをしました。

時計を保管しているケースを漁っていたら、20年くらい前に欧州出張の時にパリの蚤の市で買った機械式手巻きクロノグラフの腕時計が出てきました。ELIXという聞いたこともないブランドです。70年代のレトロフューチャーデザインが気に入って買いました。当時、500ユーロもしなかったと思います。

細腕なので、ちょっとデカすぎるかな、、

調べてみると、1850年代にフランスで創業したブランドのようです。ムーブメントはバルジュー7734で、何故か日付を単独で変更する事ができません。普通、リューズを一段引くと日付が変更できて、もう一段引くと時間が変更できます。しかし、これは一段引くと時間が変更されます。バルジュー7734の仕様なのでしょうか、もしくは故障しているのでしょうか。私が持っている他のクロノグラフは、ブライトリングのオールドナビタイマーなどバルジュー7750なので、7734の事はあまり分かっていません。

おかげで日付を変更する場合、時間をくるくる回さなければなりません。31日から30日に変更する場合は、永遠にリューズを回す感覚になります。確か、逆に回すのは機械に良くないと聞いた事があります。面倒臭くなって、買ってすぐに使わなくなりました。そのため、20年は動かしていないことになります。恐る恐るゼンマイを巻き上げたら、普通に動き始めました。クロノグラフも動きます。「こいつ、動くぞ!」と感動しました。さすが機械式時計です。

機械機時計に機械式カメラ、そしてクラフトビールという小さなユートピア。ロマンです。

今となっては、普段iPhoneを持ち歩いているので、日付のプライオリティは高くありません。今でも色褪せないデザインなので、時々使ってみようと思います。



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