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壊れているNIKONOS IIIで撮ってみた

昨年ebayでNIKONOS IIIを購入しましたが、届いたら故障しておりクレームを入れて返金していただきました。しかし、売主は壊れていたNIKONOS IIIを返品するのではなく破棄して欲しいといことでしたので、そのまま我が家のオブジェになりました。

でもオブジェにしておくのは勿体無いと思い、修理を試みることにしました。故障箇所は2つあり、フィルム巻き上げが出来ない症状と、フィルム圧板のヒンジの破損です。フィルム巻き上げの故障は、ギアがひっかり動かない症状でしたが、触っているうちに動くようになりました。そして、フィルム圧板はテープで応急処理をしました。これで何とか使えそうです。

ビールを1缶頂きながら撮影を楽しむ。

先週、アパートのプールが開放されましたので、早速、娘と遊びに行きました。NIKONOS IIIを使う場所としてもってこいです。お試しとしてFOMAPAN 400を12枚分装填しました。

まだまだ水は冷たく、水に入るのに気合が入りましたが、入れば逆に水の中の方が快適でした。NIKONOS IIIは、目測式かつ露出計もないので全てがカンです。もちろんプールの中なので外部露出計も使えません。

無事に12枚を撮り終えフィルムを巻き上げましたが、途中からガリっとひっかる感覚がありました。このまま巻き上げるのは不安だったので、念のためダークバックの中で開けたら、やはりフィルムは全て巻き上がっていませんでした。ダークバックがあって良かったです。ということで、ダークバック内で無事にフィルムを回収して現像しました。

1枚目は半分露光している部分にかかってしまいました。
かなりアンダーです。カンが冴えていません。
3枚目も同じ露出なのでアンダー
適正露出になってきました。プールの中から写真が撮れるのは良いですね。
今度は水中での撮影をトライ。娘が水中にいる時間が短いのでタイミングが合わない。私はコンタクトレンズで潜れないので、カメラだけ水中に入れてファインダーレスで撮影なので、かなり難易度が高いです。ゴーグルを使って、自分も一緒に潜る必要があります。
バッチリフレームに収まったが、近すぎてピントが外れました。
泡で顔が隠れてしまいました。やはり、自分も水中に潜らないと、ちゃんとした写真が撮れないです。
水の中から出た瞬間を捉えた。
はしゃぎまくる娘。どんなに水が掛かっても問題ないNIKONOS III。
ジャンプ!
疲れたので休憩。
12枚目。また飛び込むがタイミングが合わなかったです。手の周りの水が水中ならではの表情で好き。

というわけで、最初の数枚はカン露出が合っていませんでしたが、途中から安定してきました。水中の露出も適当です。ネガフィルムなので、適当でも何とかなります。

上が被写界深度計、下が絞り。絞りに合わせて、被写界深度計が動く優れもの。

絞りをF11からF16にすることで、ピントに関しても問題ありません。ただ、近過ぎには気をつけなければなりません。NIKONOSのレンズには、被写界深度計が搭載されており、目測でも扱いやすいです。

やはりNIKONOS IIIの巻き上げギアは壊れており、パーフォレーションにダメージがありました。残念ながらこのカメラは使えません。しかし、水中カメラの体験はとても良かったし、次はカラーフィルムで撮ってみたいと思いました。NIKONOSを、改めて買ってみようかな、、、

カメラ:NIKONOS III
レンズ:35mm
フィルム:FOMAPAN 400
現像液:Kodak HC-110 希釈率H
停止液:水
定着液:TF-4 ARCHIVAL RAPID FIXER
水洗:水
水滴防止剤:Kodak Photo Flo 200
スキャナー:Plustek OpticFilm 8200i SE
スキャンソフト:SilverFast SE Plus 9


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