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単体露出計を導入

LEITZ minolta CLの内蔵露出計を使った撮影が上手くいかず不満を持っていました。とくに同じ年代のRollei 35Sの露出計に大きな信頼を寄せているだけに、その不満が強まっていました。もっとも、50年前の内蔵露出計で動いているだけでマシというのと、そもそもTTLスポット測光を上手に使っていないという自分の腕の課題もあります。

そんな不満や言い訳を解消するために思い切って単体露出計を導入しました。導入したのは、GOSSEN STARLITE 2です。このモデルを選んだ理由は、ゾーンシステムに対応している唯一の単体露出計ということです。クリップオンでカメラに装着できるコンパクトな露出計など様々なタイプがありますが、折角単体露出計を導入するならば、少しでもステップアップしたいという願望からゾーンシステムにこだわってみました。

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ゾーンシステムを考案したANSEL ADAMSの写真集と記念撮影。

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ゾーンシステム は基本的にモノクロームフィルムを対象としているので、今はほとんどニーズがないことから貴重なモデルとなります。GOSSENのホームページを確認すると、「no longer available(廃盤)」と表記されています。もう生産はしておらず在庫販売のみのようです。B&Hで在庫があったのが奇跡的です。

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当面、以下の組み合わせで写真撮影を楽しんでみようと思います。

カメラ:LEICA MP 0.72
レンズ:Summicron 35mm F2 / NOKTON 50mm F1.5 Aspherical II VM SC
単体露出計:GOSSEN STARLITE 2
三脚:Peak Design「Travel Tripod」
KODAK フィルムケース(6本)
バック:Peak Design everyday sling 6L
ケーブルレリーズ
SIRUI アルカスイス プレート(Peak Designのプレートは六角レンチが必要なので不便)

レンズ2本から1本にしてRollei 35Sにするという組み合わせも可能です。気分によって、LEICA MP0.72をLEITZ minolta CLやCANON EOS 7NE + EF 40mm f2.8 STMに変えていきます。

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GOSSEN STARLITE 2との比較として、SEKONIC L-858Dも検討しましました。このモデルはゾーンシステムには対応していませんが、最新タッチパネル式でGODOXのフラッシュの発光や光量調整といったワイヤレスコントロールが可能です。GODOXを使っているので、これは魅力的な機能となります。また、サポートに問合せをすると「ゼロ目スケール」という表示を用いればゾーンシステムとほぼ同等の機能になると説明を受けました。日本メーカーだけに、何か疑問があれば日本語で丁寧に説明していただけるのも魅力的です。さらに価格がGOSSEN STARLITE 2よりも安いです。
GOSSEN STARLITE 2:$679.99
SEKONIC: L-858D-U / Transmitter Module for Godox:$649.00
2013年発売のGOSSEN STARLITE 2が高価すぎるのでは?という感じもします。そのことから、GOSSEN STARLITE 2を返品して、SEKONIC L-858Dに交換しようと決めました。しかし、実際にGOSSEN STARLITE 2を手に取ってみると、とてもシンプルで直感的に使いやすいことを実感しました。初めての単体露出計ですが、すぐにゾーンシステム機能を使うことができました。SEKONIC L-858Dはタッチパネル式インターフェイスですが、取り扱い説明書を読むと操作がGOSSEN STARLITE 2ほどシンプルではないように思われます。やはりここは初心に戻って、ゾーンシステムの運用を重視するためにGOSSEN STARLITE 2を返品せず使っていくことにしました。対応していただいたSEKONICのサポートさんには申し訳ありません。ただ、SEKONICが大変素晴らしい商品であることは深く理解できました。
それ以外では、PENTAX DIGITAL SPOTMETERも候補に上がりました。ゾーシステムで撮影をする人には、定番の単体露出計のようです。すでに廃盤になっており、ebayなどで中古品を探すことになります。デザインはとても格好良く魅力的なのですが、中古のため露出計としての精度にばらつきがありそうなのと、古いのに$500以上の価格が付けられています。

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B&Hのホームページを訪問したら、GOSSEN STARLITE 2が「Discontinued」になっていました。どうやら、自分が最後の在庫を買ったようです。これは何かの運命と思って大切に使おうと思います。

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