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水銀電池MR9の代替え電池 空気亜鉛電池 MRB625を使う

 先日手に入れたLEITZ minolta CLは露出計が搭載されていますが、その電池は水銀電池のMR9(1.35V)を使用します。この電池はすでに製造中止になっているため、手に入れることが出来なくなっています。そのため、代替え電池を使用しなければなりません。そこで、今はLR44と電池アダプターで代用しています。しかし、これは1.5Vなので電圧が高く露出計がオーバーに振れてしまいます。ちなみに、Rollei 35Sは代替え電池としてPX625Aを使っていますが、レンズ修理に出した時についでに露出計を1.5Vに合わせて調整してもらいました。

 LEITZ minolta CLには、ちょっと高くつきますが、MR9の完全互換となる空気亜鉛電池を使うことにしました。パッケージには、「1.35V MERCURY REPLACEMENT BATTERY(1.35V 水銀電池代替え電池)」と頼もしいコピーが掲げられています。対応カメラのいくつかもリストアップされており、LEITZ minolta CLの兄貴分であるLEICA M5もありますね。

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 この「空気電池」という変わった名前は興味深いですね。実は、電池本体には空気を取り入れる穴が設けられており、未使用時には青いテープで塞がれています。これを剥がすと穴から空気が入り発電が始まります。ラベルの裏面には、使う30分前にテープ(tab)を剥がす、と記載されています。以下、ラベル裏面に書かれている説明文です。

・PX625/PX13(MR9)水銀電池を指定したカメラや単体露出計に対応しています。

・アルカリ代替品よりも電圧出力が安定しています。

・カメラ及び単体露出計の調整不要。

・WeinCellはプルタブを外すまで起動しません。(使用する少なくとも30分前にタブを外してください。)

・環境にやさしい。(WeinCellsは、「グリーン」セルの国際仕様に厳密に準拠して製造されており、環境に配慮しています。)

 よく見ると、+の延長線上に空気を取り入れる四つ穴が開けられていますね。

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 マイナス極側は妙にメカニカルな表情ですね。中心部に金属のブリッジが儲けらています。只ならぬ電池の雰囲気を醸し出しています。格好いいですね。

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 カメラの電池室に入れると若干中心がズレますが、問題なく装着できました。ワクワクしてきます。

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 ということで、同じ露出でLR44と電池アダプターと比較してどれだけ変化するか確認したところ、2段分アンダーになりました。1段のズレかと思っていましたが、思っていた以上にアンダーに振れたのが気になります。Rollei 35Sと比較しても、1段アンダーになっています。とりあえず、これで運用して確認しようと思います。

 価格は2個セットで$10.99です。他の電池と比べて高コストですが、正確に内蔵露出計が運用できるならば納得の価格です。

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