Elmarit-M 28mm F2.8 ASPH.を半年使った感想
Elmarit-M 28mm F2.8 ASPH.を購入して半年が経過しました。50mmと28mmの組み合わせが気に入っており、普段はメインのVoigtlander Nokton Vintage Line 50mm F1.5 Aspherical II SCと一緒に持ち歩いています。コンパクトなレンズなので、サブレンズとして気軽に鞄に入れています。おかげで、Summicron-M 35mm F2 ASPH.の出番が少ないです。
F2.8はフィルムカメラのレンズとしては若干暗めですが、50mm F1.5(Nokton)も持ち歩いているので、暗い場所では割り切って50mmで撮影しています。Elmaritを購入するときは、Summaron-M 28mm F5.6と悩みました。Summaronは、往年の銘玉を復刻した外観デザインが魅力的です。しかし、さすがにF5.6は不便かなと思いました。ただ、これまでの自分の撮影データを見てみると、ElmaritはほとんどF5.6以上で撮影しています。実際はSummaronでも、まったく問題無かったかも知れません。
絞りリングのクリック感、フォーカスリングの滑らかな動きなどの操作感は、さすがライカと感心します。唯一好みではないのが、金属製のレンズフードです。レンズボディよりも目立つざっくりなデザインが個人的に気に入っていません。レンズフードを外して運用したいのですが、やはり何かに当たった時のレンズへのダメージを考えると、レンズフードは頼りになる存在です。実際、カメラバックを落とした時、Noktonのレンズフードがダメージを吸収してくれました。多少デザインが気に入らなくてもフードは装着しておこうと思います。
キャンプで訪れた州立公園の広大な景色では、Elmarit-M 28mm F2.8 ASPH.の画角が重宝しました。空と木々、木目と岩、そして人肌など、それぞれの特徴をしっかり描写するので、写真に安定感があります。
ニューヨーク・マンハッタンでは、Elmarit-M 28mm F2.8 ASPH.が大活躍です。ビル群が破綻なく精密に描写されています。この街では、広角レンズが欠かせません。また、ライカが最も似合う街でもあります。
絞りをF8、距離を3mに合わせれば、パンフォーカスとしてノーファインダーのスナップがストレス無く撮れます。
ライカの純正レンズの中でコンパクトで最も安価なレンズですが、性能は素晴らしく買って損はないレンズだと思います。
唯一残念なのは、LEITZ minolta CLに装着できないことです。これは、Summicron-M 35mm F2 ASPH.も同様です。最近のライカ純正MマウントレンズはCLに装着できないのでしょうか。折角コンパクトなレンズなので、コンパクトなボディのCLでも使ってみたかったです。
カメラ:LEICA MP 0.72
レンズ:Elmarit-M 28mm f/2.8 ASPH
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