見出し画像

1970年台のお勧め旅カメラ

10月に図書館蔵書を放出する中古本市があったので、そこで中古本をいくつか買いました。その中で、「Travel Photography(旅写真)」という50年前(1972年)にLIFEから発売された本が大変興味深かったです。

画像1

シルバーにエンボスのデザインが格好良く、大変質の高い装丁です。

画像3

画像3

画像4

LEIFが編集しただけあって、大変真面目で充実しています。以下、この本のコンテンツです。

1)Have Camera, Will Travel (カメラを持って旅に出よう)
2)The First Pictures from Afar(遠い土地からの最初の写真)
3)The Well-Planned Trip(旅の計画)
4)The Challenge of Black and White (モノクローム写真に挑戦)
5)A Sense of Place(その土地を魅力的に写すコツ)
6)Such Interesting People(魅了する人々)
7)Cliches Revisited(ポストカードから見た旅写真の魅力)


まず、「モノクロームに挑戦」というのが良いですね。1970年代は、アマチュアにもカラーフィルムが普及し始めた頃だと思います。それでも、構図や光と影など基本を学ぶには、モノクローム写真が良いというスタンスです。「ポストカードから見た旅写真の魅力」というのも良いですね。確かに旅写真の完成形としてポストカードの重要性は理解できます。

画像5

お勧めカメラは、1970年代を反映しています。メイン機がNIKON F、サブ機にNIKOMAT。レンズは、35mmと135mmの単焦点2本を勧めています。露出計も重要なアイテムです。コンパクトなレンジファインダー機ではなく一眼レフを勧める、中望遠も使えるメリットがあったからでしょうか。最もNIKON Fは、十分コンパクトなカメラですよね。

画像6

旅先は決して安定した天候ではありません。それを踏まえて、NIKONOSという全天候型のマニアックなカメラも勧めています。カメラクランプが興味深いですね。

画像7

カメラケースはゼロハリバートンです。NIKONという組み合わせなので、月に行けそうです。1972年といえば、人類が月に行ってまだ3年しか経っていませんね。しかし、とても重そうで旅先で気軽に持ち歩く感じではありません。

この本は、旅写真の技術的な知識だけではなく、純粋に旅写真集としても魅力的な本です。大変良い本を安価で入手しました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?