見出し画像

KODAK Tri-XとILFORD HP5+ <週末自家現像>

前回のロサンゼルス出張で、ロングビーチのダウンタウンでフォトウォークをしました。ここでは、KODAK Tri-XとILFORD HP5+で撮影しました。私は、普段この2種類のフィルムを常備しています。両方とも、モノクロームフィルムとしてはスタンダードな位置付けだと思います。カメラは、LEICA MP 0.72とElmarit-M 28mm F2.8 ASPHの組み合わせです。現像は、両方ともKODAK HC-110の希釈率Hで行いました。

画像13

まずは、ILFORD HP5+です。

画像3
画像4
画像5
画像9
画像9
画像10

ILFORD HP5+は、適度なコントラストで空気感を捉えている印象でがあります。程よい粒状感がありつつ、豊かな階調でディテールまでしっかり描写してくれるので安心感があります。ややもすると凡庸な写真になるので、意図を明確にして撮影しないと退屈になってしまいます。でも普段使いには、最高の万能モノクロームフィルムだと思います。

次は、KODAK Tri-Xで撮影した写真です。

画像11
画像12
画像1
画像6
画像12
画像8

KODAK Tri-Xは、歴史の長い世界基準のモノクロームフィルムです。ILFORD HP5+と比較してコントラストが強く引き締まった印象で、これぞモノクロームという仕上がりです。例えば、逆光によるドラマチックな演出に効果的かと思います。カメラが示す適正露出よりも若干オーバー気味に調整した方が、良い結果が得られる感じがします。このフィルムは68年前の1954年に発売されました。丁度、LEICA M3が発表された年です。そのことから、勝手にM型に最も似合うフィルムと思っています。

両方とも良いフィルムなので、これからも愛用していきたいです。しかし、フィルムの価格が高騰しているので、真剣にコストダウンも考えなければなりません。以下、B&Hでの長尺(100ft)ISO400フィルムの価格です。
KODAK Tri-X:$149.95
ILFORD HP5 PLUS:$94.99
Kentmere Pan 400:$71.95
Fomapan 400 Action:$69.99
Arista EDU Ultra 400:$63.99
KODAK Tri-Xは、今となっては最高級品です。Tri-Xを使い終わったらFomapan 400、もしくはArista EDU Ultra 400など安価なフィルムの導入も検討したいと思います。

撮影:2022年4月15日
カメラ:LEICA MP 0.72
レンズ:Elmarit-M 28mm F2.8 ASPH
フィルム:ILFORD HP5 PLUS / KODAK Tri-X
現像液:Kodak HC-110 希釈率H
停止液:水
定着液:TF-4 ARCHIVAL RAPID FIXER
水洗:水
水滴防止剤:Kodak Photo Flo 200
スキャナー:Plustek OpticFilm 8200i SE
スキャンソフト:SilverFast SE Plus 9








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?