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PENTAX 17 <雑談>

月曜日にPENTAX 17が届いてからの3日間、肌身離さず持ち歩いて写真撮影を楽しんでいます。自動露出ながら、レンジファインダー、マニュアル操作のフィルムの巻上げや巻戻し機構など、いわゆるセミオートマチックのカメラが自分にとって新鮮です。今日は、現時点で気づいたこと、気になったことを取り留めもなくnoteします。

アイコンによる目測式は良かった

目測式というのが発表された時、正直ガッカリしたのを覚えています。目測式のRollei 35Sを所有しているため、メモリを使ったフ目測フォーカシングによるストレスを感じているからです。撮影のたびに、これはどのくらいの距離かなと考えメモリを合わせるのが面倒だし、そもそも自分の距離感覚に自信がありません。さらに、カメラが発表されると、そのメモリは何とゾーンを示すアイコンでした。これはトイカメラじゃないか、と感じてさらにガッカリしました。
しかしいざ使ってみると、アイコンを使ったざっくりな表記が、自信がない距離感覚を優しく包んでくれて、意外にも距離合わせのストレスを解消してくれました。これにはとても驚きました。ストリートスナップにおいて、最強のフォーカシングシステムだと心変わりしました。

モードダイヤルにロック機構が欲しい

このカメラの最も重要な機能であるフィルム巻き上げレバーのすぐ横に、モードダイヤルが配置されています。当然、モードダイヤルは、撮影において重要な役割を担っています。しかし、フィルムを巻き上げる時、このモードダイヤルに親指が干渉し不意に回してしまう時があります。フラッシュPモードに設定したはずなのに、AUTOやフラッシュ無しPモードになってしまう感じです。「あれ、フラッシュが光らない」と思ったら、モードダイヤルを回していました。将来、モデルチェンジを出す場合は、ぜひモードダイヤルにロック機構を搭載して欲しいです。

フィルムを巻き上げるときに親指がモードダイヤルに当たる

インジケーターによるカメラとのコミュニケーション

カメラの状態や警告を知らせてくれるインジケーターランプが、ファインダー横に配置されています。このプリミティブなランプを通して、カメラが私に語りかけてきます。とくに、フィルムを巻き上げてないのにシャッターボタンを押すと、オレンジとブルーが交互に点滅して「フィルム巻き上げてないよー」を最大限アピールします。これが、なんだかすごく可愛らしいです。

もう少しシンプルなデザインが良い

センターの縦位置ファインダーやメカニカルな軍艦部など、個性的なスタイリングデザインがとても気に入っています。しかし、若干要素が多く煩雑な印象が否めません。ほんの少しディテールを整理するだけでも、より洗練されると考え、写真加工で遊んでみました。

1)フラッシュの存在感を落とす。
額縁加工された横位置のフラッシュの存在感が、スタイリング全体でとても大きく感じました。フラッシュは重要な機能ではありますが、スタイリングデザインのキーとなる縦位置のファインダーと対峙させるものではありません。段差をなくした面処理で存在感を落としたいです。

2)縦に走るキャラクターラインを整理する。
縦位置のファインダーを挟む軍艦部は、最小角Rでシャープに面を折り返しています。これによりファインダーの精密感を演出していると思います。一方、ボディの左右にある縦のシャープなキャラクターラインは、ファインダー周辺の精密感に対してノイズに感じました。なだらかな角Rにすることで、ファインダー周辺の精密感をさらに強調できると思います。

3)グリップのテクスチャーをボディ本体と同じ革シボ風にする。
電池を収納した深いグリップは、十分なホールド感があります。さらにガングリップテクスチャーが、そのグリップ感を一層高めています。しかし、このガングリップテクスチャー、および背面のダイヤモンドテクスチャーが、要素過多の印象を強めています。ホールド性は深いグリップで十分なので、ガングリップテクスチャーから革シボ風に変更することで、テクスチャーをもう少し整理し質感を高めることができると思いました。

これらデザインに対する細かな意見は、あくまでも私の主観によるものです。総じて、現在のデザインは気に入っています。まだまだ気づく事があると思うので、定期的にnoteで共有したいと思います。

カメラ:PENTAX 17
フィルム:ILFORD HP5+
現像液:Kodak HC-110 希釈率H
停止液:水
定着液:TF-4 ARCHIVAL RAPID FIXER
水洗:水
水水滴防止剤:Kodak Photo Flo 200
スキャナー:Plustek OpticFilm 8200i SE
スキャンソフト:SilverFast SE Plus 9 (RAW)
出力:Adobe Lightroom Classic


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