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【蓮ノ空感想文】推しイメージの万年筆を買ってしまいました【2023年9月5日投稿】

※2023年9月5日に投稿したものを大幅に加筆修正

「イメソン」という概念がある。

イメソンとは「イメージソング」の略。読んで字の如く、何かをイメージして作った曲のことである。
だが一部には、推しと無関係の楽曲を「それっぽいな」で非公式と結びつける文化もあるようだ。脳内での勝手なイメージなので、個人の趣味・思想の範囲として、というのはあらかじめ言っておきたい。

「イメソン」文化は、非公式を敬遠しがちな私には無縁な話と思われた。
しかし、この年にして初めて、それに近しい現象を発動してしまったことを記したい。

といっても、私の場合は文房具である。

これ。
「なにこの青い棒?」と思われるかもしれないが、れっきとした万年筆である。

この万年筆の正式名称は「カレイド」。カラーは「海波」という。
大分県に本社をかまえる「ワンチャー」という会社が製作を手掛ける、国産万年筆なのだ。万年筆といえば黒くて丸みを帯びたデザイン、という常識を覆すオシャレなデザインである。

カレイドには万華鏡(カレイドスコープ)からも連想されるとおり、「流転する美しさ」の意が込められている。
軸をじっくり見てみると、正12角形のフォルムに、きらめくマーブルブルーが美しい。このほかにも独創的な万年筆や時計を手掛ける、ワンチャーの中でも特に意欲作である。


これを百貨店でたまたま見かけ、購入を決意。

ワンチャーは私の地元・大分の会社なので、以前から応援の意を込めて「一本は持っておきたい」と思っていたのが理由の一つ。そして万年筆は依然として「黒くて丸みを帯びたデザイン(金を差し色に使うため、俗に仏壇カラーと呼ばれる)」が圧倒的に多いため、刺激が欲しかったのも一つ。

さらにもうひとつ、欲しかった理由として……

この軸、「眩耀夜行」っぽくね?というのが一つ…。
ここで出ました!イメージ万年筆、「イメ万」の話が!…って、こんな言葉を使うの、世界で私だけかもしれない。

あ。一応説明しておくと、「眩耀夜行」はラブライブ!のグループ「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」内のユニット「スリーズブーケ」が出したCDのタイトル、および曲のことである。
「知らない」?「ラブライブにそんなグループいたんだ」?まあ、活動を始めて1年ですからね。ラブライブ!も新しいグループがたくさん出てるんですねぇ。

なにを隠そうこの私、「眩耀夜行」が蓮ノ空、いやラブライブ!シリーズの曲を入れてもトップクラスで好きなのである。つまり、「眩耀夜行のオタク」なのだ!!

ここから先読まなくていいから、上のリンクを開いて聴いてほしい。「アニソンじゃん」とか「グループ知らん」とかさておいて!
夏祭りの喧騒に「ただ、2人でいる」ことを、叙情的で詩的な歌詞で紡ぐ、「美麗な曲」だと思いませんか。はぁ。好き。

つまるところ、「眩耀夜行」が好きすぎて、カレイドの数ある色の中から「海波」を選んじゃったというわけ。
実は「夜祭り」という色もあって、それはそれで合うのだが、CDジャケットのイメージを重視して海波とした。深い夜空の中に、絶妙に青さがかかっているのがマッチしていると思ったのだ。曲を初披露した時の夜空も、こんな感じだったからね。

いやはや、キャラにイメソンを当てることはあっても、ソングにモノを当てることになるとは。ハッハッハ。

使っているインクはパイロットの色彩雫「月夜」
万年筆ではメジャーなブルーブラック系だが、やや緑がかった色味が人気の新定番インクだ。ここもやっぱり、「眩耀夜行」のイメージでね…。でも、これまたカレイドに合う!

書き味も気に入った。ペン先はスチールながら大型で、サラサラ書ける。これを使っては「眩耀夜行みたいだね^^」とニヤついている。きっしょい。

しかし、イメージ万年筆を買っちまったらおしまいだなぁ。万年筆は基本的に安くはない。これも1万円した。沼にハマったら大変だ。
でも、この軸の作りの良さからして、この値段は安い方だと思ったりした(ペン先が金じゃなくてコストが抑えられているのもある)。これはもう沼に落ちてますか?

イメ万はともかく、推し色のインクはすぐ見つかるはずだ。万年筆を買わなくとも、Gペンやつけペンでインクを楽しむことはできる。探してみてはいかがだろうか。

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