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【ラブライブ!】鑑賞マナーについて

ライブ直前と直後は、高輝度ペンライトがどうとかジャンプがどうとかの話題で持ちきりだ。

ラブライブ!では、「蓮ノ空1stツアー」あたりから高輝度ペンライトやジャンプが解禁されている。これまで一貫して禁止されていただけに、ルールの緩和は革命といってよい。(今までも禁止されていないとか言う輩は、「ご遠慮ください」を解せない者たちである)
ただ、荒れる原因だっただけに、解禁するとライブ会場が動物園になるのではないかとの懸念が私の中にはあった。暴れる層を呼び込んでしまうのもあるが、上の行為について毛嫌いする層が多く、「正義」をはたらく者もいるのも気がかりだった。ときに、肩を殴られる、水を浴びせかけるなどの暴力沙汰になることがあるらしい。やば。

こうした治安の悪化を恐れつつ「蓮ノ空1stツアー」福岡公演に参加したのだが、思ったよりはマナーが良いと感じた。確かにUO振り回しやジャンプはあったが、案外印象に残っていない。おそらく、Fes×LIVEを経験していることでファンの中に聴かせる曲と暴れる曲の区別ができているのだと思う。
また、キャストの力も大きい。キャストにただよう、そこはかとない品位の高さが「この人たちを悲しませられん」と、ファンを自律へと導くのだと思う。……あ、他をけなしているのではないですからね。

また、マナーが良かったと思うのには自分の向き合い方もあった。解禁されたのだから使えばいいじゃん、と思ったのである。
UOについて、かつての私はよく思っていなかった。しかし、これまでの現場では禁止されていたからムカついただけだ。ルールも守らず、自己満足のためだけに騒ぐ輩がいることが許せなかっただけ。
だから、解禁されたらどうでもよくなった。ルールに従って使えばいいし、私もいずれ使うかもしれない。重ねて言うが、禁止されているのに使うのはダメ。

ここまで肯定的に捉えてきたが、じつは全肯定できる話でもなく、一部では「はぁ…」と呆れる話も出てきている。
要は「騒ぎすぎ」。周りに迷惑をかけていながら、自粛を求められても「見えないなら俺より高く飛べ」とか、「サルになれないほうが悪い」といった論調でやめない……というのである。そんな話は許容できないよなぁ、と私は思っている。

UOやジャンプを否定したいわけではないし、「大人しくあれ」とも言う気もない。ただ、頭上でのグルグルや過度のジャンプなど、周りに迷惑をかけるようなやり方を強く慎んでほしい。同じ仲間とともに推しを応援しているのだから多少は周りにも気を遣おう、君の情熱は認めるからファンの鑑・模範になろうというだけのことなのだ。同志に疎まれるのは正直ダサい。
UOを使うのもけっこう。飛ぶのもけっこう。だが、それが度を過ぎた途端、迷惑と「なる」。適切に使えば迷惑にはならないのだし、やり過ぎればこれらを使わなくとも迷惑になる。

銃や包丁は殺傷能力があるが、使う人が悪いから事件が起きる、とかいう論理と同じだ。UOやジャンプはまだそれなりに白い目で見られるかもしれないが、健全に扱えば迷惑をかけないし、問題はない。それで迷惑なり事件なりを起こすのは、使い手の責任なのである。

迷惑でないところから迷惑行為に「なる」、というコントラストの変化を、なぜ理解できないのか。0か100で考えすぎだろう。サルになるか、禁止されるかの二極で考えてはいけない。ほんの少しだけ周りに配慮すればいい話だ。

そもそも、声をかけられた時点で我が身を振り返るべき。感覚が麻痺しているかもしれないが……ふつう、声はかけられないと思う。というか、みんな声をかけられないように気をつけてる。指摘された時点で少し控えるべきだろう。

とか言うと、「大好きを否定するのか!」とか、優木せつ菜のセリフを盾にして主張する輩がいるが、1期3話を見てみろ。大好きを貫きすぎて、一回同好会潰してるじゃないか。好き勝手やって界隈を潰したいのか?大好きは認め合うことが大事である。

とにかく、運営にドサドサアンケートが届いて禁止になる前に、いまいちど考えてみてほしい。
自分の推し方は持続可能なのか?みんなと一緒に楽しめるのか?

そういったバランス感覚を養っていってほしいと、切に願う。

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