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文学_グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』のあらすじ

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面白さ

『ヘンゼルとグレーテル』について、お菓子の家とパンくずリストというワードしか知りませんでした。

そこで、読んでみると、まぁ悲惨な状況で、それでも逆境に立ち向かう兄妹の勇姿が描かれていました。

原作はもっと悲惨なようですが、今回はあくまでもグリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』について、お話しようと思います。

登場人物

ざっくりと5人紹介します。

ヘンゼル…主人公。冷静で頭が良く、諦めないカッコイイ兄
グレーテル…主人公。幼いながらも、兄を信じ、度胸のある妹
木こりの父…ヘンゼルとグレーテルの父。稼ぎは少ない。
おかみさん…木こりの父の奥さん。作品によっては実の母ではない。
魔女…人間をできるだけ肥やして食べたい魔女

かなり主観が入っていますが、上記の人物で物語が進んでいきます。

あらすじ

舞台は中世ヨーロッパ。貧しい木こりの家族の話です。

ただでさえ、極貧生活を送っているのに、国中で大飢饉が発生します。

そのため、貧しい木こり一家は明日のご飯もない状況に陥ってしまいます。

子どもたちを捨てる会議

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ある夜、木こりの父はおかみさんに極貧状況について相談をします。

なんと、おかみさんは子どもたちを捨てようと提案します。


木こりの父はかわいそうと思いながらも、おかみさんには頭が上がらないのか、子どもたちを捨てることに同意します。

おかみさんは森の中へ置き去りにして捨てるつもりでした。


ヘンゼルとグレーテルは、その相談の一部始終を聞いていました。

グレーテルは泣き出しますが、ヘンゼルは妹をなだめて外へ向かいました。

ヘンゼルは真っ白に輝く砂利を上着に詰め込んでいました。


森の中へ…

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次の日の朝、家族4人で森の中へ向かいます。

森の奥へ行く道中にヘンゼルは、昨日の夜に集めた白い砂利を少しずつ撒いていました。

白い砂利を帰り道の道標としていました。

森の奥へ到着すると、木こりの父とおかみさんは仕事をするからと言って、

兄妹2人に森の奥で待ってもらい近くで木を切っていました。

兄妹2人は待っている間に寝てしまいすっかり夜になってしまいます。

もちろん、木こりの父もおかみさんもそこには居ません。


グレーテルは泣きますがヘンゼルはグレーテルをなだめながら、白く輝く石をたどって家に帰ります。

おかみさんは少し驚いた様子でしたが、木こりの父は心配していたので喜びます。


パンくずで帰ろう…

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子どもたちが帰ってきたのは喜ばしいことですが、根本原因である貧困は解決しておらず、目前の問題は食糧難です。

そこで、おかみさんは再度森の奥へ置き去りにしようと提案し、木こりの父は強く反対できず、同意します…。

その様子を聞いていた兄妹ですが、外には出られないように施錠されており、砂利を撒くことができません。

次の日の朝、パンを一欠片ずつもらい森の奥へ向かっていました。

ヘンゼルはそのパンを少しずつ撒いて行きました。

これが有名なパンくずリストの語源ですね!

また、同じように置き去りにされる兄妹ですが、パンくずをたどって家に帰ろうとします。

しかし、そこにはパンくずはありませんでした…。

鳥や獣たちが食べてしまったんでしょう。

途方にくれた兄妹は森を彷徨い続けます。


お菓子の家

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3日間も彷徨い歩いた兄妹の目の前に、突然お菓子の家が出てきます。

お腹が空いた兄妹はすぐにかじりつきます。

お菓子の家から出てきたのは、すっごい年老いた老婆でした。

そう、彼女が実は魔女だったのです。

ちなみに、この魔女は目が悪く鼻が良い設定です。


兄妹たちを家の中で、もてなすと豹変します。

ヘンゼルは家畜小屋で監禁し、グレーテルには雑用で酷使します。

ヘンゼルを肥やして、兄妹ともに食べようとしている魔女ですが、ヘンゼルが一向に太りません。


しびれを切らした魔女はヘンゼルを食べようと、グレーテルにディナーの準備をさせます。

その際に、かまどに火をくべるのですが、グレーテルはかまどに火をくべる方法が分からないと言います。

魔女はうんざりした様子で、かまどの中に入り、火をくべる方法を教えます。

そのときに、グレーテルは魔女を押し込みかまどの蓋を閉めます。

魔女はかまどの中で焼け死んだのです!

帰宅

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ヘンゼルを解放し、魔女の家の宝箱から宝石を持ち帰り、なんとか家に帰ります。

家では木こりの父には笑顔がなく、おかみさんは亡くなっていました。

(たった数日間くらいで、何があったんや…。)


帰ってきた兄妹を見て木こりの父は大喜びし、さらに大量の宝石があったので親子3人で楽しく一緒に暮らせました。


まとめ

極貧生活や、そのためにやむを得ず子どもを捨てるというストーリーはおそらく中世ヨーロッパに実際に見られたのではないかと思います…

だからこそ、このような物語を作られたのだろうと僕は感じました。

ちなみに、グリム童話以前の原作はもっとグロテスクです…。

領主ジルドレという別の悪魔みたいな人物も出てきて、拷問好きで最後は…。

この結末は、ご興味がある方は調べると面白いかもしれません。

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