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海外駐在時の家族用自動車購入記(前編)

海外駐在

サラリーマンをやっていると、会社によっては海外に子会社があり、そこの現地責任者ないしは、英語が得意でない日本との中継ぎのために海外に社員を派遣することがあるのはそれほど珍しくなくなっている。

自分も今回会社より辞令があり、アメリカに駐在することになった。海外駐在は2度目で前回の帰国から5年後に再度駐在ということになる。(ちなみに前回はオランダ駐在であった。

家族が帯同するかどうか

駐在員には色々な事情から単身で駐在したり家族で駐在したりするケースがあるが、選択の決め手となるのは家族の年齢構成であったり、配偶者が現在仕事中か、言語がどの程度できるか、まったく異なる環境に適応できるか、本人たちに移住の意思があるか、、などであろう。(家族持ちの場合)
多くのブログ記事などにあるが、駐在員にはそれなりのベネフィットが用意されており、収入アップであったり、会社からの現地の家賃補助であったりと生活には基本困らないように設計されていることが多いと思うので、家族帯同でも、日本と同程度、またはそれ以上の生活ができることも想像できる。
例えば、社用車を通勤、私用に使ってもよいという会社も多いのではないだろうか。(自分の会社はそのようになっている)

家族の自動車問題

ただし、多くのベネフィットは駐在員本人にもたらされるもので、帯同する家族については、教育費など一部を除いて基本実費ではないだろうか。今回書きたい内容も、家族のための自動車を購入した際の記録である。アメリカではよほど便利な場所に住んでいない限りは基本的に車がないと生活できない。社用車は普段自分が使っているので、家族も最低1台車が必要だ。また、その他家を借りたり、生活基盤を整える必要があったので、自分は先に渡米し、3か月後に家族が帯同するというプランを立てた。

どんな自動車が向いているのか

自分が駐在しているのはジョージア州。アメリカ南部で自然が豊かな場所だ。最初自動車を運転していて気づいたのがやたらと坂が多い。正確に言えばアップダウンが非常に多く、燃費にやさしくない地形だ。その割に、スピードは一般道で45マイル(72㎞)/h と結構なスピードで、大体の車がそれにプラス5マイル程度で走っている。しかもピックアップトラックや、大型のSUVが多く、日本車でいえばトヨタのRav4あたりもたくさん走っているが、小さく見えるぐらいだ。
つまり、ある程度パワーがあり、加速が鋭い車が流れに乗りやすく運転がしやすい。そんな車が人気なのかなと思った。自分が社用車で乗っているのも日産のRogue(エクストレイル)だが、燃費は悪いが乗り心地もよく快適に移動できている。

妻の車をどうするか

上記の事情があるので、同じくある程度のサイズの車を・・・と思ったのだが、妻は運転があまり得意ではない。一応運転歴は毎朝通勤で車を使っていたので長いものの、大きい車は運転したことがなく、車庫入れなども得意ではない。また、本人も大きい車は運転が怖いので避けたいとのこと。
こちらの地理的事情でいえば、道幅も広いし、駐車場も基本大きくとられているので大型車でも問題ないはずだが、本人の希望は重要だ。

SUV、SUV、SUV・・・

早速色々なメーカーのHPを見始めたが、何かおかしい。いわゆるコンパクトカーが見当たらない。日本車でいえば、ヤリス・フィット・ノートあたりの車だ。その代わりに前に出てくるのがカローラクロス・HR-V・KicksなどのSUVばかり。後はセダンやピックアップトラック。ネットニュースなどで見てはいたが、そもそもSUV人気が高すぎるのか、普通のコンパクトカーは絶滅してしまったようだ。中古車ぐらいでしか見当たらない。視界が高くなるのはいいが、オフロードに行かない人やそれほど荷物を積まないSUVに乗るのは燃費が悪化するだけなのであんまり好ましいとは思わないのだが・・売れているのだからSUVが好まれているのだろう。
自分としてはシエンタやフリードぐらいの車がちょうどよいと思うのだが、売っていない。ミニバンはトヨタのシエナやホンダのオデッセイだが、明らかにでかすぎるし、異様に高い。このミニバンタイプ、こちらではSoccor mom carという中々不名誉な異名を持つようで、家族持ちには人気がある。
ミニバンでもNoahやVoxy程度の予算に抑えたいが、トヨタだとシエナ一択になってしまう。


新車か中古車か

また、最優先で検討しないといけないのが予算である。
というのも2024年現在の為替レートを考えると、日本円をドルに換金するのはできるだけ避けたい。となると、現地からもらえるドルを工面しながら支払うしかない。必然予算にはかなりの制約がかかる事になり、新車ではなく、中古車が選択肢に入ってくる。また、任期があらかじめ3年などと決まっていれば、新車をリースするのも手だと思うが、自分の場合はそうではなく、長いケースだと5年以上になる可能性も普通にあるし、逆に任期が短い可能性もある。要するに決まっていないのだ。
となると、車の走行距離が決まっていたり、傷などで3年後に弁済したりする可能性があるリースはリスクがある。
ということで、基本的に車を購入する方向で検討を重ねていった。

長い文章になるので、ここまでを前編とします。






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