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上達した料理

思えばずいぶん料理ができるようになったもんだ。

僕がちゃんと料理をするようになったのは長男が生まれた頃だった。それまでは台所に立つイメージすらできなかった。料理に対してものすごい高い壁があったように思う。

失敗することが怖かった。失敗したら食材が全部無駄になると思い込んでいた。その背景にはバイト時代に味噌汁を沸騰させたりカレーを焦がしたりした経験があったのだ。飲食店のカレーはデカいずんどうの鍋で作る。味噌汁もずんどうほど無くても50杯とか100杯とか取れるほどのデカい鍋だ。それを全部僕の失敗で無駄にした経験があるのだ。
とにかく料理に手を出すのが怖かった。

それが今やある程度どんなもんでもとりあえず作ってみようと思うようになった。時には失敗することもあるが、大したことはない。それはやっぱり重ね煮を理解したことが大きいような気がする。

食材の切り方や火加減、火の通り具合など感覚でわかるようになった。フライパンを火にかけたまま、なんなら洗い物をする余裕まである。

以前はレシピを見て書いてある材料、調味料の全てを揃えないと作れないと思い込んでいた。
例えば豚肉150グラムと書いてあって100グラムしか無ければ作れない、カレーのレシピでもクミンだのナツメグだの書いてあればもう無理だった。

だが今は大さじ2と書かれていても1でも3でもできるようになったし、どのレシピを見ても砂糖を使わずに作ることができるようになった。そう思うとエラい成長したもんだと思わずにいられない。


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