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別角度で見るクセが大事。

アメリカ・ユタ州は朝から地震で大騒ぎ。・・・と、ユタってどこよ、な方もいるだろうから地図からね。

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赤い部分がユタ州。この上の方に湖があります、これがグレートソルトレイク。この南端にソルトレイクシティ(SLC)があるのね。

で、今朝7時過ぎのことでした。

ごおおおおお・・・・・

と、音と言えるか言えないか、のものを感じ、「なんだろ、これ、覚えがあるけど・・・」と思った瞬間

どん!!!

と縦揺れ、その後結構がたがた横揺れしました。地震はよくおこる茨城県で育ってますが、まさかココ、SLCで起きるともおもってなかったし(だから地鳴りを認識しても頭が真っ白だった)、どん!と来たとき「あ、これヤバイやつ!」と その私がとっさに机の下に入ったことで揺れの大きさ察して下さい。(日本で机の下に入ったなんて、避難訓練と宮城沖地震のときくらい)←阪神淡路島のときは東京だったし、東北のときはアメリカだったから。

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・・・震源は上の地図。震源の深さ10km。かなりソルトレイクシティ国際空港近くです。


でも、とても思ったのは「備え(インフラ的にも、心の準備としても)がないところでの天災は、二次災害が怖い」でした。

この揺れ、日本人的には「大きかったね、でもまぁ、フツウに今日を始めてOKだね」な震度3-4レベル。(数字的には3でしょう。でも地盤なのか、かなりの横揺れが続いたので私の経験的には4と判断出来る)
だけど、「備えがない(甘い)」ところではこうなる。

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(上の学校なんて、すごく新しいビルなんだけど)
地震直後にシャットダウンされた空港(新しいビルを増築中)では

空港内のひとは全員バスで退避。

市内では屋根がおちたとか、停電6万世帯とか、水漏れとか。公共交通機関は安全確認のため全部ストップ。

そしてとうとう、ユタにいるひとの携帯電話に「できるだけ家で待機、安全確認されるまで外に出るな」のメッセージがきました(日本で言えば災害情報みたいなもので、全ての機器にプッシュ通知されます)

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それでね。
みんなの頭に「なんで新型コロナで非常時なのに地震?(この世の終わり?)」みたいなのが浮かんでると思うんだ。

提案だけど、物事は別角度で見ようよ。
私はね、今でよかったじゃん、って思うよ。

みんな大抵家の中にいたでしょ、普段なら通勤ラッシュ時間なのに。それで助かった人だって多いでしょ。

新型コロナの騒ぎで、食料とか買い溜めたところでしょ。よかったじゃん、しばらく外に出なくても大丈夫だし。

水・ガスの配管が心配だけど、「この際古くて心配だったところを洗い出すチャンス」じゃないか。


確かに普段そうそう遭わないことを体験すると動揺するよね。人間ってそうできてるから。
だけど、今 生きてて、予想だにしなかったことに気を配れるようになったんだったら 私は有り難いっておもうけどな。


ずっと温暖化はデータ上の絵空事じゃないって言われてもガソリン車をばんばん乗り回す国・州にいて、こういうダブルパンチで自然災害がくるのは私はむしろ素晴らしいって思うよ。ちゃんとなにを変えていけるか、考えられるじゃないか。

どんなことも別角度で見られないかな、って思うだけ。
思ったら、結構自分の視野が変わります。
ハッピーにはなれないかもだけど、少なくとも自分がすべきことは見える。
世界中の新型コロナウイルス騒ぎだって同じだよね。


ということで、私は宿の被害を確認しに行ってきます・・・ ほんと、誰も泊まってないときの地震でよかったよ。
(そうそう、見出しの写真は、モルモン教会の神殿の上にある、天使モロナイの像のトランペットがおちた、っていうものです。)

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