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コーヒー3杯分の指南書 #聞いてよ20歳

えーと、きゆかさんのこんな面白い!企画発見しましてね。

あんまり褒められた20歳じゃなかった私は、皆さんに奮い立つ系のことばは・・・言えませんw でもね、これだけは言える。


20歳からは許しとエネルギーに溢れた時期

なんだよ、ってね。だからなんでもやってみてほしい。


ねぇ、しってる?
遠い遠い昔、パスカルさんというかわったひとが言ってたよ。え?ああ、そう。あの三角形の「三平方の定理」のひとね。

人間は、屋根葺き職人だろうとなんだろうと、生まれつき、あらゆる職業に向いている。向いていないのは部屋の中にじっとしていることだけだ。(断章138)

適職診断なんて載ってる雑誌を、数百年前の賢い人がバサーーーーーって切り倒してる。笑

じっとしていることが最悪にきついこと・・・が分からなかったら、最近の邦画で「終わった人」ってのがあるから見てみたらいい。一瞬でも、なんのことかわかるとおもうよ、いくら20歳の君でも。


私の20歳のときは大学一年生になったときだったんだ。学部を選んだ動機のひとつは職業を考えるのが面倒だったから。まぁ、パスカルさんによると「何でも良かった」のだけどね。そして結局、なんでもやってきてるんだけどね。

2年浪人してね(大笑)その1年目、予備校の名物先生が言った。(この言葉でどの先生か分かる人、結構いるんじゃないかな)

「とにかくね、パスカルの《パンセ》とスタンダールの《赤と黒》を読みなさい!」

それで初めて私はパンセを読んだ。
自宅にあったのは知ってたけど、そのまま本屋へ行って手に入れた。
ほとんどはちんぷんかんぷんだったけれど、いくつかは当時の私を救ってくれた。そのあとも、なにかというときに人生を救ってくれたのは本当だよ。


ハタチ、ってあれこれの自由がいきなり雪崩れ込む。もちろん、責任ってものが常に付随してるんだが、

折角行動する時間とエネルギーがあるんだ、どんどんやってみてどんどん失敗してくれ。

別に意地悪で言ってないよ。


その瞬間「失敗」と思ったことほど、人生に多くの糧をもたらすものはない。

そして20代って 人殺し以外はその失敗が100%許される時期なんだ。やり直しなんて当たり前に許される時期なんだ。


私はいろんなことをしてきた。自分探しなんて格好悪いこともやってきた。だからやらなかったら分からなかったことは沢山あるっていえる。やってもわからないことも沢山あるけど。

「じっとしている」ことから得られることがあるのは修行僧だけじゃなかろうか(・・・これまた語弊の多い言い方を。)。


20歳。いきなり On my ownって世界に立つとき。

ぜひ「特権」を知って欲しい。エラーしていい特権。バカをできる特権。エネルギーをどこかに注いでみる特権。体当たりでコミュニケーションを学ぶ特権。傷ついて痛みを知る特権。ねぇ、全部 大元には20歳っていう、20代っていうエネルギーがあるからこそだよ。


そして人生に誰もが認める正解なんて無いと知ってて。


たいした値段じゃないから数日分のスタバのコーヒーは諦めて「パンセ」を入手してくるといい。(昔は400円くらいだと思ったのに、高いねw)読みにくいけど時々ビックリするような言葉が出てくる。それはほんと、人生哲学っていうより「真実」の羅列。

そしてきっと、救われることもあるっておもうんだ。


・・・最後に、もし20歳のときの私に今会えて手紙を渡すことが出来たら。

 迷わずやりたいことをやってみろ

としか書けないな。反省点はあるけど、後悔はしてないから。

サポート戴けるのはすっごくうれしいです。自分の「書くこと」を磨く励みにします。また、私からも他の素敵な作品へのサポートとして還元させてまいります。