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簡単さ最強説。

ポッドと呼ばれるコーヒーの粉入りの容れ物を都度交換するコーヒーメーカーKeurigを使っている。ヨーロッパだとNestleのコーヒーメーカー(ネスプレッソとか)が、日本でもUCC、ネスプレッソがそういうポッド型のシェアを抑えているらしい。
「手軽(手間なし)」「いろんな抽出が可能」「そこそこ美味しい」ということで我が家もハンドドリップに戻れなくなっている。

・・・あ、ポッドって、日本語だとカートリッジとかカプセルとかいうのかな?時々日本語に変えるのが難しく感じる・・・

ちなみに、だけれど、Keurigはアメリカや日本では「きゅーりぐ」みたいに発音するようだが、もとはオランダ語らしい。英語のDecent(見苦しくない、とか、きちんとした、とか)の意味だそう。Decentは、なんだったら’ちょっと小綺麗’くらいのかんじのことばだ。オランダ語なので発音はドイツ語の方が近い感じで「けぅーりく」いや、最後のgはむしろHの発音(ふ、みたいな音)に聞こえる。でもまぁ、アメリカではよく「元言語」の読み方を無視した発音がまかり通るので、キューリグ、と呼ばれるし日本語でもそのようにかかれるけどね。
(ドイツの車メーカー・フォルクスワーゲンはアメリカではヴォルクスワーゲンだよ、名前を勝手に読み違えるって失礼な気がするけど)

閑話休題。

とにかくこのポッド(カプセル)のなかでドリップが済むのでコーヒーをいれる前、いれたあとの手間が少ない。我が家のはさらに大きな水タンクがついているので、ぽこん、とポッドをいれたらボタンを押せば出来上がる。あとは使ったポッドをそのまま捨てればおわり。時々、飛び散ったり淹れたあとに垂れたコーヒーの数滴を拭き取っておけばいい。

そしてポッドの種類が豊富だ。ポッドはKカップと呼ばれるけれど、日本バージョンには上島珈琲さんのKカップもある。紅茶、デカフェ(カフェイン抜き)やココア(こっちではホットチョコレートと呼ぶけど)なんてのもある。

美味しいかって?多分このポッドで淹れる手軽さと美味しさから「おうちカフェ」という言葉が出たんじゃないだろうか、と思っている。下の画像を見てほしいんだけれど、なんと「美味しい」と人気の出たマックカフェはキューリグファミリーに入ってる。
ちなみに、グリーンマウンテンコーヒーとの合併こそがキューリグ成長の鍵だったはず。SwissMissというのはアメリカの大手ココア飲料の名前、他の所も「あ、ここのコーヒーおいしいよね」な店舗を展開するところだ。

・・・とにかく、このポッド型のコーヒーメーカーは、コーヒーをよく飲むひとならご存知かも知れないが「手軽で美味しい」の代名詞的存在。昔よくあった(そして今もアメリカの古いガソリンスタンドの売り場なんかにはある)「大量にドリップしたコーヒーを保温しておく」ものは、さすがに廃れてきた感がある。だって、保温され時間の経ったコーヒーってまずいもん。

その点その都度ポッドを変える=一杯ずつドリップする、みたいなもののほうが美味しいに決まってる。コーヒーに大事な香りもちゃんとある。そりゃウケるよね。そしてアメリカの大手量販店Costcoと組んだことでさらに使う人は増えたんだろう。だってコストコ自社ブランド・カークランドがKカップを安く作ってて(120個で37ドルだったかな、つまり一杯31セント弱だ)、コストコに買い物に行く人は必ずこれを使ってる。カークランドのKカップは半年に一度くらい大安売りするんで(120個30ドルまで下がる、一個25¢計算になる)コストコの会員はこれを狙って買う。


このコーヒーメーカーの、我が家の初代機は3ヵ月ほど前に突然壊れ(全く動かなくなった)新しいのを(これまたコストコで)買ってきたのだけど、さらにドリップの濃さ、どのくらいの量淹れたいか、アイスコーヒーにしたいかどうか、みたいな選択肢とその組み合わせが初代機の倍くらいに増えていた。すごいな。

私も夫も「麦茶かっ」とツッコみたくなるアメリカーノはちゃぶ台ひっくり返したくなるくらいに好きじゃない。一方ディープローストも好きじゃない。だからドリップの濃さが五段階に増えたのは 正直嬉しかった。一段階違うくらいじゃあまり差は分からないが、確かに「4番目に濃いやつ(つまり薄め)じゃ物足りないけど1〜2番目に濃い抽出だと雑味が・・・」ってなった。

先にも書いたが、手軽なのだ。ぽん、といれ、ボタンで選んで真ん中のKの大きなボタンを押したら1分くらいでコーヒーがはいってる。毎朝6時に夫の朝食(といっても簡単にだけど)を出すのと、お弁当も準備する中で、この手軽さはありがたい。

そのボタンがあることは知ってた。
人のマークのとなりに1,人のマークと2,人のマークと3・・・ああ、個人の好みの設定を記憶させるんだな、って。
でも普段の私がやってることは「濃さのボタンを2回押していつもの三番目の濃さにし」「エスプレッソの量から大きなマグカップの量まである抽出量の五つのボタンからひとつ選び」「抽出温度(も選べるのだ)を変えたければ選び」そしてKのボタンを押すだけ・・・設定の記憶、必要?って思っていたのだ。

3日前、ふと気が向いて?魔が差して?いつもの設定にしたあと、その「人マーク+1」を長押しした。小さいディスプレイに「記憶しました」の文字が。(説明書読まなくてもなんとなくで正解を導き出せる器械のつくりは素晴らしい)
で、ですよ。
その後朝のオットのためのコーヒー、日中に私が1-2杯飲むコーヒーいずれもその「人マーク+1」を押して「Kボタン」を押す、コーヒーができる・・・を何度か繰り返してね。

なにこれ、めっちゃ楽じゃん

人間とはどこまでも手抜きを愛するものらしい。もうこれ以上簡単にならないんじゃないの、なデザインのキューリグのコーヒーメーカーが、もっと簡単になった。そしてそれを使ってみたら毎朝設定を選んでたことが何気に面倒に感じストレスだった自分がいたことに気付いた。おどろき。


でも一番驚いてるのは、「人間ってどこまでもラクを追求できちゃうしそれを楽しめるんだ」ということを書くためだけに2500字使った私のことですよ・・・そんなもん、短く書けよっ!と今、自分ツッコミをいれています。




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