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特別なことのない8月2日の日記。

水曜の最高気温予報27℃、ときどき雷雨あり。

二度見した。ホントに!? 
8月に入ったばかりで、こんな天気予報をみたら私の「水曜日」の過ごし方はすぐに決まる。木曜日がゴミ収集日だから当然「芝刈り」だ。

アメリカの一軒家といえば、って感じの青々とした芝を、この時期は大体毎週一回刈る。手入れ後の芝は見ていて気持ちいいけれど手入れは楽じゃない。刈ったあとで気温がぐんぐん上がると間違いなく芝は傷むので夏は午後じゃないと芝刈りはできない。だけど最高気温27℃なら普段できない午前中に芝を刈ってもいいじゃないか。

というわけで朝から庭に出る。骨伝導ヘッドホンからはノリノリなK-POP、そういうので後押ししないと私のやる気は汗より早くすぐに蒸発していってしまうからね。・・・気付くとあちこちの雑草もひどいから、そしていつもより涼しいから、つい草引きまで始めちゃったりして。いくら普段より涼しいといっても夏だ、UVカットの長袖につばひろの帽子、足許もしっかり日に当たらない装備ではすぐに汗が滝のように噴き出す。日焼け止めが流れて目に入りそうになるし、すぐ酷い喉の渇きがくるし。
でもここだけ・・・これだけやっつけてから・・・そんなことをしていると芝刈りに入る前に一時間半が経ってしまう。

先週の酷い暑さで芝はかなりまだらに伸びている。日向になる時間が長い場所は焼け焦げてしまってるし、イイ感じに日陰になってるところは伸びまくっていて見た目ボコボコ、綺麗じゃない。エッジャーという小型の草刈り機でまず小さい部分、まだらに傷みが出てるから重い芝刈り機を入れない方がいい部分を手入れ。その後にガソリンエンジンの芝刈り機を引っ張り出す。比較的面積の狭い前庭フロントヤードを終えたらバックヤードが待っている。バックヤードはこの地域では平均的な大きさだろうけれど、もう子供達が庭で遊ぶ、なんてことのない我が家には無駄に広くて頭が痛い。でもとにかく、こちらもエッジャーを(適当に!)使ったあとで、ががーーーーっと芝刈り機をかける。勢いでやらないと終わらない。

ここまでで3時間。ああそうだ、今朝は野菜の見回りしてなかった。水分追加が必要なものがあるときに使う大きめのじょうろも抱えて畑の見回り。トマトが一気に色づいてきて、思いがけず沢山獲る羽目になり、かぶっていた帽子を急遽野菜入れにする。うわぁ見逃してたズッキーニが巨大化しつつつあるぞ。さっさと獲らないと。同様に見逃しオクラもあちこちに。帽子だけでは足りず、両ポケットもいっぱい。

雨がくるのだろうか、日が陰ってひんやりした風がふく。気持ちいい。そうだ、懸案事項だったつる性の植物たちの手入れをしよう。支柱を立て、所々にそこに沿わせる麻紐もつけて。そんなことをしていたら、大きな葉っぱの影になっていた育ち過ぎキュウリ発見。

野菜を抱えて家に入ったらもうお昼すぎ。農家さんってすごいなぁ。こういうのいつもやるんだよねぇ。

収穫したキュウリは私のおやつ用で冷蔵庫へ。育ちすぎてるズッキーニはお昼ご飯。とりたてだから軽く焼いて塩昆布と醤油でごちそうになる。大分汗をかいたからか、多いかと思った塩分がとんでもなく美味しく感じる。
よく熟れたトマトはあとで大葉と一緒にサラダにしよう。残りのたくさんのトマトをソースにしておくために、あとで保存瓶を買いに行かないと。

粉山椒をふったら美味しかった。これからはレシピに追加しておく。

雨が降ってきた・・・と思ったら止んでいた。さっき微かな雨音を聞きながらこれを今日の記事にしよう・・・とタイプし始めてそのままウトウトしてしまったのだが、その間に雨は止んでしまったんだな。そんなに地面が濡れてないので、あっという間に乾くくらいしか降らなかったんだろう。

窓から時々涼しい風が入る。扇風機はずっと回ってるけれど、違う方向からくる窓からの風がなんだかとても幸せになる。昔は嫌いだった芝を刈ったばかりの青い匂いも、自分で手入れをするようになって15年も経ったからか嫌いではなくなってきた。

汗だくで黙々と庭仕事をして、やっと家に入り獲ってきた野菜をどう食べるか考えてたら、急にこんな幸せな事はないのだなぁとしみじみしてパソコンを開いたのだ。
なんでもない夏の日だけどなんてありがたい事ばかり何だろう。いやいやながら始めた芝刈りだったけど、ひとりでそれを終える体力とか健康とかがあるって、ありがたいよね。日常は本当はとても愛おしいことがいっぱいだ。この気候でよくこんなに育つもんだと文句をいいながらする草引きすら。

パソコンに向かっている私が座っている椅子の上に、我が家の猫がやってきた。遊べと。少し撫でてやったらもういい、とばかりに椅子を下りて行ってしまったけれど、まぁあいつは猫だから。ほかの二匹は気持ちよさそうに床の上に伸びている。
こんなマイペースな猫たちも「いてくれてありがとう」な、夏の日の日記。


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