空模様を読みつつ暮らす
雨と太陽のめぐみ
我が家に雨水タンクとポータブル電源(+ソーラーパネル)がやってきて、早くも1週間がたちました。
あまり物欲のない私たち夫婦は、めったに大きな買い物をしません。
そんな我が家にとって、これらは久しぶりの大きな買い物でしたので、やはりどこかに「痛い出費」という思いはあったものの、日が経つにつれて、その思いは薄れていきました。
雨が降ったら、雨水タンクに水をためられる。
晴れたら、ソーラーパネルを広げて電気をためられる。
私は元々、あまり天気に気分を左右されるタイプではないのですが、近ごろは、雨が降っても晴れても、嬉しくなります。
雨水タンクって、短時間の弱めの雨でも、けっこうたまるんですね。
庭の植物たちの水やりに雨水を使うようになってから、植物たちが、前よりいきいきしてるので、それを見るとまた嬉しくなります。
晴れた日は、ソーラーパネルを広げておくと、その時の太陽エネルギーがワット数で見られるので、太陽ってほんとうにエネルギーなんだなあ、と思います。
今の時期、我が家の庭の日のあたり方だと、午前10時頃から午後3時頃までためられるのですが、600ワットくらいにはなるでしょうか。
太陽からいただいたエネルギーで、ちゃんと家電が動くというのが、頭ではわかっていたことなのですが、実際に目で見て体験してみるとなんとも不思議で、楽しいやらありがたいやらです。
毎日が自由研究
夫は、雨水タンクとポータブル電源(+ソーラーパネル)の導入に関して、はじめは、「備えを強化したい」という私の強い思いに押され、まあ乗っかっとくか、という感じで受け入れてくれたのだと思うのです。
しかし今や、私以上に積極的に使い、楽しんでいます。
どうやら元々の「実験好き」な性格が刺激されたようで、太陽エネルギーを効率良くためる工夫だったり、どういう使い方をしたら貴重なエネルギーを大事に使えるかなど、あれこれ考えて試したりしながら、経験を積んでいます。
今まですごくムダにしてきたんだなあ、とポツリとつぶやいたり、今日たまった分で…お湯が50回も沸かせる!と目を輝かせたりしているのを見ると、思い切って導入してみて良かったなと思います。
そんなこんなで、だったらどんな使い方をしていこうか〜、と一緒に知恵を絞ってあれこれ話しができている今が、1週間前の私の想像をはるかに超えていて、すごく面白いです。
私ひとりでは思いつかなかったアイデアがどんどん生まれています。
いざというときの命を守るための備えではあるけれど、日頃から使って慣れていてこそ、いざというときに活かされるものだと思うので、楽しみながら、経験を深めていきたいと思っています。
時代の意志
私の中に、文明の利器とは、どこか自然と相反するものだという偏見があったことに気づきました。
文明が自然を破壊してきたことは事実ですが、人間が自然の恩恵を余すことなく受けられるようになったのもまた、文明によるところなのかもしれません。
問題は、文明の力を使う人間の「心」にありそうです。
自然のめぐみのありがたさが身にしみると、自然を破壊するなんてことはできるはずもなく、ただただ感謝あるのみです。
私たちが日々当たり前に使っている、水やガスや電気も、元を辿れば自然のめぐみです。
お金で変換していることで、なんだかうやむやになっているだけで。
人間は、文明を生みだせても、草一本作れないんですよね。
目に見えないものは、信じがたい。
でも、目に見えない何かに動かされていることが、どれほどたくさんあることか。
物質文明の儚さを思うと、自然の偉大さに圧倒されます。
生かしていただいている。
私を含め、人間は、どこまでいったら、ハッと目を覚ますのでしょうか。
時代の流れが、本気で望んでいるのなら、こちらも本気で挑まなければ。
と思う、今日この頃です。