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これでいいのだ

混沌の中で

ここしばらく、混沌とした日々を過ごしていました。

ある日、あ、抜けた、と感じた日があったのですが、文章を書きたいという気持ちにはならず。

振り返ってみると、「思考」や「感情」ではなく、「体験」に集中したかったのだろうと思います。

言葉にしたら、なんだか全てがズレてしまうような気がしていたし、書きたくなったときがタイミングなのだろうから、そのときでいいか、と。

君たちはどう生きるか

ネタバレはありません

そんな中、宮崎駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」を見てきました。

実は、ジブリアニメはちょっと苦手だったのですが、今回の作品は、私にしては珍しく、直感で絶対に見たいと感じていました。

情報だらけの現代にあって、新作の前情報が何も公開されていなかったので、先入観を持たないフラットな自分のままで映画の世界に飛び込むわくわくを味わえたのが、まず、すごく良かったです。

この映画は、今の私にはタイムリーな映画でした。

ここしばらくの自分の状態に対する答えのような気がして、やっぱり、何があっても全部うまくいってるんだなあ、と感じました。

自分だけにわかるカタチで、絶妙に物事は起こっている。

映画を見終わって、私の中に強く立ち上がった言葉は、「これでいいのだ」でした。

あはは!と笑い出したくなるような解放感を感じると同時に、泣きたくもなりました。

映画観賞直後の素直な気持ちとしては、「思考」など放っておいて、混沌とした「それ」をそのまま味わっていたい、無理やり「意味づけ」なんかしたくない、そんな感じでした。

映画の内容をどう解釈するか、後になってようやくじわじわと「思考」が浮き上がってきて、自分なりに「意味」や「メッセージ」を考えてもみましたが。

そんなものは単なる後づけで、私にとっては、それらはあまり重要ではないように思えました。

宮崎駿監督の「心」を、彼の全てをかけて、あからさまにどーんと見せられる、そんな映画が、心に響かないわけがない。

好きとか嫌いとか、わかるとかわからないとか、解釈はどうあれ、観る人の多くが「生きなければ」と心震わされる、そんな映画だ、と感じました。

とか言いつつ、映画観賞中にコクコク眠ってしまっていたところもあるので…上映期間中に、もう一度観に行きたいなあ。

私よりコクコクしていた夫ですが、私も夫もなぜかしっかり映画の内容は覚えていて、いつも以上に鑑賞後の会話が盛り上がったのも面白かったです。

まあ、いいんです、こんな感じで。

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