職人たちの成長を感じる日
5/22 moilyの職人個人面談と、今年も一年頑張ろう会が開催されました。
この会をやる目的は3つ
①昨年の目標から1年を反省し、次の目標を立てることで
自分が成長していることを、職人たちが自分で実感する。
(そもそも目標を立てる、反省をすることをしたことがない職人たち。これをはじめて本当にとても成長しました。)
②職人と現地のカンボジア人スタッフ、お互いに感謝の気持ちや、褒めたいところを伝え合って、関係を良好にしていく。
(普段そんなことしないから職人もスタッフも照れあって、ちょっと目をうるうるさせる子もいて本当かわいい。)
③私(きよみ)と職人、会えるのは年に数回だけど、「あなたの成長ちゃんと見ているよ。」と1年で変化したこと、努力が見えたことを職人に直接伝えて、私と職人たちの信頼関係もつなげていく作業。
(日本でかごを受け取って、かごと名前を見て、「この職人この形作れるようになったんだ。」「かなりバラツキがなくなったな」「量作るようになったな」など色々胸いっぱいになっているんです)
実際これを行った2021年から職人たちは随分と変わりました。
2020年、コロナ禍に突入し
カンボジア渡航が難しくなってしまい
職人たちとのコミュニケーションが取れなくなってしまったため始めたオンラインの個人面談。
職人全員と30分ずつオンライン通話で
顔を見ながら話を。
そしたら、
「みんなの前では話せないけど実は悩んでた。」
「もっと頑張りたいと思ってた。」
「挑戦したいことがあった。」
職人1人1人がもっと見えるようになりました。
それから毎年続けています。
インタビューに慣れていない職人は
モゴモゴしたり
とてもシンプルな単語で回答する人も。
だから私は、いろんな角度で質問内容を変えるし
職人の心の真ん中を捉えるように
意識を集中させ
表情や、目の動かし方、仕草からなどから
どんな状態でいるかを把握するようにしています。
もちろんね、全部は全然わかりきらないけど。
案外小さな変化は気づけたりするし、
職人たちの成長はもう、心から嬉しいし
かわいいし、愛おしい。
さて。それでは。
今年の職人の嬉しかった成長を勝手に大発表。
プレムちゃん。
小学校の頃(7歳ごろ)から見ていた女の子が17歳になり
かご編みを始めた。かなり上達が早く、すでにエース級に成長。
お母さんのロムリアップはその分、少しつくる量を減らし、ハードワーカーだったのを少し緩めて、ゆっくり生活をする時間を楽しんでいるそう。
次。ニャン。
はじめはかごを作ることに消極的で、おとなしくてモゴモゴしていた職人。以前は作るかごの品質が安定せず、やり直しが多かった。
でも、今年は今まで作り続けたオーバルトレイをほぼ100%の確率で基準をクリアし、絶対に覚えたくないと言っていたスクエアトレイ深も自ら挑戦し、90%の確率で基準チェックを合格するようになったこと!!!
来年の目標はスクエアトレイを全種類作れるようになり、100%で基準チェックを通るとのこと。
あの「私は難しいかごはつくらない」とずっと消極的だったニャンが!!目標を持つようになったよ!!挑戦を始めたよ(感涙)
一番年上のマイおばあちゃん。
「目も悪いし、覚えるのも大変だし、ラウンドトレイしか作りたくない。」と言っていたのでずっとラウンドトレイを作り続けてきたマイ。
ラウンドトレイを作り続けて9年。作り続けたためラウンドトレイのプロフェッショナルに。なんとも美しいラウンドトレイを作るようになり、ここ数年は安心してお任せしていました。
しかし、今年ははじめてオーバルトレイをつくることにも興味が出てきたそうで、「最近オーバルトレイを作っている職人の横で見学してるの。」とのこと。初めて他のカゴに興味を持ったよ。うれしい!うれしい!
「マイおばあちゃんが作ったオーバルトレイが日本に届くの楽しみにしてるね!!」っていうと顔に手を当てて「あはー」と笑ってた。かわいい。かわいい。かわいい。
私は職人たちが自ら成長している姿を
見るのが嬉しくてたまらない。
年に一回のこの時間が本当に幸せ。
最後に「私たちも頑張ってかご作るから、きよみは頑張ってかご売って
ずーっとずっーと注文し続けてね。笑」とみんなに言われた。」
頑張らなきゃ。
だから私も
「日本で頑張って売ってくるから、同じくらい頑張ってかごいっぱい作ってね。笑」なんて言って今年もよろしく〜って会を締め括った。
どっちも対等に、一緒に頑張る。
私は本当に良い関係を職人たちと作れていると思う。幸せだな。
こんなかわいい職人たちの、かごをちゃんとお届けしなきゃ。
だから今日も私は頑張るよ〜。
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