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福田平八郎展 大阪中之島美術館

没後50年福田平八郎展 大阪中之島美術館にて鑑賞。
大好きな大好きな画家だ。
福田は大分出身。そのため、大分県立美術館所蔵品が大阪にきた。
この展示がある、と知ったとき心が躍った。
館内4階フロア展示。その上階は人が多すぎモネ展である。
モネはひっそりとした雨の平日にすでにみた。

モネ入場の長蛇をさらりと躱して、年間パスのコードを見せ「福田はこの列?」なんて常連ぶってみる嫌な客をやってみた。モネ列を見下ろし、ロングなエスカレーターで4階へ。

福田の作風の変遷

なるほど。ほぼ制作年代順でわかりやすい。
展示の構成は
第一章 手探りの時代
第二章 写実の研究
第三章 鮮やかな転換
第4章 新たな造形表現への挑戦
第五章 自由で豊かな美の世界へ
素描・下絵 写生帖、そして新発見資料として「水」(昭和10年)絹本着色がある。

作品リストをみて、今気がついた。前期後期の展示替えがある。
4月7日までの前期、4月9日から5月6日までの後期。
これは後期も必ず行かなくてはいけない福田ラブ。

図録表紙にもなっている福田の象徴とも言える「漣」シリーズ。
昭和7年の重要文化財絹本白金地着色は、大阪中之島美術館の持ち物だった。
撮影可能だったが、撮影せずに必死に肉眼で吸い込んだ。それが幸せなのだ。

展示

撮影可能の作品の一部

額装に人が写り込むのでやはり生の現場で見ないと
この赤の魔法よ


褒めちぎりたい図録

そして迷うことなく図録を購入し、帰宅。
開いて驚いた。糸綴じで左右に全開できる。
とてもありがたい。パタンと開く。
とてもありがたい。よって、わたしの4月は福田の模写をすることにする。
透明水彩絵の具で。
糸綴りは、中之島香雪美術館の「伊勢物語」展もそうだった。
図録の全てが美しく、とても好きなタイプだ。
好きなタイプの図録は?と聞かれたら、即「福田平八郎展」と答えられる。
いやこれは蛇足だった。

花や魚をモチーフにした作品も多いので
五階のモネに負けないくらいに、人気が出てほしい。
見やすく良い展示です。

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